乳がん患者会体験者の患者会「Ruban Rose」を、現代表の飯田さんとともに立ち上げ、「素敵なアロマテラピー」の著者である千葉治子さんは、この本の完成を天国でご覧になったという。昨年8月に亡くなられたのだが、6月末まで「みるふぃーゆのハーバルライフ」というブログを書いておられた。ブログを書く前はHPを立ち上げておられたそうだ。
千葉治子さんのメッセージを、Ruban Roseのブログの中から転載させて頂く。2010年5月14日の記事である。
※ ※ ※(転載開始・冒頭略)
私は2000年に両側乳がんがわかりました。
病気になる前からアロマテラピーやハーブの勉強はしておりましたがその頃は、もっぱらリラックスとかリフレッシュを目的としたものでした。
自分の病気をきっかけに 乳がんに伴う様々な不快な症状をアロマテラピーやハーブで緩和できないものかと色々と試してみましたところ予想以上によい効果がありました。
そこで自分でHPを立ち上げ(その頃はブログというものがありませんでした)病気のこと、アロマテラピーのことを書きました。
そうしましたところ何人かの方がHPを見てくだっさって実際にアロマをしてみて本当にいいですね!というコメントを頂くようになりました。
その輪がだんだんと広がっていきもっとアロマのことを知りたい、もっとアロマを実践してみたいというお声を頂きました。
そこでアロマにご興味をもってくださった方々に家に来て一緒にアロマを楽しみませんかとお誘いしました。
40代半ばにネットを通して知り合ったお顔を知らない、本名も知らない、その方の背景も知らない方を自宅にお招きするということは冒険だったかもしれません。
病気をする前の私でしたら そのようなことは決してできなかったと思います。
でも病気を体験して何でも挑戦してみようという気持ちになっておりましたので勇気をもってそのようなオフ会を開きました。
そうしましたら お集まりくださった方々が みんな心の綺麗な素敵な方ばかりで何年来かの親友のようにすぐにうちとけて仲良くなりました。
はじめは東京近郊の方がたばかりでしたがそのうち東海地方、中部地方、東北地方、北陸地方、中国地方にまで広がり海外に住んでいらした方もお仲間になり帰国の際には皆様でお食事をしたりしております。(以下略)
(転載終了)※ ※ ※
そう、私も今、まさにその気持ちである。
再発・転移するまでは特に目立った変化はなかったのだが、こと再発治療が一段落した後、自分では信じられないくらい人付き合いに積極的になった。
家事と育児と仕事と、目一杯だったそれまでの生活では、この齢になって新しく友人を作るのは、ちょっとしんどい・・・と思っていた。
たとえば、ママ友等とオフの日にお付き合いすることは殆どなかった。学童クラブの行事等も最小限の参加だった。土日は、休日出勤とたまった家事をこなし、日頃の罪滅ぼしとして家族の時間を過ごすだけで、あっという間に過ぎてしまっていたから。
今も、息子の学校のお友達のお母様たちとは、殆どプライベートなお付き合いはない。昨年夏、息子がカナダにホームステイしたのをきっかけに、一緒に参加されたお子さんのお母様と、たまにメールでやりとりをすることはあるけれど、保護者会前に行われる非公式のランチ会等には(仕事を休んで)参加したことがない。
けれど、息子が成長し、以前より手がかからなくなったことと、私の仕事が以前より緩くなってきたことで、自分のために使える時間が格段に増えてきた。3年前の6月に患者会あけぼの会に入会し、同じ再発治療を続ける同年代の友人が出来、その患者会がきっかけで2年半前の10月にこのブログを始めた。今では、ブログのコメントを通じてお知り合いになった方たちとのお付き合いも広がっている。
我ながら自分の心境の変化には驚くものがある。
