7年前の2月に初発の手術をして以降、お薬手帳のお世話になっている。その1冊目が、前々回の通院日に、7年余りを経てようやく一杯になった。ブルーの表紙で“薬袋君”の絵が描いてあるものだ。シールの厚みですっかり膨らんで年季が入っている。
先日、夫と息子も各々クリニックに出かけた帰りに、新しいものを持って帰ってきた。今年の4月からは皆が持つことが義務付けられると聞いた。
持つまでは特に感じなかったが、いろいろな薬を処方されつつ、複数の病院にかかるとなると、これは絶対に必須だな、と思う。
これまで飲んできた薬を見てみると、そのまま私の病歴が分かる。
初発の術後補助療法のホルモン治療薬としてノルバデックス10㎎、朝夕2錠が3年弱。最初は28日(4週間)分が8回、次に42日(6週間)分が2回、56日(8週間)分が11回続いている。これは経過観察の間隔が空いていくことを意味している。それが42日分になり、35日分になり、と再び通院間隔が短くなり、終わっている。約1,000日間内服したわけである。
その間にも、放射線治療の副作用緩和の亜鉛華単軟膏、風邪をひいた時の近所のクリニックの薬、卵巣嚢腫の手術後に婦人科で処方された薬、今思えば骨転移の兆候であった胸骨の痛みを訴えて、近所のクリニックで処方された痛み止めのボルタレンゲル等が間に挟まっている。
再発・転移し、転院。再発後のホルモン治療は、ナサニール点鼻薬とフェマーラ錠2.5mgが21日分から始まった。40日分、21日分、30日ないしは28日分が6回続いている。9か月弱である。そう、抗がん剤治療は何とか後回しに・・・と、ぎりぎりまでホルモン治療で粘りたい、との思いで始めた再発治療だった。
次のホルモン剤アロマシンは僅か30日で終わり、さすがに観念して抗がん剤治療タキソテール6クールのスタート。ステロイドのリンデロンVG軟膏、発熱時の解熱剤シプロキサン錠100mg、吐き気止めのステロイド・デカドロン0.5mg8錠が4クール分(あと2クールは入院中で院内処方だったため、シールとして残っていない。)。
その間に副作用緩和のため皮膚科にかかって、エクラー軟膏、プレドニン眼軟膏、ドレニゾンテープ等で痛んだ目の周りの粘膜や脱落しそうな爪の対症療法をしている。さらに、手足の痺れの緩和のためにビタノイリンカプセル50を朝夕2錠と、芍薬甘草湯エキス顆粒。21日分が3回、14日分が1回、30日分が2回。芍薬甘草湯エキスがあまり効かなかったと訴えて、ビタメイジンカプセル25を朝夕2錠、に変更している。また、副作用の浮腫のため、利尿剤ラシックス40㎎を30日分、20㎎を60日、3ヶ月間にわたって服用している。ラスト2クールほどは下半身の浮腫が酷く、鋼鉄のごとく黒光りしてパンパンで、まるで象の足のようだった。僅か1か月足らずで7キロ近く体重が増えたのには本当に驚いた。履ける靴がなくなってしまって往生した記憶がある。
タキソテール終了とともに、再度アロマシン25㎎を再開。7日分、14日分が2回、30日分が13回。ほぼ1年2ヶ月間である。相変わらず皮膚科にお世話になっており、爪の脱落のためにケラチナミンコーワ軟膏を塗り、白色ワセリンと亜鉛華軟膏、ロコイド軟膏を指や鼻孔縁等に塗布している。
そして、最後のホルモン剤ヒスロンH200㎎を1日3回毎食後に服用。これは2ヶ月半で終了。そして、再び抗がん剤ナベルビン治療スタートとともに、ポートの不具合のため、皮膚下に漏出した怖れがある、ということで再度皮膚科にかかっている。発赤部に塗布するフルメタ軟膏、痛み止めのカロナール200㎎と同時にムコスタ錠100㎎で胃薬の処方。その後は、マグラックス錠330㎎、シプロキサン錠100㎎、ロキソニン錠60㎎の処方が続く。
昨年春には花粉症を疑い、近所のクリニックでアレグラ、ネオマレルミンTR錠、ネオメドロールEE軟膏、アラミスト点鼻液、ザジテン点眼液の処方もあったが、採血の結果、マイナスと判り中止。
その後、ナベルビン前投薬ステロイドによる不眠によりアモバン錠7.5㎎を一度処方されたが、副作用の味覚異常でマイスリー10㎎に変更。吐き気止めでノバミン5㎎を処方されるも、あまり楽にならずナウゼリン10mgに変更し、さらにイメンドカプセルを上乗せ。トラベルミン配合錠を試したのち、再びデカドロン錠を1日4錠からスタートし、段階的に1錠ずつ減らしつつ今に至っている。
一体何種類の薬のお世話になったことか。薬の名前を見るだけで当時を思い出すことが出来るので、なんとも不思議ではある。
2冊目のお薬手帳は淡いピンクで兎のイラスト入り。1冊目より薄いので7年は持たないだろうけれど、これからあとどのくらいお世話になることだろうか。
