保津川下りの船頭さん

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‘君と歩いた道’・・・あの頃にもどって・・・

2006-01-15 23:56:35 | 船頭の目・・・雑感・雑記
今日1月15日といえば、私達の時代は確か旧成人の日でした。

第二月曜日が成人の日に制定されてからは、日付ではない
ランダムな記念日に、当時を思い起こすこともなく、
正直感心も薄いものでした。

まあ~別段、あの頃を懐かしむほど、自分は老いてはいない、
そう思っていたのかもしれません。

それがある映画と出会った事で自分の過去を振り返る機会を得ました。
その映画は「TWO LOVE」の2作目「君と歩いた道」という
題の作品でした。

‘もし 15のあの夏に戻って、そこからもう一度 
 やり直せたら どんな人生歩くだろう・・・

 今よりも若く強い体 学んだ知恵活かして 
 曲がりくねった道を行こうと 迷わない・・・’

映画は、ある男性が、少年の頃に経験したひと夏の出来事を
振り返ることからストーリが始まり、現在へとさかのぼるという展開でした。



皆さんは‘もし15才に戻れたら’どういう人生を選択しますか?
今と同じ仕事、結婚、生活を迷わず選ぶでしょうか?

あの時、こうしておけばよかった・・・ あの道を行けばよかった・・・
など、様々な思い、どちらかといえば後悔ばかりが先に思い浮ぶ・・・
という人も多いのではないでしょうか。

自分の少年時代を振り返ると15~20才までは『夢』と
呼べるような非現実的で不確かなものを確かに思い描いて
いたような記憶があります。

その「夢」は、若さゆえ軽んじ侮られ、自分の無力
さを知り、捻じ曲げられてゆきました。

能力以上のものに手をかざし、夢見た明日はただの今日に
変わっていくだけの日々。

その事に気が付いたのが「二十歳」とよばれる頃かもしれません。

早く大人になりたかった! 自分の力をこの得体の知れない
巨大な社会という怪物を相手に試してみたかった!

その戦う手段を職業として選んだあの頃。

今、思い返せば後悔とよべるものがないといえば嘘になるが、
あの頃の自分がいて、今の自分があることは間違いがない事実。
あの頃があったから、最愛の人にめぐり会い、今という
絶対の時間をともに歩いている。

もうあの頃を懐かしむことはあっても、悔いている
暇はないところに自分は立っている。

いずれしても、過去と未来が交差する現在は
‘今’のみに実在し、絶対の今日一日‘今をいきている’

その‘今’は・・・

‘もし15のあの夏に戻って そこからもう一度
 やり直せたら この人生を選ぶだろう

 君と歩いた道を もう一度歩くだろう 

そう心から思えるのです・・・