数年後の自分の姿が描けない・・・と不安だったのが嘘のようだ。もちろん今もリアルに60代、70代の自分を想像することは出来ないのだけれど。
いくつになっても、自分が変われば、つまり自分からその可能性をシャットアウトしなければ、色々なことが出来るし、色々なことが舞い込んでくる。
これまでの半世紀の人生で経験してきたこと、感じてきたこと、自分の直感を信じて勇気を出して一歩踏み出せば、間違いなく素敵な出逢いがある。
確かにきっかけは病気だったかもしれないけれど、たとえ病気という共通点がなくても、お互いに相寄る魂は出逢うべくして出逢ったものなのではないか、と思う。それと裏腹に同じ病気だからといって必ずしも全てにおいて気を許してお付き合い出来る、とは限らない。
“一人の人間”としての新しい出逢い。
これからも素敵な出逢いを呼び込めるように、心穏やかに柔らかな気持ちを持って毎日を過ごしたい。
さて、昨夜は就寝後2時に目覚めてしまい、その後、明け方4時半まで寝付けず仕舞いだった。何とか起きて朝食の支度をし、息子を送り出したが、気持ち悪さのため空腹で胃痛がするほどなのに食欲はなく、ナウゼリンを飲んで、リビングでダウン。そのまま11時近くまでウトウトしてしまった。朝食に用意した赤いヨーグルトを食べて、最後のデカドロン1錠を飲んだ。
夫は今日も今日とて宴会日で昼前から出かけた。火木金土と週に4日である。歓送迎会シーズンとはいえ、何ともタフなことである。
いまいちはっきりしない天気だが、たまった洗濯物を干す。息子が帰宅してから、あまりの空腹に耐えかねてようやく少し口に入れることが出来た。このまま一歩も外に出ないのは・・・と、テレビゲーム三昧の息子をスポーツ・クラブに追い出し、夕方からのリンパプラスヨガのクラスに参加してきた。たっぷり汗をかいてシャワーを浴びたら不思議なくらいさっぱりして、夕食はすっかりいつもの食欲に戻る。
夫からは、連日連夜の宴会出席の罪滅ぼしなのか「ケーキ買って帰ったら食べられる?」の電話。「復活した!」と返事したところ、お土産と一緒に先ほどご帰還した。
千葉治子さんのメッセージを、Ruban Roseのブログの中から転載させて頂く。2010年5月14日の記事である。
※ ※ ※(転載開始・冒頭略)
私は2000年に両側乳がんがわかりました。
病気になる前からアロマテラピーやハーブの勉強はしておりましたがその頃は、もっぱらリラックスとかリフレッシュを目的としたものでした。
自分の病気をきっかけに 乳がんに伴う様々な不快な症状をアロマテラピーやハーブで緩和できないものかと色々と試してみましたところ予想以上によい効果がありました。
そこで自分でHPを立ち上げ(その頃はブログというものがありませんでした)病気のこと、アロマテラピーのことを書きました。
そうしましたところ何人かの方がHPを見てくだっさって実際にアロマをしてみて本当にいいですね!というコメントを頂くようになりました。
その輪がだんだんと広がっていきもっとアロマのことを知りたい、もっとアロマを実践してみたいというお声を頂きました。
そこでアロマにご興味をもってくださった方々に家に来て一緒にアロマを楽しみませんかとお誘いしました。
40代半ばにネットを通して知り合ったお顔を知らない、本名も知らない、その方の背景も知らない方を自宅にお招きするということは冒険だったかもしれません。
病気をする前の私でしたら そのようなことは決してできなかったと思います。
でも病気を体験して何でも挑戦してみようという気持ちになっておりましたので勇気をもってそのようなオフ会を開きました。
そうしましたら お集まりくださった方々が みんな心の綺麗な素敵な方ばかりで何年来かの親友のようにすぐにうちとけて仲良くなりました。
