保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

爆弾低気圧が通過で保津川下りは運休へ~

2006-11-07 23:34:58 | 船頭
今日は活発な寒冷前線が日本列島に接近し、日本海側の地方では
最大瞬間風速が30m/sを超えるという暴風が吹く大荒れの天気でした。

保津川下りもあまりにも突風が激しくなってきたので
午前で船の運航を中止する事態に!

寒冷前線の活発化で低気圧が急激に発達するこのような現象を
「爆弾低気圧」と呼ぶそうですが、私達の様に自然の中で仕事を
する者とっては最大の強敵なのです。

強風が水面を波立てる今日の保津川。
時より立っていることすらままならない程の突風に
今日の運航が相当厳しいものになることを覚悟しました。

ひとたび、出航すると激しい突風にも人力で挑まなければなりません。
一瞬も気と力を抜くことは許されません!

船の前方で櫂を引く者と棹を差す者たち全ての力を合わせて
船を進めなくては、間違いなく船は風に流されたりバックするのです!

日々自然の中で鍛えられ研ぎ澄まされた五感と体力のすべてを
フル活動させ、なんとか嵐山まで無事に到着することが出来ました。

この爆弾低気圧の発生原因には地球温暖化が影響しているという
識者の声もあるようです。

北海道では竜巻により甚大な被害がでたとのニュースも観ました。

人は今一度、自然とのかかわり問い直す必要があるのではないでしょうか?