ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2012.4.3 あと10年遅かったら・・

2012-04-03 20:54:42 | 日記
 今朝の朝食時のこと。朝刊を見ながら夫が「乳がん再発が完全に防止出来るようになるって!」と言った。
 以下、転載させて頂く。

※   ※   ※(転載開始)

乳がん再発、完全防止の可能性・・・「幹細胞」解明

 乳がん細胞のもととなる「幹細胞」が、体内で増殖する仕組みを、東京大学の後藤典子・特任准教授と日野原邦彦・特任助教らが明らかにした。
 幹細胞を狙って根絶することで、乳がんの再発を完全に防げる可能性がある。米科学アカデミー紀要に発表する。
 がん治療は一般的に、抗がん剤や放射線治療でがん細胞を死滅させるが、がん細胞を生み出す幹細胞が残ってしまい、再発の危険性がある。
 研究チームは、乳がんの組織に含まれる幹細胞が、塊を作って増殖することに注目。細胞表面に「HRG」というたんぱく質が結合することが、引き金になり、複数のたんぱく質が作られて、増殖に必要な環境を維持することを突き止めた。(2012年4月3日12時40分 読売新聞)

(転載終了)※  ※  ※

 そして、ため息交じりに「あと10年(罹患するのが)遅かったら、良かったのにね・・・」と言われた。
 まあ、確かにそうなのだが、なってしまった以上、今更そう言われても仕方ない。

 けれど、乳がん患者さんは本当に数多いから、いざ、当たればこんなに大きな市場はない。研究費も潤沢にかけられるし、一度いい薬が出れば・・・たとえば分子標的薬のハーセプチンは1回の点滴が数万円、年間にすれば一人数百万単位。至極美味しい分野だろうとも思う。
 そして、ごく稀な癌腫で、患者さんが少なく治療薬の進歩が遅々としてみられないものと比較すれば、格段に恵まれていて、希望がある病気ではないか、とつくづく思う。

 一旦、再発・遠隔転移してしまえば、完治は望めない、ということは厳然たる事実かもしれないけれど、諦めずに粘り続けて治療を続けていれば、遠くない日にきっと恩恵を被ることは出来る。だから、希望は捨てない。そして、その日までは心穏やかに精一杯生きる。これに尽きる、と思う。

 夜中、気圧のせいか頭痛で目覚め、その後眠れなかった。やむなくロキソニンを飲んで出勤した。
 今日は新入生へ配布物一式を渡す日。午前1回、午後2回に分けての、これまた人海戦術。例年は屋外での配布だったが、今日は悪天候のため、急遽教室での配布となった。
 予報どおりどんどん雨風が酷くなり、僅か数メートル先が真っ白に見えるほどになった。3回目の配布が終わって事務室に戻る時には、傘がさせる状態ではなく、まるでシャワーを浴びたようになってしまった。
 新入生の学生証を見ると、息子とどんどん生年月日が近くなっていることを改めて実感する。さて、2年後、彼は無事に大学生となっているのかどうか・・・。

 私は決死の覚悟で徒歩で帰宅したが、とにかく猛烈な風で、何度も立ち止まり飛ばされそうになった。帰宅した時には、上から下までグッショリの濡れ鼠。息子から風速40m近くあったと聞いて、さもありなんと恐ろしくなった。
 都心まで通勤している夫は、案の定途中で電車が止まってしまい、いつもより1時間以上遅い帰宅となったが、雨はそれほどでもなく、風はあっても空は既に星空だったそうだ。

コメント
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