あまりにも日本のマスコミの報道がいい加減なので、ネットを通じて私たちはそれを批判しなくてはならない。昨日から衆議院で始まった平和安全法制特別委員会では、現状の日本の安全保障がどうなっているかよりも、自衛隊の活動拡大の賛否ばかりが話題になっている。本末転倒なのである。原因があって対応策が講じられるのであり、それに触れなければ、単なる法律論に終始するだけである。腑に落ちないのは、自衛隊を悪しざまに罵ってきた人たちが、自衛隊の命の重さを取り上げていることだ。命が大事であることは言を俟たない。しかし、武装した外国の軍隊が攻撃をしかけてくれば、身を挺して国民を防衛するのが自衛隊だ。それを覚悟して任務に就いているのである。さらに、もう一つ気になるのは「アメリカの戦争に巻き込まれる」が法案反対の理由になっていることだ。日本の国をアメリカ軍に護ってもらうだけで、同盟国としての役割を果たさなければ、いつかはそっぽを向かれてしまう。安倍首相が答弁しているように、それ以外の地域として想定されているのは、平時におけるホルムズ海峡での機雷の除去などで、あくまでも限定的である。日本国憲法の縛りのなかで、精一杯のことをやろうとしているのだ。多くのマスコミの論調が真実を伝えないだけに、国民の理解がいたっていないのは残念でならない。安倍政権は国民を言葉で説得しなくてはならない。日本が危機に直面していることを、国民に向かってストレートに語るべきだろう。ネットでの私たちの戦いも手を抜くことはできないが。
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