散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

一日散歩(6)

2016年08月11日 21時43分56秒 | 飲み歩き・琴似界隈
さて、小樽のバーで締めるとなると、当然いつもの店である。

しかし、ああ、しかし、この店が閉まっているのを初めて見てしまった。普段は水曜定休日だから、休みに当たることはないのだが、そうか、お盆休みか。昨日(水曜日)と合わせて、連休にしたんだろうな。


→「本日定休日」というボードを初めて見た。休みの日はこうなるのね。

他に小樽のバーももちろんあるのだが、ちょっとショックで物事が考えられない。そのまま駅に行き、琴似に移動。ちなみに本日のJR運賃だが、まともに払うと4510円(一日散歩切符は2260円)と、大幅に得をした。

琴似に戻り、結局こういう時はバー「D」である。1杯目は爽やかにアクアビットフィズから。



2杯目は熟成テキーラのカボ・ワボ・アネホ。爽やかな風味とスパイシー(唐辛子風味?)の味わいがする。

 

3杯目はラフロイグ・15年・200周年記念。通常のラフロイグ10年の刺激感とは異なり、バランス良く甘みのある味わい。



最後はロブロイを注文したところ、「今月のベルモットを使いましょう」ということで、チンザノ・ベルモット・1757・ロッソとベイリー・ニコル・ジャービー使用のロブロイが登場した。

 

これは重厚感のあるベルモットが前面に出た、新しいカクテルと言っても過言ではないかも。

最後でちょっと残念なことにもなったが、これが一日散歩なのである。20970歩。

一日散歩(5)

2016年08月11日 18時14分53秒 | 飲み歩き・北海道内
さて、暑い中を歩いたので、ビールタイムである。最初に最近行く居酒屋に行ってみたのだが、お盆のせいか予約で満席とのこと。しかし、前回、隣の客のあまりのおしゃべりに本を忘れてしまっていたのだが、それを店主が手渡してくれた。しかもビニールに包んで、汚れないように保管してくれていたらしい。ありがとうマスター、次回小樽に来た時に、また伺います。



ということで迷走しそうになったのだが、もうのどが渇いたので思い切って初めての店に入ってしまう。寿しを中心にした和風の店「TJ」である。何はともあれ、最初は生ビール。のどに染み渡る。通しはオクラとアサリを和えたもの。貝の味がしっかりしている。



まずは刺身から。マグロ、ホタテ、海老、エンガワの4点盛り。ま、普通かな。



次は天ぷら盛り合わせを注文。海老2、イカ2、白身魚、ナス、ピーマン、カボチャ、大葉という盛り合わせである。これを天つゆにたっぷり浸して食べる。こういう気取らない天ぷらで一杯というのは、悪くないね。



菊正宗の冷や(常温)をもらい、締めは特半(特上の半分ということか)を注文。



中トロ、白身(不明だが脂が乗っていた)、海老、ホッキ、貝(これも不明)、イクラのセット。量的にはピッタリ。味もご飯の部分と寿司種のバランスが良く、美味かった。鮭のあら汁付きで、締めの汁ものというのも、これまたいい。



食欲はこれで収まった。


一日散歩(4)

2016年08月11日 16時55分11秒 | ART
野幌から札幌駅に移動。エアポートに乗り換えて小樽に向かう。

小樽では当然、ニトリ芸術村に行くべきなのだが、あまり時間がなく、疲労感も強い。今回はいつもの小樽美術館・文学館を見て済ませることにした。

■小樽美術館・中村善策記念ホール「海のある風景」。
「積丹半島白岩」:手のひら大の小品ながら、堅実な風景画。
「桃内風趣」:今回は初めて見ると思われる作品が何点かあった。
「海景」:これも初めてかな。
「塩谷のポンメ岬」:これも多分、初めて。家の屋根がパッチワークのように描かれた、コンパクトで整然とした作品。

■小樽美術館「一原有徳の世界8」。
「石のメモシリーズ」:「石のメモ人造石」「石のメモ花崗岩」というさらに2シリーズに分かれている。石版モノタイプだが、これは見たことが無いかも。こういうのがあると、嬉しい。

■小樽美術館「おたる潮まつり50周年記念 まつり写真展」。小樽祭りに思い入れのあるひと向け。

 
→展示品の撮影が可能。



■小樽文学館「ミステリ作家・泡坂妻夫展」。私も30冊強、彼の作品を読んでいるが、非常に技巧的な特異な作風の作家である。それ以外に、紋章上絵師でもあり、奇術師でもあるという多彩な人。



紋章上絵師でもあることから、デザイン画のようなものが多く出品されていた。



いつもならコーヒー休憩と行くところだが、今日は冷ウーロン茶休憩。

一日散歩(3)

2016年08月11日 14時24分58秒 | ART
苫小牧から南千歳で乗り換え、札幌まで行ってから岩見沢行きに乗車。

やってきたのは野幌である。



野幌駅南口からバスに乗り、江別セラミックアートセンターへ。今夏はちょっと珍しい展覧会が開催されている。

■江別セラミックアートセンター「トイレに見るやきもの文化~染付便器の民族誌~」。非水洗式トイレ用に作られた、陶磁器製の便器が展示されているのである。展示会場に入ると、40以上の便器(小用も大用もある)が展示されているので、思わずギョッとなる。

明治期に作られたものが大部分で、使われなくなってしばらくたつのであろうから汚いわけはないのだが、心理的には「便器」というのがのしかかってくるよなあ。絵付けは驚くくらいにみっしりされており、雁に菊、牡丹に雀、さまざまの花鳥風月が描かれている。

