つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

紙切り芸の林家正楽師匠との想い出

2024年01月28日 | 演芸
 寄席の紙切り芸の第一人者であります林家正楽師匠が1月21日に逝去されたと報道がありました。2日前まで新宿末広亭の高座に出演をしていました。ほとんど毎日どこかの演芸場に出演をしている人気演芸人でありました。
享年76歳。

 林家正楽師匠は2000年に三代目林家正楽を襲名。真打披露興行の時には寄席では落語、講談以外では40日間トリを務めて話題となっていました。観客からのリクエストで即座に紙に切り抜いていく芸風で親しまれて人気がありました。林家正楽師匠が出演をする寄席にはご贔屓の観客も多くおりました。

 私は林家小正楽時代から長い間親しく交流をさせていただいておりました。
 私が主宰する豊島文化研修会では講師として出演していただき「紙切り芸よもやま話」の演題で話をしてくれました。その中で後ろを向きながら背中のところで紙を切っていく演技にはビックリしたものです。
 霞会(東京国際大学同窓会)の新春の集いがホテルグランドパレスで開催されたときには、アトラクションにゲスト出演をしていただき、紙切り演芸を多くの霞会会員の皆さんに披露してくれました。
 神田明神前の甘酒・天野屋さんへご案内をした時にも家族の方へ紙切りを披露して作品をプレゼントしてくれました。

 私も寄席に行った時には、多くのリクエストをして作品を頂きました。「国定忠治」「ジャイアント馬場」「琴欧州」「お江戸日本橋」「ミッキーマウス」「相合傘」「走る馬」「雪の結晶」「宝船」「少女と線香花火」の林家正楽師匠の紙切り作品が残っています。

 昨年の12月に林家正楽一門が池袋演芸場に出演した「正楽のラストクリスマス」公演を観覧したのが最後となってしまいました。この公演は毎年楽しみに観覧していました。サンタクロース姿で登場してクリスマスや正月に関する作品も披露してくれた姿が印象に残っております。

 林家正楽師匠の肉体は亡くなっても、その紙切りの作品が残り、また芸風を語り繋がれていくときには精神はまだ生かされていることでしょう。合掌!


林家正楽師匠


神田明神前の「天野屋」にて


少女と線香花火


ミッキーマウス


走る馬


宝船
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