ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2018.8.27-28 相次ぐ訃報に心塞ぐ週始め

2018-08-28 22:13:49 | 日記

 月曜日。
 不眠で辛かった日曜日だったが、さすがに夜は自然に眠くなって夜中に一度も起きることもなく朝までしっかり眠れた。ひとまずほっとして週始めを迎えられ、昨日は11日ぶりの出勤。 
 連なるメールを大急ぎでチェックし、急ぎのものから大車輪で処理。その他定例会議の出席等と終日追われた。不思議なもので仕事に来るとシャンとするものだ。

 昼当番を経て、多忙な看護師の職を持つ傍ら社会人入学し、この春に博士課程を修了して、来月から研究職に就く方のお祝い方々学内レストランでランチをともにした。昼休みを1時間ずらすとレストランもすっかり静かでのんびりしている。窓口でやりとりしているとなかなかゆっくりお話することも出来ないけれど、とても楽しいひと時だった。
 
 必死で仕事をこなし、2週間ぶりにリンパリフレッシュヨガのクラスに参加した。旅行だなんだかんだでゆっくり身体を整えることが出来ず、どうしても行きたいと身体が訴えているのがわかったので。大量に汗もかいて大分すっきり。
 シャワーも浴びてさて帰ろうとした時、息子からのLINEでさくらももこさんの訃報を知る。53歳、まさか・・・と思ったら案の定同じ病気。息子いわく、隔週の連載がこのところ休載だったという。ブログは7月のはじめで途絶えており、15日に亡くなったとのこと。闘病のことは伏せられていたようで、本当にびっくりした。
 どんな病歴を辿られたのかは知る由もないけれど、息子より2つ上のご子息がおられた。
 その少し前には45歳のレスラーの方も同じ病での訃報があった。

 40代、50代という若い年齢での女性の訃報はほぼ間違いなく同じ病だ。同病で自分より年下の方が亡くなるのは本当に精神的に堪える。

 なんとなく落ち込み、外に出るととんでもない雷雨。日傘しか持っていなかったけれど、タクシーは長蛇の列だし、とても止みそうにないので決死の覚悟で歩き出したが、家までの15分間の雷と稲光は恐ろしかった。洋服はびしょ濡れ、靴はチャプチャプ。シャワーを浴びているようで泣きっ面に蜂である。乳がん死ではなく落雷死だったらシャレにならないなと思いつつ、ほうほうの体で家まで辿り着き、夫にタオルを持ってきてもらって玄関で着替える。

 着ていたワンピースからは雫が滴り落ち、下着までぐっしょり。傘は殆ど役に立たなかった。こんな土砂降りで歩いたのは久しぶり。まあ自業自得ではある。あと15分早く帰っていれば、と思うが後の祭り。最寄の私鉄も落雷のため運転ストップだったようだ。2駅先のスタジオに行っていなかったのがせめてものこと。

 その後夕食を整え、遅い夕餉を3人で囲んだ。食後はちょっとだけビデオを見て、さっと入浴を終えて就寝。ようやく普段の生活のペースに戻った。

 火曜日。
 思いのほか寝坊をしてしまい、夫は水分と果物だけで家を出た。
 出勤して、朝一番に開いたメールで息を呑む。同じ病で休職中だった方の訃報だ。享年49歳。メールでずっと相談に乗ったり、励ましてきたりしていたが、先月末脳転移が分かり、「明日から放射線治療のため入院しました。全て車椅子ですが、やれるだけ頑張ります」というメールが最後になった。あまりに早いことで言葉がない。
 自覚症状があってから大分放置されていたのは知っていたけれど、抗がん剤治療を経て手術後、ほどなくして局所再発、さらには遠隔転移と治療が追いつかなかった。もう少し早く適切な治療が出来ていたら、と悔しくてならない。合間に1ヶ月ほど復職されたけれど、すぐにまた休職に入ってしまい、とうとう戻ることはなかった。

 それにしてもなんと無情なことか。同じ病を持ちつつこうして10数年も生きながらえている私はどうなのだろう。いつもいつも複雑な気持ちになる。もちろん一人ひとり予後は異なるし、比較するのはナンセンスなことだけれど、それにしてもこう訃報が続けばいくら平静を装っていても動揺はする。
 世界は上手くいくように出来ている、なるべくしてなる、と思っても割り切れない思いはやはり残る。
 どうか安らかに、と願わざるを得ない。合掌。 

 一方、息子は生後56日から丸6年間お世話になった保育園に就職内定の挨拶に出向き、園長先生にお目にかかり、写真も撮ってきたとのこと。その後は実家の母にお土産を届けて夕飯を一緒にしてくれた。私はそれに甘えて帰宅後明日の支度をしてから夫と駅で待ち合わせ、夕食は外食で済ませて、そのまま明日の通院のために前泊している。

 明日は久しぶりにレントゲンと心エコーの検査。息苦しかったり、痛かったりと色々あるし、旅行前に酷いだるさでゼローダもお休みしたことが吉と出るか凶と出るか、わからない。それでもこの酷暑の中、あのだるさを抱えながら旅行を愉しむことは出来なかっただろう。だからどんな結果になろうとも納得の上。きっとこれでよかったのだ、と思う夜である。
コメント
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