その他、陶製のサンダル(厠下駄というらしい)や、手水壺(手洗いに使った説と、消音器に使った説がある模様)も展示されていた。このころから日本人は音を気にしていたのかね。



曾田雄亮「エクステンション'94」。2階の特別展示会場へのアプローチも作品だったのだ。



裏庭にでると、とてもいい天気。ちなみに、今、観覧している人は私一人。



バス時間を待つ間、芸術新潮を読む。

バスの時間になり表に出ると、時計の忘れ物があった。申し訳ないが、バスに乗るため届け出る暇がない。バスは1時間に1本しかないのである。



野幌駅前に戻り、レンガ窯を模したものを見て、再び電車に乗る。

 

一日散歩(2)

2016年08月11日 11時05分27秒 | 食べ歩き
今日はほとんど電車に乗りっぱなしになるので、どこで昼食を取るか考えていた。最悪、コンビニで何か買って電車内で食べようとも思っていたが、最近の札幌近郊の電車はロングシートなので、ものが食べにくい。

そんなことを考えながら、苫小牧駅に向かって歩く途中、カツ類をメインにしたファストフード店「K」があることに気が付いた。普段ならもう少し違うところに行くと思うのだが、時間もないしこれがいいかも。

店に入ってメニューを見ると、何とまだ11時前なので、朝定食の類が注文できるのである。朝食が早かったためそれなりに腹が減ってきてはいる。メニューを見た結果、朝ロースカツ定食を注文。



あまり時間がかからず、定食が到着した。小袋の辛子を取り、全体にソースをかけて食べる。



いや、これなかなか良いんじゃない。肉が80gということで貧弱かと思ったが、そんなことないし、脂っぽさも全くない。キャベツは途中から胡麻ドレッシングに切り替えて食べる。それから、卓上に大根の漬物があるのも、嬉しい。そういえば、最初に冷たいお茶を出してくれるところも良かった。

そうそう、味噌汁じゃなくて豚汁だったので、結構腹一杯である(豚がダブったな)。

満足しながらも、電車の発車時間が迫り、急ぎ駅へ。



途中で市民センターのようなところに入ったら、金崎秀利「眺苫小牧」という作品があった。急いでいるのに何をしているかというと、トイレを探していたのだった。


一日散歩(1)

2016年08月11日 10時34分01秒 | ART
今日は全くピンと来ない祝日「山の日」である。山の日はさておき、祝日であるならばJR北海道の一日散歩切符が使えるので、札幌を離れていくつかの展覧会に行ってみることにした。

朝7時、普段より早く家を出て、恒例のJR琴似駅からスタート。



そのまま苫小牧へ。ちょっと早く起きたせいか、途中眠い…。

駅前のビルは完全閉鎖になったが、駅横にちょっとした施設ができている。初めて中に入ってみたが、図書コーナーがある喫茶スペースになっているようだ。しかし、この時間(9時過ぎ)からたむろしている人たちは何なのだろうか。自宅が暑いから涼みに来ているのかな。



時間に余裕があると思っていたのだが、苫小牧市美術博物館の開館時間が9時半であることに気が付き、急ぎ向かう。



■苫小牧市美術博物館「Art and Air-空と飛行機をめぐる、芸術と科学の物語」。
青秀祐「Phantom」:空を飛ぶ人間をファントム風に塗装したもの。人間のサイズは等身大だと思う。
写真特報「空の寵児偉業なるリンディ夫妻霞ヶ浦に安着」:飛行機の黎明期の新聞記事が展示されている。「リンディ」とはリンドバーグの事なのだが、昔っから日本人はこのような省略形を用いているのではないか。
歌川広重「江戸名所百景 深川洲崎十万坪」「同 目黒新富士」:浮世絵からも、高みから見える風景作品が展示されている。

吉田初三郎「苫小牧鳥瞰図」:左端には富士山、中央には樽前山、支笏湖、恵庭岳、右端には稚内と相変わらずのスケール感。
坂東史樹「インスタレーション≪その子犬をポケットに入れよ、旅を続けよう。≫からその一部」:苫小牧の朝の景色、街と港と空を模型で表現。王子製紙の煙も上がっているなど、実に細かい。
撮影者不詳「題名不詳<B29からの富士山>」:太平洋戦争当時のアメリカが撮影したと思われる、富士山の写真が何点かあった。富士山を美的感覚から写したというより、南方から東京へ爆撃に行くときの道しるべだったのかな、と思う。

おおば比呂司「アブロ―504K」:北斎の「凱風快晴」の上空を飛行機が飛んでいる。
斎藤文人「日米空中戦の図」:朝日の中、敵機を打ち落とす日本の飛行機。
斎藤文人「特攻機米艦突入図」:月夜の特攻。特に戦争画を好んでみたいわけではないのだが、1943年に描かれたこの2点には、興味深いものがある。

伊藤隆介「Free Fall(自由落下)」:戦争画2点の前で、永遠に落下し続ける原子爆弾。皮肉な感じがする。
成田亨「ビートル2号試作」:デザイン画の中に「VTOL」と書いてあるのだが、ビートル=VTOLだったのか。今、初めて知った。
中村哲也「BLASTER-01」:炎をデザインした空力学的な乗り物の模型。クラッシャー・バンバン・ビガロを思い出すのは私だけか。

写真や観光ポスター、浮世絵、インスタレーションから模型、戦争画とよく言えばバリエーション豊かな展覧会。展覧会名だけでは内容がピンと来ず、招待券を入手していたので来てみたのだが、どうだったかな。面白くはあったけどな。

展示室の入口で唯一撮影できたファントムの模型。



美術館博物館前にひっそりと置いてあったもの。



暑くなってきたが、苫小牧駅に急いで戻ろう。