保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

秋の保津川下りを包む幻想空間・朝霧

2006-11-03 22:57:35 | 京都情報
秋の保津川の名物は「紅葉」だけではありません。

朝、川の水面を覆う深い霧も保津川の秋の名物といえるでしょう。

その保津川名物の「朝霧」を今日見ることができました。

朝霧が乗船場辺り一面に立ち込めると、あたりは白い雲海に
包まれた様な幻想的な空間が広がります。

こんな日に船に乗ると、数m先すら見えない幻想空間に
船ごと吸い込まれ、異次元の世界へいざなわれて
行くような感じが味わえるのです。

一つ前を行く船が、まるで幻であるかのような錯覚に見舞われ、
現実感すら薄れてゆきそうです。

朝霧の身を切るような冷たい風に我に帰ると、霧は水面を勢いよく
滑っていき、次第に上昇し始めます。

霧の上昇に伴い、白く煙った幻想空間は破られ、あたりは少しずつ
明るくなり透き通るような真っ青な空が顔を覗かせるのです。

この時の青空と灰色の霧のコンストラストは何度見ても素晴らしいのです。

霧が晴れた水面は、朝日に照らされキラキラと輝き出します。

霧が深いとその日はよい天気になるのです。

ぽかぽかしたお日様に照らされて、霧が出ていた頃の
寒さがうそのように、辺りは暖かくなってきます。


太陽の出現で峡谷の空は青々とした爽やかな晴天に早変わり!

あまりにも極端に変化した風景に、さっきまで目の前に
展開していた幻想的な空間自体が、夢を見ていたような
変な感触に見舞われます。

秋の保津川には紅葉とままた違った、自然の魅力を感じることができます。

そんな秋の保津川、是非体験してみてはいかがでしょうか?

*朝霧は10時以降、晴れるので御注意ください。