つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

能楽師・山井綱雄氏の講演

2018年07月11日 | 芸能

                 能楽師・山井綱雄氏

「月曜会」(鎌田健仁氏主宰)には、田中角栄のお庭番として過ごしてきた朝賀昭先生の案内で参加して3回目となります。7月のゲストは、金春流能楽師の山井綱雄氏による講演でありました。山井綱雄氏は5歳の初舞台より芸道40周年を迎えております。金春流宗家直伝の正統な芸風を継承している方です。
講演は、プロフィール映像が映し出されて能楽師についての活動が紹介されました。そして「高砂」を演じるところから披露され、能についての基本的な解説が分かりやすく説明されました。各種芸能関係者とのコラボ出演も積極的に行って能の普及に尽力されています。海外公演も多く実施しております。
能の公演の時のエピソードとして、東日本大震災の後、被災地のいわき市の海岸でのこと。雨が降りしきる中観客は雨かっぱを着用して観覧していました。中止となることも予想されましたが、能が始まると海の上空の雲間が引き裂かれて太陽の光がさしてきたことがとても印象に残っている。と話されていました。
能楽最古の流派の金春流は、武士の間でも広まり、特に豊臣秀吉も愛好した1400年の歴史を持つ芸道であります。NHK大河ドラマ「真田丸」では、能楽指導を担当し能場面ではシテで出演をしていました。最後は「羽衣」を披露して40名の参加者は山井綱雄氏の能を堪能しておりました。
参加者の中には政治家の細野豪志代議士もおり、能については体験もあり興味を示していて、山井綱雄氏と親しく懇談をしておりました。

(7月11日記)

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