ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2018.8.8 採血後腫瘍内科診察、ハーセプチン199回目(3倍量再開10回目)、明日からのゼローダ11クール目(パイオニア的飲み方)再開

2018-08-08 22:46:39 | 治療日記

 昨日は定時に職場を出、Sさんのスタジオに向かった。先月下旬に無事お子さんを出産したS先生の代講でインテンシヴコースのM先生による初めての瞑想ヨーガクラスである。普段より30分始まりが早いのでちょっと忙しい。
 また台風が来るということで、大きな傘とレインコートで出かけたが、なんとも蒸し暑い。
 スタジオに到着するとM先生とFさん、Aさんがお迎えくださる。急いで着替えてスタジオに入ると、こじんまりと5枚のマットが車座に敷いてある。
 なんと贅沢な空間!地球をイメージさせるような丸い大きなキャンドルの灯が中央に灯っている。まずはガネーシャ像に挨拶してレッスン開始。

 今月はSさんから「呼吸」というお題が出ているそうで、はじめのマントラを歌った後はゆっくり丁寧に呼吸をしつつ、座ったままで身体を動かしていく。とても心地よく満ち足りた時間が流れた。最後まで立ちポーズはなく、座ったまま結構長い時間の瞑想、そしてシャヴァーサナ。キールタンは歌わず1時間半のレッスンが終了。筋肉痛だし、胸痛もあるし、どうしようかしら、と思っていたけれど、やっぱり参加して良かった。
 通院前日にこのスタジオでレッスンを受けて心をフラットに穏やかにしておくのは、私にとって本当に大切。

 私鉄で病院最寄り駅まで移動してホテルにチェックイン。気圧の変化が激しく、ロキソニンを飲んでもなかなか痛みがスッキリ取れず、蒸し暑さとあいまって何やらぐったり疲れている。荷物を片付けて入浴後はコテンと眠った。

 明け方一度お手洗いに起きたけれど、そこから二度寝して目覚ましが鳴るまで熟睡。夫からモーニングLINEが来てすぐに返す。
 身支度してレストランへ。新聞を読みつつ、焼きたてデニッシュや野菜ジュースを美味しく頂く。朝の連続テレビ小説を視てチェックアウト。
既に雨が降り始め、風も吹いている。しっかと長い傘を握りしめて病院へと急いだ。

 病院に到着し、IDカードを通し、採血の受付へ。電光掲示板には12分待ちとあったが、20人近くが待っていた。受付の方が「今日は台風で皆さん、出足が早いんです。」と仰る。なるほど、早く来て早く帰りたい、皆考えることは同じである。
 ここでとても間抜けなことに気づく。態勢を立て直して、読書をしようと本を開いたら、なんと先日読み終わったばかりのもの。さすがにもう一度読むのも・・・と1冊買おうと売店に行ったが、まだオープン前。諦めて患者文庫から見繕って1冊お借りして待機。

 まだまだ中待合に入れないと思って戻ると、既に自分の番号は大分過ぎた番号が出ていてびっくり。中に入ると人でごった返している。皆座る椅子もなく、混乱している。どうも間違えて次の次の順番までボタンが押された模様。
 何度かお世話になった看護師のRさんに呼ばれる。いつもお上手なので、安心して腕を出す。いつ刺したのかわからないほど痛みがなく、3本採取してあっという間に抜針。ストレスフリーでラッキーだった。お礼を言って席を立つ。

 止血しながら向かいの腫瘍内科へ移動。病院に入ってから30分弱経過している。待合椅子の定位置が確保できる。採血の混雑に比べてこちらはまだポツポツと咳が埋まっている程度。受付をして、読書開始。

 患者文庫からお借りしたのは森見登美彦さんの「きつねのはなし 」(新潮文庫)。
 森見さんのお話は京都が舞台。息子のおかげでかなり土地勘が養われたので「ああ、あそこね」と判るのうになり、より楽しめるようになった。表題作を含め4編の短篇集だったが、それぞれなんとなく繋がっていて、不思議な仄暗い世界に惹きこまれ、堪能した。
 
 腫瘍内科の予約時間まで45分ほど。1編読んだところで血圧測定に。110-62、脈拍は65。まあこんなものだろう。小一時間待って「中待合へどうぞ」に掲示板番号が出ると、すぐに「診察中」になったので、びっくりしてノックをして「よろしいのでしょうか」と診察室に入る。
 
 「ああ、どうぞどうぞ」と先生に言われ、ご挨拶して椅子に座る。「いかがですか。なんだか元気がない感じですね?」と問われる。「これまでの暑さや台風の気圧の変化でイマイチの調子です。今も痛みがあり、ちょっと元気がありません。息苦しさが出たり、頭痛もあったりでロキソニンの服用も増えていますが、スッキリ効かずに冴えないです。爪は少しずつ良くなっていますが、まだ抗生剤フロモックスを飲み続けています。もう5か月近いです。お腹は相変わらず壊しやすいです。そのわりに体重が増加傾向で浮腫んでいるのか気になります。」とご報告する。

