令和5年版の防衛白書を読んでみた。そこで強調しているのは、反撃能力を持つためのスタンド・オフ防衛能力や無人アセットの分野の強化である。分かりにくい英語を使わずになぜ素直に日本語で表現しないのだろうか。
スタンドオフミサイルとは、我が国のミサイルの射程距離を伸ばし、敵が攻撃できない場所から反撃するということであり、12式地対艦ミサイルを改良して実戦配備を急ぐことにほかならない。
無人アセットとは、無人の装備品ということで、無人の軍艦や飛行機の開発に着手するということだ。これによって人的消耗を最小限に止めたいからだろう。
このほか、現有装備品の可動率の向上や弾薬の確保、主要な防衛施設の強靭化への投資の加速などに力を入れるとしている。
そこで抜け落ちているのは、我が国が攻撃された場合のシュミレーションが示されていないことだ。さらに、核を待たないことによるメリットとデメリットが論じられていなことだ。まったくリアリティに欠けている。
近隣諸国の軍事力を事細かに紹介するのならば、それもあわせて論じられるべきなのである。核を無視して、小手先の議論に終始して、それで本当に国民を守れるのだろうか。
安倍元首相が主張していたように、核の議論に踏み込めないようでは、いくら分厚い防衛白書を作成しても、まったく意味がないのである。
写真は自衛隊のホームページから
スタンドオフミサイルとは、我が国のミサイルの射程距離を伸ばし、敵が攻撃できない場所から反撃するということであり、12式地対艦ミサイルを改良して実戦配備を急ぐことにほかならない。
無人アセットとは、無人の装備品ということで、無人の軍艦や飛行機の開発に着手するということだ。これによって人的消耗を最小限に止めたいからだろう。
このほか、現有装備品の可動率の向上や弾薬の確保、主要な防衛施設の強靭化への投資の加速などに力を入れるとしている。
そこで抜け落ちているのは、我が国が攻撃された場合のシュミレーションが示されていないことだ。さらに、核を待たないことによるメリットとデメリットが論じられていなことだ。まったくリアリティに欠けている。
近隣諸国の軍事力を事細かに紹介するのならば、それもあわせて論じられるべきなのである。核を無視して、小手先の議論に終始して、それで本当に国民を守れるのだろうか。
安倍元首相が主張していたように、核の議論に踏み込めないようでは、いくら分厚い防衛白書を作成しても、まったく意味がないのである。
写真は自衛隊のホームページから