ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2012.8.3 旅行6日目、ホーチミン市内観光とショッピング

2012-08-03 18:38:44 | 
 昨夜もなんだかんだとあって、午前様の就寝になってしまった。
 最終日、今日の観光は10時出発でモーニングコールもなし、という優雅な一日になった。
 サイゴン川を眺めながら朝食を愉しんだ後、出発まで時間があったので、息子はしっかりホテルのパティオにあったプールに入った。本当に小さい時から“プールを見て入らないことはない”という人だ。

 ここホーチミン市は19世紀にフランスの植民地となり、その後、南ベトナムの首都サイゴンとして栄え、ベトナム戦争終結後にホーチミン市と名前を変えた所。現在はベトナム経済の中心地である。
 まずは、南ベトナム政権時代の大統領官邸を博物館にした統一会堂(旧大統領官邸)を見学。ここは1975年4月30日、人民解放軍の戦車が正面から突入し占拠、ベトナム戦争が終結した所だ。内部には内閣会議室や地下指令室など100以上の部屋があり、一部が当時のままの状態で公開されていた。屋上まで登って周辺の景色を眺めることが出来た。
 急に雨が降って来たので、雨宿りも兼ねて民芸品屋さんでショッピングをした後、サイゴン大教会(聖母マリア教会)へ。19世紀に建てられた2つの尖塔をもつ、赤レンガ造りの優美な教会だ。中には入れなかったが、絶好の写真スポットである。
 そして同じくフランス統治時代に建てられた、ヨーロッパの駅舎に似た造りの建物で、当時の雰囲気を醸し出し重要な建築文化財である中央郵便局。中は両脇にある窓口の間がショッピングモールのようになっていて、とても賑やかだった。
 最後は、ホーチミン最大の市場であるベンタン広場で自由散策。雑貨、民芸品、各種食料品等と、その匂いと熱気で溢れる。喧騒の中、値切るやりとりを楽しみながらあっという間に30分が経ってしまった。

 昼は近くのホテルで飲茶料理を愉しみ、いったん宿泊先のホテルへ戻る。お土産物を置くなど態勢を立て直し、ホーチミン市随一のショッピングストリート・ドンコイ通りへ繰り出した。父と息子はお留守番で、夫と母と3人でのお出かけだ。
 美しい並木道にブランド店、土産物店、カフェ等が立ち並び、露店を冷やかすのに忙しく、思わずダッチロール。

 さて、これからシャワーを浴びてパッキングの後、18時にチェックアウトをしたら、夕食は、今回初めての洋食である創作フレンチが楽しみだ。
 本当にこうして食事が美味しく頂けるとは何と幸せなことか。

 日付が変わる頃、ホーチミン市を発って機内泊。明日の早朝には帰国予定である。とにもかくにも3世代5人が全員体調を崩すこともなく、トラブルに巻き込まれることもなく、それぞれに旅を楽しめて帰国の途につけることに改めて感謝だ。

 旅行記にお付き合い頂き、どうもありがとうございました。
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2012.8.2 旅行5日目、ホイアン観光とミーソン遺跡

2012-08-03 02:19:56 | 
 お風呂の水漏れ事件があった昨夜のこと。配管の取り替え工事が終わって何とか部屋を変わることなく、皆で入浴することが出来た。この旅行で初めて5時間連続の睡眠がとれて、元気が回復した。
 宿泊したのは、ベトナムを代表するリゾートホテルグループというだけあって、長期滞在型のお洒落なリゾートホテル。眼前にはプライベートビーチが広がり、プールでもフランス人と思しき人たちが朝から気持ちよさそうに泳いでいる。恨めしそうに見つつ、朝食ビュッフェのレストランへ。珍しい果物も豊富で、目移りしてしまう。朝からついつい食べ過ぎてしまった。

 ゆっくりめのホテル出発が有難い。乗ったかと思うとほどなくバスを降り、今年で10回目を迎えるという「日本祭り」のお揃いのTシャツを着た漕ぎ手のおじさんたちのシクロ(人力三輪車)に乗って、世界遺産ホイアンの街を巡る。私たちグループの全員が一列になっていざ出発。
 それしても暑い。ちょっとでも止まっていると、じりじりと焼けつくよう。それでも風がふいたり、少し木陰に入るととても気持ち良い20分ほどの乗車だった。
 シクロを降りた後、徒歩で、1593年ホイアンに住む日本人が建造したといわれる屋根付きの橋、来遠橋(らいおんばし・日本橋)から観光開始。申年から建て始め、戌年で建て終ったということで太鼓橋の左右に犬と猿の石像があった。橋の中にある寺には大鯰の存在を信じ、その怪物を鎮魂する目的で作られたという伝説があるそうだ。
 ぶらぶら歩きをしながら、日本人街や御朱印船を描いた絵巻の写真から当時の日本人の暮らしぶりがうかがえる海のシルクロード博物館(貿易陶磁博物館)へ。伝統的な2階建て民家を博物館として活用しており、周辺で発掘された陶磁器、沈没船から引き揚げた遺物などが展示されている。この時、夫が持っていた温度計は地表面で50度を超えていた。それを見ただけでなんだか顎が出てしまう。
 続いて福建省出身の華僑たちの集会所、福建会館へ。赤や黄色を使った中国風の建物の中には、一度火をつけると1か月はもつという巨大なお線香が天井からぶら下がっていた。
 ホイアン市場で自由散策のため一時解散。あまりの暑さで熱中症にでもなられたら大変と、父母には冷たい物を飲んでもらいながら市場内でとどまってもらい、私たち3人はまた街へ出て、昨夜見て幻想的だったランタンをお土産に購入した。

 その後、ベトナム料理のレストランへ。昨日オーダーしたブラウスが届く。サイズチェックのために試着してみると、十数か所も採寸したこともあり、さすがにピッタリ。刺繍の感じも満足いく仕上がりだった。
 朝食が遅かったことと暑さ負けで、あまり食欲がない。さっぱりしたいと思って頼んだミントティには、たっぷりお砂糖が入っていて、ちょっとがっかり。

 再びバスに1時間ほど揺られて世界遺産ミーソンで、遺跡観光。ここはチャンパ王朝時代の宗教寺院遺跡。チャンパは2-17世紀にベトナム中南部で外国との交易で栄えた王国で、ミーソンはその中心的聖地であり、ヒンズー教のシヴァ神が祀られている。ベトナム戦争により多くが破壊されたというが、その歴史的価値が高く、1999年に世界遺産に登録されている。70棟以上もの煉瓦造りの遺構が草木に埋もれ、自然に溶け込んでいる風景が美しい。 帰りには珍しいチャムダンスショーを見て、本日の観光は無事終了。

 その後、再びバスに揺られ、リニューアルしてまだまもないダナン国際空港から空路ホーチミンへ。いよいよ最終目的地、ベトナム最大の都市ホーチミン入りした。さすがに800万都市、空の上からの夜景はとても賑やか。
 市内で遅い夕食。今回の旅で初めて日本で食べ慣れた感じのベトナム料理に出会った感じ。生春巻きやお好み焼き、さつま揚げ等がとても美味しかった。
 そして1925年創業のクラシックなコロニアル様式のマジェスティックホテルにチェックイン。

 明日は市内観光後、メインストリートのドンコイ通りを散策し、18時チェックアウトの後、夕食をとって空港へ向かう。5泊7日のベトナム縦断旅行もあっという間に最終日だ。
 とにもかくにも、誰も体調を崩すことなく無事に旅が終われることを祈って・・・。
コメント (2)
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