はじめは東京近郊の方がたばかりでしたがそのうち東海地方、中部地方、東北地方、北陸地方、中国地方にまで広がり海外に住んでいらした方もお仲間になり帰国の際には皆様でお食事をしたりしております。(以下略)
(転載終了)※ ※ ※
そう、私も今、まさにその気持ちである。
再発・転移するまでは特に目立った変化はなかったのだが、こと再発治療が一段落した後、自分では信じられないくらい人付き合いに積極的になった。
家事と育児と仕事と、目一杯だったそれまでの生活では、この齢になって新しく友人を作るのは、ちょっとしんどい・・・と思っていた。
たとえば、ママ友等とオフの日にお付き合いすることは殆どなかった。学童クラブの行事等も最小限の参加だった。土日は、休日出勤とたまった家事をこなし、日頃の罪滅ぼしとして家族の時間を過ごすだけで、あっという間に過ぎてしまっていたから。
今も、息子の学校のお友達のお母様たちとは、殆どプライベートなお付き合いはない。昨年夏、息子がカナダにホームステイしたのをきっかけに、一緒に参加されたお子さんのお母様と、たまにメールでやりとりをすることはあるけれど、保護者会前に行われる非公式のランチ会等には(仕事を休んで)参加したことがない。
けれど、息子が成長し、以前より手がかからなくなったことと、私の仕事が以前より緩くなってきたことで、自分のために使える時間が格段に増えてきた。3年前の6月に患者会あけぼの会に入会し、同じ再発治療を続ける同年代の友人が出来、その患者会がきっかけで2年半前の10月にこのブログを始めた。今では、ブログのコメントを通じてお知り合いになった方たちとのお付き合いも広がっている。
我ながら自分の心境の変化には驚くものがある。
数年後の自分の姿が描けない・・・と不安だったのが嘘のようだ。もちろん今もリアルに60代、70代の自分を想像することは出来ないのだけれど。
いくつになっても、自分が変われば、つまり自分からその可能性をシャットアウトしなければ、色々なことが出来るし、色々なことが舞い込んでくる。
これまでの半世紀の人生で経験してきたこと、感じてきたこと、自分の直感を信じて勇気を出して一歩踏み出せば、間違いなく素敵な出逢いがある。
確かにきっかけは病気だったかもしれないけれど、たとえ病気という共通点がなくても、お互いに相寄る魂は出逢うべくして出逢ったものなのではないか、と思う。それと裏腹に同じ病気だからといって必ずしも全てにおいて気を許してお付き合い出来る、とは限らない。
“一人の人間”としての新しい出逢い。
これからも素敵な出逢いを呼び込めるように、心穏やかに柔らかな気持ちを持って毎日を過ごしたい。
さて、昨夜は就寝後2時に目覚めてしまい、その後、明け方4時半まで寝付けず仕舞いだった。何とか起きて朝食の支度をし、息子を送り出したが、気持ち悪さのため空腹で胃痛がするほどなのに食欲はなく、ナウゼリンを飲んで、リビングでダウン。そのまま11時近くまでウトウトしてしまった。朝食に用意した赤いヨーグルトを食べて、最後のデカドロン1錠を飲んだ。
夫は今日も今日とて宴会日で昼前から出かけた。火木金土と週に4日である。歓送迎会シーズンとはいえ、何ともタフなことである。
いまいちはっきりしない天気だが、たまった洗濯物を干す。息子が帰宅してから、あまりの空腹に耐えかねてようやく少し口に入れることが出来た。このまま一歩も外に出ないのは・・・と、テレビゲーム三昧の息子をスポーツ・クラブに追い出し、夕方からのリンパプラスヨガのクラスに参加してきた。たっぷり汗をかいてシャワーを浴びたら不思議なくらいさっぱりして、夕食はすっかりいつもの食欲に戻る。
夫からは、連日連夜の宴会出席の罪滅ぼしなのか「ケーキ買って帰ったら食べられる?」の電話。「復活した!」と返事したところ、お土産と一緒に先ほどご帰還した。