新しい週が始まった。相変わらずの雨降りで、気圧のせいかずっと頭が重い。明日はようやくお天気になりそうで嬉しい。洗濯物が乾かず、家の中が万国旗状態なのが滅入る原因かもしれない。
先日、夫と息子も各々クリニックに出かけた帰りに、新しいものを持って帰ってきた。今年の4月からは皆が持つことが義務付けられると聞いた。
持つまでは特に感じなかったが、いろいろな薬を処方されつつ、複数の病院にかかるとなると、これは絶対に必須だな、と思う。
これまで飲んできた薬を見てみると、そのまま私の病歴が分かる。
初発の術後補助療法のホルモン治療薬としてノルバデックス10㎎、朝夕2錠が3年弱。最初は28日(4週間)分が8回、次に42日(6週間)分が2回、56日(8週間)分が11回続いている。これは経過観察の間隔が空いていくことを意味している。それが42日分になり、35日分になり、と再び通院間隔が短くなり、終わっている。約1,000日間内服したわけである。
その間にも、放射線治療の副作用緩和の亜鉛華単軟膏、風邪をひいた時の近所のクリニックの薬、卵巣嚢腫の手術後に婦人科で処方された薬、今思えば骨転移の兆候であった胸骨の痛みを訴えて、近所のクリニックで処方された痛み止めのボルタレンゲル等が間に挟まっている。
再発・転移し、転院。再発後のホルモン治療は、ナサニール点鼻薬とフェマーラ錠2.5mgが21日分から始まった。40日分、21日分、30日ないしは28日分が6回続いている。9か月弱である。そう、抗がん剤治療は何とか後回しに・・・と、ぎりぎりまでホルモン治療で粘りたい、との思いで始めた再発治療だった。
次のホルモン剤アロマシンは僅か30日で終わり、さすがに観念して抗がん剤治療タキソテール6クールのスタート。ステロイドのリンデロンVG軟膏、発熱時の解熱剤シプロキサン錠100mg、吐き気止めのステロイド・デカドロン0.5mg8錠が4クール分(あと2クールは入院中で院内処方だったため、シールとして残っていない。)。
その間に副作用緩和のため皮膚科にかかって、エクラー軟膏、プレドニン眼軟膏、ドレニゾンテープ等で痛んだ目の周りの粘膜や脱落しそうな爪の対症療法をしている。さらに、手足の痺れの緩和のためにビタノイリンカプセル50を朝夕2錠と、芍薬甘草湯エキス顆粒。21日分が3回、14日分が1回、30日分が2回。芍薬甘草湯エキスがあまり効かなかったと訴えて、ビタメイジンカプセル25を朝夕2錠、に変更している。また、副作用の浮腫のため、利尿剤ラシックス40㎎を30日分、20㎎を60日、3ヶ月間にわたって服用している。ラスト2クールほどは下半身の浮腫が酷く、鋼鉄のごとく黒光りしてパンパンで、まるで象の足のようだった。僅か1か月足らずで7キロ近く体重が増えたのには本当に驚いた。履ける靴がなくなってしまって往生した記憶がある。
タキソテール終了とともに、再度アロマシン25㎎を再開。7日分、14日分が2回、30日分が13回。ほぼ1年2ヶ月間である。相変わらず皮膚科にお世話になっており、爪の脱落のためにケラチナミンコーワ軟膏を塗り、白色ワセリンと亜鉛華軟膏、ロコイド軟膏を指や鼻孔縁等に塗布している。
そして、最後のホルモン剤ヒスロンH200㎎を1日3回毎食後に服用。これは2ヶ月半で終了。そして、再び抗がん剤ナベルビン治療スタートとともに、ポートの不具合のため、皮膚下に漏出した怖れがある、ということで再度皮膚科にかかっている。発赤部に塗布するフルメタ軟膏、痛み止めのカロナール200㎎と同時にムコスタ錠100㎎で胃薬の処方。その後は、マグラックス錠330㎎、シプロキサン錠100㎎、ロキソニン錠60㎎の処方が続く。
昨年春には花粉症を疑い、近所のクリニックでアレグラ、ネオマレルミンTR錠、ネオメドロールEE軟膏、アラミスト点鼻液、ザジテン点眼液の処方もあったが、採血の結果、マイナスと判り中止。
その後、ナベルビン前投薬ステロイドによる不眠によりアモバン錠7.5㎎を一度処方されたが、副作用の味覚異常でマイスリー10㎎に変更。吐き気止めでノバミン5㎎を処方されるも、あまり楽にならずナウゼリン10mgに変更し、さらにイメンドカプセルを上乗せ。トラベルミン配合錠を試したのち、再びデカドロン錠を1日4錠からスタートし、段階的に1錠ずつ減らしつつ今に至っている。
一体何種類の薬のお世話になったことか。薬の名前を見るだけで当時を思い出すことが出来るので、なんとも不思議ではある。
2冊目のお薬手帳は淡いピンクで兎のイラスト入り。1冊目より薄いので7年は持たないだろうけれど、これからあとどのくらいお世話になることだろうか。
新しい週が始まった。相変わらずの雨降りで、気圧のせいかずっと頭が重い。明日はようやくお天気になりそうで嬉しい。洗濯物が乾かず、家の中が万国旗状態なのが滅入る原因かもしれない。