散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

なぜか大阪(19)バー3

2017年09月05日 20時20分22秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
大阪駅から歩くことしばし、今日のバーは「T」である。カウンター席に腰を下ろし「こちらはカンカンというカクテルがあるんでしたっけ」と念のため確認し、カンカンを作ってもらうことにした。これは、この店に来た客が札幌のバーにも伝えたものだが、ジントニックとジンライムの中間のようなカクテルなのである。もう少し説明すると、ジントニックのジンを通常の倍量にした感じかな。

飲んでみると、やはりアルコールが強いよ。マスター曰く「最後ちょっと残して、ライムをしがんでから飲んでみて」とのこと(しがむ=かみしめる、みたいな感じ?)。そうやるとギュッとライムの酸味を感じて、酒が少し甘く感じられるのだ。

2杯目は「オーソドックスなウイスキーのソーダ割りで」ということで、グレンリベットソーダ割りを出してもらった。

ところで先客にしょうもないオッサンが、身内やら知り合いの下らない話を延々としており、マスターと話すタイミングがない。こういうダメな客がいると、本当にどうしようもないよね。私もそこに割り込んで話をするタイプでもないからなあ…。

やっとその客が帰り、次は落ち着いた年配3人衆がやって来た。店にジュークボックスがあるので、年配氏が早速曲をかける。「古い曲でゴメンね」といわれたが、いやいや落ち着いた名曲を聴かせていただき、ありがとうございました(古すぎるので、さすがに懐かしくはない)。ああいう、バーの紳士は見習うべきだね。



今日は早めにホテルに帰り、本当に撃沈。朝から飲んでいるうえに、夕方の燗酒、さらにカンカンが効いてきたか。22014歩。

なぜか大阪(18)くわ焼き

2017年09月05日 18時39分21秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
京都から大阪駅へ、さらに大正へ移動。ちょっと雨が降りそうな雰囲気だ。駅周辺が少しざわついていると思ったら、この近くにある大阪ドームで野球の試合があるらしい。帰りにその集団と出くわさないと良いのだが、まあそんなに長時間飲むわけでもないしな。



ということで、雑誌などで拝見したことのある居酒屋「K」へ。確か17時開店だったような気がするのだが、その少し前にすでに暖簾が出ていたので、焦って店に飛び込む。何とかカウンター席に座ることができた。

通しは豆の煮たものと佃煮のようなちょっとしたもの。これが嬉しい。飲み物は酎ハイと行くか。



食べ物はやはり関西ならではのきずし、そして名物と聞く出汁巻きだ。きずしは少し甘めの味付け。



出汁巻きは目の前で若主人が作ってくれるのだが、出汁の量が多いのだろう。ギリギリ固まるかどうかといった感じ。食べてみると、ほんわりした食感に出汁の効いた玉子が実に美味い。これは注文必須の名品だろう。そして、何だか謎の紅ショウガもちょっとづつ食べると、相性は悪くない気もしてくる。



そしてこの店のメイン、くわ焼きをおまかせで注文。まずは生野菜が出てくる。



最初はささみシソ巻とイカ。くわ焼きとは鉄板の上に材料を置き、鉄のコテで押すようにして焼くもののようで、今治焼鳥の作り方を思い出すね。あっさりした味付けの2品でスタートか。



ここで燗酒を追加し、レンコン肉詰めとえのきの豚肉巻の少しコッテリしたものが出てきた。



次はタレ味のねぎま。そして最後にピーマン肉詰めが来たが、これはソース+マヨネーズかな? 老舗にしては自由な味付けであるが、ちょっと洋風なのも良いものだ。





つい燗酒をもう一本頼んでしまい、砂ずりとタコのくわ焼きも追加。





どんどん客が増え、店の人たちもかなりのてんてこ舞い状態に入る。実は少し前までローカル雑誌か何かと思われる取材が入っていたのだが、それでも揺るがないこの店はスゴイ。大体、取材だとかが入ると、ちょっと空気がよそ行きというか変な感じになるじゃない。それが全然感じられなくて、いつもの店、来る人皆が応援したくなる店の雰囲気なんだよね。

若主人は「バタバタしてすみません」といってくれたが、いやそんなことは無いと思う。また近くに来ることがあったら、必ず立ち寄りますからと心の中で誓う私であった。こんな店が街に1軒(いや、何軒でも)あると、そこは素晴らしい街だ。



再び、大正駅から大阪駅に戻る。

なぜか大阪(17)外れ

2017年09月05日 15時25分41秒 | ART
さて京都に来たからには、あそこは行っておかなくてはと京阪本線で南下する。先頭3両はプレミアム車両、それ以降は2階建ての立派な電車がやって来て驚く。これ、普通料金で乗れるのか?(プレミアム車両以外は、大丈夫なようだな)。



ということで、京博にやって来た。もちろん「国宝展」が始まっていないのは知っているが…、あれ、常設展も昨日までで特別展の展示準備に入っているのか?



