草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

ユン大統領の戒厳令騒動で存在感示した韓国軍

2024年12月05日 | 政局
 ユン大統領の戒厳令がうまくいかなかったとはいえ、予想以上に韓国民が冷静なのには驚いた。市民が国会を取り囲んで、韓国軍と小競り合いになったが、そこに集って来た面々は、北の協力者であり、あくまでも動員をかけられた者たちであった。混乱が長引かなかったのは、かつてのようなエネルギーがないからではないか。
 さらに、今回のことで注目すべきは、韓国軍の指揮系統の乱れがなかったことである。ユン大統領に逆らうような動きがなかった。北朝鮮がロシアとの軍事同盟にもとづいて、ウクライナでの戦闘に参加している。血に飢えた者たちは、いつ南に攻め込むか分からない。危機感が韓国民にあるからだろう。現実に北朝鮮による軍事的挑発は日常化しており、緊張状態がピークに達している。
 日本や韓国がもっとも恐れるのは、トランプに切り捨てられることである。今回の出来事は、政権基盤が脆弱な韓国においても、韓国軍がいざとなったら決起できることの予行演習であった。金王朝に隷属しない決意をトランプに示したのである。その意味は大きいのではなかろうか。
 翻って我が国はどうであろう。トランプとの関係を良好にするためにも、すぐにでも保守派政権を誕生させ、媚中の石破内閣に引導を渡さなくてはならない。自民党の保守派、国民民主党、維新の会などが中心になれば、すぐにできることなのである。このまま石破が首相では、日本を徹底的に無視することになるだろう。
 トランプは中国と一線を画する国家と組みたいと思っているに違いない。頓挫したとはいえ、韓国はそれなりの決意を示した。さて日本はどうするかなのである。

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