本日はスカイホール→さいとう→三越→道新→時計台→たぴお→大同→プラニスホール→大丸→紀伊国屋→富士フイルム→アリアンス→大洋→NEW STAR→趣味の郷の15か所。途中で背中から何かが抜け落ちるかと思われるような脱力感に襲われ、集中力が切れる。疲れた。
■さいとうギャラリー「浅井憲一2012作品展 蜃気楼」。まずは入口から床に8個、台上に1個の卵型のブロンズ像がある。卵それぞれに杭が刺さっていたり、鎖が埋め込まれていたり、羽や爪が生えていたりする。印象的な第1室である。
「ストーンバード」:スリムな体で頭は石。謎の進化を遂げた鳥類である。高さも120cmほどあり、目を引く作品だ。
■時計台ギャラリー「第24回春陽会道作家展≪絵画部≫」。
奥山哲三「そらをとぶ日.3(本当はローマ数字)」:ゆったりと飛ぶ人の頭には猫、背中には家が載っている。
奥山哲三「そらをとぶ日.4(同上)」:人、猫、家のそれぞれに翼が生えて空を飛んでいる。2作とも色を重ねて、かつ下地の色も生かして、これまでにない雰囲気を生み出している。
斉藤啓子「STOP1(本当はローマ数字)」:赤地に青い色を配し、さらにドキッとする赤い目を描いた作品。
豊嶋章子「陽ざし」:柔らかい陽ざしの中、机の上に梨、ワインの瓶を描いたもの。穏やかな静かさがある。
みずきひろこ「護る」:大自然を護る鳥の王だろうか。ダチョウを正面から描くのは難しいと思うが、迫力が出ている。
それにしてもローマ数字は環境依存でなく、全世界フォントを作ってほしいものだ。
■ぎゃらりーたぴお「内藤ゼミ展」。
川口巧海「星々の王冠」:いわゆるミルククラウンを描いた木口木版。素敵な小品だ。
遠藤千尋「考えごと」:海底で椅子に座るタツノオトシゴ。小さい作品で魅力的な雰囲気。
山地杏奈「アーユルヴェーダ」:色々な模様の蓮の葉、その中を4匹の象が歩いている。静かなリズム感がある。
■プラニスホール「グラフィック・アート&デザイン展」。ポーランド・カトヴィツェ芸術アカデミーに参加している人の作品が無料で見られるとあって、そうなかなか無い機会である。ぜひ見るべし。しかし、12月に入ったせいか、店内・エレベーターは恐ろしい程込んでいる。イライラすること間違いなし。
Marcin Bialas「Block2(本当はローマ数字)」:集合住宅をバラバラに分解し、おもちゃのように空間に飛ばした版画。
Grzegorz Handerek「untitled-for T.S.」:2回直角に曲がったL字のような版画作品。形の面白さを追求している。
渡辺達正「櫻花」:落ちる桜の花びらを繊細に表現した版画。
久後育大「Trace-92」:赤と青の縦じまが、まるで干渉縞のようでもあり、街に降る雨のようでもある。傑作。
千田昇平「死者の庭」:ベニテングタケ? の上にガゼル? の首だろうか。その周りには動物の骸骨が歩き回っているという、それでいて決して不気味ではないポスター作品。
日中は好天だったが…