そりゃないよな。私以外にも外国からせっかく来た人がガッカリしていたよ。これだけの観光地にある国立博物館が1か月近く休館(その間、遊んでいるわけではないのは分かっているが)というのは無いよなあ。

困った私もしばし考え、そうだ清水寺に行こうと切り替えた。修学旅行の時に行ったかもしれないが(本当に記憶がない)、ちゃんと大人になってからは行っていない場所なのである。



幸い距離もさほどではなく、ほどなく到着。かなりの坂道を登らざるを得ず、汗が噴き出してくる。入口近くでは重文・三重塔がお迎え。



そして大勢の人の列に並んで、本堂へ。



本堂から下を見下ろす。



だけど清水寺のメインって、本堂の舞台を横から見る所だよね。



それが、ちょうど工事中だったのである。何だか外れ2連発という感じがするなあ。この後、街中に戻る途中で六道珍皇寺へ。



ここは六道の辻ということで、冥界への入口となる井戸があるのだ。通常時は板戸の隙間からその井戸が覗けるようになっているのだ。

 

後は閻魔堂のこれも隙間から弘法大師、小野篁、閻魔王像を見る。



続いてすぐ近くにある六波羅蜜寺へ。私がお気に入りの空也上人像を拝見していくことにしよう。

 

ふー、疲れた。普段ならば歩くところだが、今日は手ごろなバス停から京都駅までバスに乗ってしまった。


なぜか大阪(16)立ち飲み

2017年09月05日 12時40分37秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
こっち方面に来てしまったからねえ。ついでに京都に行くよ。



ということで京都駅に着き、地下鉄で烏丸に移動。歩いて河原町に行く(思っていたより遠かった)。昼食がてら、ちょうどこの時間帯にオープンする京都の立ち飲み「T」に行きたかったのだ。

開店間もなく入ったが、すでに先客が数名。彼らの飲み物注文が一段落するのを待ち、私はウイスキーソーダ割りでスタート。



あちこちに貼ってある短冊メニューを眺めてしばし黙考。



まずは季節のメニュー、鱧の天ぷらだ。



少食の私だが、さすがにもう少し量が欲しくなる。味は白身の天ぷらなのに、しっかりした味。やはり鱧は強い。

炭酸が残っているのでウイスキーをもう一杯もらい、山陰産の岩海苔、小芋煮を注文。



岩海苔はかなり甘い味付けだった。思い切ってわさびを多めに混ぜると、甘辛拮抗してぐっと食べやすくなる。小芋煮は出汁の味わいと芋の口どけが素晴らしい絶品。私はどちらかというと里芋を好んで食べないが、京都で試してみて良かった。



激安という訳ではないが、この時間帯から開いている名店。札幌人としては羨ましい限りである。

 

なぜか大阪(15)山崎

2017年09月05日 11時08分08秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
さて、今回の旅のメインは大阪だが、私も美術館と飲食店以外にもどこかに行ってみたい気にはなる。今まで行ったことのない県として和歌山、また島に渡ってみるという手で淡路島なども行き先の候補になったが、そうだここがあったか。

ということで、9時過ぎに大阪駅を出発。



ほどなく山崎に到着。山崎といえば秀吉と光秀が戦った所…、じゃなくてサントリーの山崎蒸溜所があるところに決まっているだろうが。駅を降りると、どんな人でも間違えないように道標が続いている。



それに沿って歩き、踏切を渡ったところで、蒸溜所に到着。



受付に行き「ウイスキー館の見学です」というと、「今日は蒸溜所ツアーも行けますが」と案内嬢。ホームページから予約しようとした時には既に遅しだと思ったような気もするのだが、どうやら工場見学+テイスティングツアーの方も行けるらしい。一瞬迷ったものの、時間が80分かかるということで断念する。ところで、この記事の書き出しで、急に思い立って来たみたいな書き出しになっていたが、実は事前予約をしていたのであった。