 「うーん、抗生剤5か月は長いなあ。休薬にしますかね。採血の結果はこんな感じです」とPCの数値を見せてくださる。白血球は3,100でやや低め、好中球はギリギリ1,000 である。(Hの赤いマークがついたのは)肝機能数値がやや高い。そして(Lの赤いマークがついたのは)血糖値は相変わらず低い(66)ですが、まあ、やってみますかねえ。」と言われる。「内服のキモは調子が悪ければ自分で止めて良いことですから、しんどかったらやめてください。体力が落ちると逆効果です。」と言って頂く。

 来週からの夏休み旅行の間、飲んでみて辛いようならお休みにしてしまおうかな、と思ってしまう。くれぐれも無理はしないことが大切です、と繰り返して仰る。「勝手に止めて悪くなったりしないでしょうか。」と訊くと、「それで悪くなるようならとっくに悪くなっています。」とお答えになり、ちょっとほっとする。そう、具合が悪くなってQOLを落とすのはエンドレスの再発治療の目指すところではないのである。
「 ひとまず処方しますが、残ったら次回に回せばいいので」とのこと。そして次回3週間後にはレントゲンと心エコーの予約も入った。診察室での検温は6度5分。

 そんなわけで、今回処方して頂く薬はゼローダ1日8錠を10日分、整腸剤のミヤBM錠と鎮痛剤ロキソニンの3種類。ご挨拶して診察室を後にした。

 化学療法室へ入る。待ち合い椅子にはまだどなたも座っていないが、私の後パタパタと患者さんが入ってくる。ほどなくして看護助手さんが外側の通路側リクライニング椅子に案内してくださった。態勢を整えて夫やお友達に報告LINE。針刺しと薬が届くのを待つ。

 ここまでは早かったが、なかなか刺針の方が来られない。なぜか私より遅く席に着いたお隣さんに抜かれてしまった。ようやくKwさんが見える。ちょっと痛んだが、まあこんな感じなら、というレベル。
 そこから15分くらい待って、Okさんが薬をセットしにきてくださる。抗生剤の使い方についての問診等。ゼローダとフロモックスをダブルで飲むと下痢をしやすくなるとお話すると、確かに5か月は長い。全身の内服でなく塗り薬にはならないのかしら、と仰る。ケアの仕方についても色々聞かれ、説明する。息切れや痛みの状態についても様子を聞いてくださる。階段の昇り降りがどのくらいしんどいかは体調のバロメーターなので、昼休みには自席でお弁当を食べたりしないで、外に出て階段をゆっくり歩いていること、これが出来なくなったらちょっと進退を考えなければならないと考えているとお話する。痛みも、気圧の関係でロキソニンを飲むことが増えているけれど、なかなかスッキリ痛みが取れない話をする。

 ハーセプチンと生理食塩水で1時間半。終了間近にKwさんが見えて血圧を測って頂くと、114-75、脈拍は57。抜針はOkさんだったのでラッキー。

 腫瘍内科受付に書類を出して5分ほど待っているうちにちょうど本を1冊読み終えて、本棚に返すことが出来た。病院滞在時間は4時間半弱。採血、点滴の3割負担の3万円強をカードで支払う。
 外は風が強くなっている。雨はそれほど強く降っていないが、オチョコになった傘を差している人も複数。

 薬局は珍しく待ち人が2人。これは早いかも、と思ったけれど結局後から来た2人に抜かされた。それでも30分ほどだったので、上出来だ。1万円ほどをカード払い。

 病院と薬局の合計滞在時間は5時間強。いつになく順調だ。雨風が酷くなってJRが止まっては大変と、とにかく乗換駅まで一気に移動してしまうことに。
 車内では席を確保出来て、ウトウトしてしまう。とても疲れている。

乗換駅のショッピングセンターのレストラン街でゆっくり和食を頂く。夕食には駅ビルの中のスーパーでお弁当を調達、お泊り道具や薬等も含め両肩にバッグとエコバッグ、両手に手提げと傘という大荷物でフラフラしながら最寄り駅に到着。
 迷わずタクシーに並んで帰宅した。それにしてもなんでこんなに怠いのだろうと思うほどヨレヨレ。いつもとは仕事をしている時間なのに。
 帰宅すれば玄関の前には生協のお届け品がたんまり。郵便物も沢山。荷物も一杯で両手がふさがり、一旦おろしてからでないと鍵も開けられない。げんなり。

 食料品を冷蔵庫に収め、郵便物を整理し、洗濯物を畳み、もろもろ片づけているとあっという間に時間が経ってしまう。
 ようやく横になれたのは帰宅後1時間以上経ってから。
 何もする気が起こらず、食欲もない。夫が帰宅してもリビングのソファでずっとゴロゴロ。
 インスタントの味噌汁と買ってきたお弁当を夫が食卓に並べてくれて、遅い夕飯を頂いた。
 いつも同じことを書いているが、明日から2日間頑張ればまた土日がやってくる。明日から11クール、無理して飲まない、を念頭に過ごしたい。
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