つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

躰道創始者・祝嶺正献最高師範のエピソード(1)

2015年04月06日 | 躰道
                      尾崎健一さん

私の親しい知人に尾崎健一さんがおります。
躰道では、ともに躰道創始者・祝嶺正献最高師範に指導を受けた同志であります。
躰道師範協議会の役員会では、副会長として長年その運営に携わっておりました。
尾崎健一さんは、ロック歌手として活躍していた尾崎豊氏の父親であります。
躰道も学んでいた尾崎豊さんが亡くなり23年が経過しております。
躰道の創始者である祝嶺正献先生も逝去して14年目を迎えております。
尾崎健一さんが「躰道壮年倶楽部」の講演会の原稿としてまとめた資料があります。
尾崎健一さんの許可を得て、この度私のブログで公開をすることとなりました。
テーマ「祝嶺正献先生との出会いと躰道を学ぶ息子達」(尾崎健一著)です。
暫くの間、連載をさせていただきます。
どうぞご愛読下さい。(池内和彦)

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「躰道創始者・祝嶺正献最高師範のエピソード(1)」 尾崎健一

1.(前おき)
 実は今、ここに立って私は少し困惑しております。
 先日「思い出話でもしてくれませんか」と池内和彦先生からお電話を頂いた時は、草創当時の祝嶺正献先生との思い出を話させて頂くのは光栄だな、でももっと他にも、例えば横堀登さん亡きあとといえば、峯村千徳さんあり、牧野力さんありですから、そうした方々と十五分づつ位なら、思い出話しをさせて頂きます。とご返事した――つもりだったのですが、送られた予定表ゲラを見ると一時間にわたる私の「講演会」ということになっているので、びっくりした訳です。
躰道についての講演できる人は、宗家・祝嶺正献先生をおいて他にありません。
語の厳密な意味から言えば『講演とは弟子に対して教えさとす』ことだからであります。――と堅苦しくいえば、まァそ-いうことになります。
――だからいって『一諾を重んずる』ことは宗家から教えられてきた、躰道の伝統的徳目でもあります。
そこで、今日の私の話しは年寄りが昔の思い出話しを囲炉裏ばたでボソボソと語る、言うならば『炉返談話』として気楽にお聞き頂ければ幸いと思います。
何しろ半世紀ほど前の話しになる訳ですから記憶に若干の思い違いもあると思いますが、その辺はお許し頂きたいと思う次第であります。(つづく)

(4月6日記)
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