さて、ウイスキー館の方を一人見学。今日は空き気味のようで、蒸溜所ツアーの人びとがいなくなると、私以外には数名しか人がいない感じだ。



中には数千本のウイスキーボトルが展示されている通路があり、良く見ると、1970年や1960年仕込みの山崎がある。これ、今、いくらの値段がつくんだろう。百万円は下らないと思うがなあ。

 

それからまあ一般的なサントリーとウイスキーの歴史展示を見る。

 

しかし、竹鶴政孝が創業期のサントリーにいたのは有名な話なのだが、そこには一言も触れないのね。商売敵とは言え、ある種の兄弟(従弟)会社のようなところもあるのだから、こだわらずに「あの竹鶴氏もここでウイスキーづくりを始めたのである」と書いてもいいように思うのだが…。まあ、ニッカの方が嫌がるのかもしれないな。

見学を終えて、有料試飲カウンターに一番のり。メニューカードを見るが、これはなかなか選ぶのが難しいぞ。いわゆる値ごろのレアウイスキーというのは、例のウイスキーブームで非常に品薄らしい。かといって、山崎25年、白州25年、響30年は15mlで2900円だからなあ…。



ということで、まずは山崎蒸溜所シングルモルトウィスキーというここならではのオーソドックスなものでスタート。15ml・100円である。味はというと、やはり少しやんちゃなところのある味かな。



2杯目はもう少し上の品をということで、響17年シェリー樽を注文。これは樽の香りがほどよく付いた、落ち着いて飲めるウイスキーだった。他にホワイトオーク仕立て、スモーキーという種類もあるので、この辺を飲み比べるのがお勧めか(ミズナラ樽もあるが、これだけ値段が3倍)。



今日は静にウイスキーを堪能できたが、聞くと観光シーズンは大変なことになるらしい。今日に限ると、ニッカの余市工場より、はるかに雰囲気の良い山崎であった。先も長いので試飲はこれくらいにしておき、最後にショップコーナーに行く。しかし、蒸溜所限定ものは山崎蒸溜所シングルモルトウィスキーしかない。しかも1本しか購入できないのか…。いつものバーへのお土産にしようと思ったのだが…。

諦めて自分用に1本だけ購入し、駅に戻る。



駅で電車を待っていると突然スマホが鳴り出す。そういえば昨日モノレール駅で見た「大阪880万人訓練」の緊急速報らしい。全く旅先でこういうのに出くわすと困っちゃうよなあ。ま、珍しいタイミングだったと思っておくか。


なぜか大阪(14)朝食2

2017年09月05日 08時33分24秒 | 食べ歩き
本日も体調良く目覚め、7時半頃に朝食会場へ。第一シリーズはサラダとハム5種盛り合わせ、納豆と青ネギのオムレツを作ってもらう。オムレツはチーズやハムなどの普通の具材も選べるのだが、今日のオムレツということでこれにしてみた。

 

もちろんオムレツの焼き加減はちょうど良く、納豆に少し味がついているせいか、特に何もかけずに美味しく頂けた。第二シリーズは焼きサバ、スモークサーモン(これ、お気に入り)、スクランブルエッグ、ピリ辛コンニャク、夏野菜の和え物(枝豆、オクラ)、ゆず大根、豆腐、フルーツ、コーヒー。

 



なんとなく今日から思い立って、低糖質朝食にしてみた私である。一般に外食をすると低糖質食にするのはかなり困難なのだが、こういうビュッフェ形式なら比較的簡単なのである。メニューにカレーが無いというのも、これを始めたきっかけの一つかな(カレーがあれば、必ず食べてしまいそう)。

しかし、試して分かるのだが、低糖質メニューには難しさがある。やはり精神的なものなのか、長年の食習慣のせいなのか、ご飯か麺類が無いとなかなか満足感が訪れない。もう一つは、すべてに何らかの形で味がついているものを食べるため、塩分過多になりそうな気がするのだ。ドレッシングや調味料を使わないで素材のまま食べれば良いという話もあるだろうが、それはさらに一段と厳しい食生活になってしまう。

ま、どうせお遊びなのだから、あまり硬く考えずに行こう。適当にやっているので「それは低糖質メニューじゃないです」といったクレームも受け付けないつもりだ。最後に飲んだホテルのコーヒーは量もたっぷり、香りも良く、朝の気分を盛り立てる。