昨夜は日付が変わらないうちに、と早めに入浴後ベッドに入った。コテンと眠るつもりが、とんでもなかった。いつも聴いているマントラのCDを1時間廻したところで全く眠くならない。そうこうしているうちに日付が変わる。夫と息子は湯上がりに、昨日夫の郷里から届いただだちゃ豆とビールで一杯やってから寝たようだが、彼らが寝室に入ってからもこちらの眼はギンギン。「眠れない」と夫に言ったら「寝付くまでビデオでも見ていてあげる」(何故なら、夫の鼾がうるさくて先に寝ないと悲惨になるから)とまたリビングに戻ってくれた。それでもまだまだ眠れない。ストレッチをしてみたり、お手洗いに立ってみたり。2時前に起きたらもう朝刊が来ていた(もう朝刊?、いくらなんでも早すぎるではないか。)。
その後もやはり眠れない。夫もなかなか眠れなかったようだが、時折寝息をかいていたので、少しはウトウトした模様。CDを何度かけ直したことか。ああ、3時半、ああ5時、外は白々と明るくなってしまった・・・と一睡も出来ず。結局、7時までしっかり時計を覚えており、その後8時に目覚ましが鳴ったから、1時間くらいはトロリとしたのか、今となっては定かではない。こんな頑固な不眠はかなり稀なこと。まさしくこれぞ、時差ボケではないか。
目覚ましを止めてあと1時間くらい寝られるかしら、と目を瞑ってみたところで、正気に戻って昨日の二の舞になっては大変、とノロノロ起きる。息子はしっかり8時間睡眠だったようだ。
眠れない、眠れないと思っているうちに胸痛が出てきて、調子が悪くなってくる。寝不足どころか全く眠れていないのだからそれは疲れていても当然だ。
朝食を済ませ、洗濯と拭き掃除をして、シャワーを浴びる。朝からとんでもなく暑い。都内の最高気温は38度の予報だ。居住する市も37度まで上がるという。もう本当にげんなりだ。シャワーを浴びて出てきて身支度をしている間にまた汗をかく。ストッキングが巧く履けない。
ヨレヨレしながら3人で出かける。
私は合唱練習に、夫と息子は携帯ショップ経由で都心までラーメン探訪、息子は夫と別れた後、大学の先輩と夕飯、私は夫と待ち合わせて用足しすることにしていた。
往きの電車で楽譜を見たかったのだけれど、全く眠っていないのでちょっと目を瞑って静かにしてみる。いつもなら電車に揺られてコックリするところが全然眠くならない。ああ、もうどうしたらいいのだろう。
結局、何も出来ずに私鉄からJRに乗り換え、練習場の最寄り駅ナカで軽くお昼を摂って練習場へ向かう。凄まじい太陽光線。息をするのも苦しい感じだ。リスボンでも随分腕が日焼けしてしまったが、上焼きしている感じ。この蒸し暑さの中、途中で倒れたらどうしようと案じつつ、一人でいると不思議と気持ちがシャンとする。
練習場に到着。ちょっとだけ遅れてしまい、発声練習のカデンツァから加わる。既に男性、女性それぞれ10人ほど集まっている。
今日の前半は12期上、ここ数年OB・OG合唱団で指揮をされたKさんの指導。卒団生ステージということで、一度は歌ったことのある懐かしい曲を数曲さらりと歌って耳に覚えさせる。ちょっと歌っていくうちにと皆すぐに思い出してハモり出すのが気持ち良い。本番では指揮者のY先生が振られるということで油断禁物であるけれど。
モーツァルトの「Ave Verum Corpus」、バッハの「主よ人の望みの喜びよ」、シューマンの「流浪の民」とお馴染みの3曲を歌った後は、初見の曲、ウェーバーの「Gebet(祈り)」。この曲は1949年4月に発足した我が合唱団が最初に取り上げた曲とのこと。今回、今から70年前に団を立ち上げた先輩たちに敬意を表して取り上げるとのこと。音取りから始めたけれど、すぐにそれなりにハモルようになり、無事終了。
ここまでで結構のどを使う。声が出やすいように、座らずに立って歌いましょうがモットーのKさんだったので、立って歌っているうちにかなりしんどくなってきた。
少しだけお休みして今後の事務連絡の後、練習再開前に全員が○期の○○です、と自己紹介。このあたりで男性も女性も15人くらいずつに増えており、それなりにボリュームのある構成になってきた。
男性の最高齢は11期の80歳、女性は13期の70代後半。そして最年少は現役3年生のソプラノさんと4年生のベースが2人。私たちは81年度生(35期)と称していたが、今の現役は2000年以降は00(ゼロゼロ)生、01(ゼロイチ)生と称し、で今日の3人はそれぞれ15(イチゴ:69期)生と16(イチロク;70期)生だそうだ。その年の差、なんと60歳近く。今日、私は3年生のソプラノさんとお隣だったので、隣から若々しい声量たっぷりの声を聞きながらなんとなく若返って自分も歌えているような良い気分になれた。
後半はシュッツの曲を2曲復習し、再びお休みが10分弱。この頃には喉が草臥れて声がしゃがれ、だんだん顎が出てくる。練習を開始して優に2時間。休憩を挟み、邦人曲「くちびるに歌を」は40期のSさんが今回も引き続き指導。
残り30分しかないのに・・・、と思いながらかなり丁寧に復習しながら4曲目を歌う。練習終了時間4時を過ぎても全く終わる気配がない。予定表には4時までとあるが、急遽4時半までになったのだろうか。かといって誰一人席を立つ人はいない。夫と待ち合わせしていた時間に行けそうにない。ちょっとこっそり席を立ってLINEで連絡。再び戻って1曲目を歌う。「通して歌うと1曲につき7分半ほどかかるので、通さずに色々な曲を歌います、皆さんが毎回練習に来られるわけではないので」とのこと。2曲が一通り終わったのは4時40分を回っていた。
その後チケット配布の事務連絡等を伺い、急いで練習場を後にした。
高校時代の3期先輩でもあり、この団の2期先輩でもあるMさんと駅までご一緒した。同期の方が膵臓がんで亡くなり、昨夜お通夜だったそう。奥様を4年前に亡くされ、今度は2年の闘病の末、ご自身も。まだお子さんは19歳と21歳の大学生だという。とても人ごとではない、と胸が苦しくなった。就活やらなにやらまだまだ色々親御さんに相談することがあっただろうに。これからのお二人のことを思うと、辛い。先輩ご自身も36年ぶりの再会が遺影だったので相当ショックだったとのこと。
乗換駅まで一つ上のMさんとも合流してそんな話をしながら電車に揺られた。
ここでお二人のM先輩とお別れし、待ち合わせ予定の百貨店で2人と合流した。息子は30分後にこの駅の反対側で待ち合わせとのことで、そこで別れ、夫とお茶をしてガラガラ声の喉を潤してちょっと人心地つき、買い物を済ませて予定より1時間遅れのライナーで戻ってきた。
疲れ果てたので駅前のイタリアンで食事を済ませ、先ほど帰宅した。
それにしても殆ど一睡もしていないわりにはなぜこんなに眠くないのだろう。疲れているのは間違いない。今夜こそきちんと眠って、明日の朝は時差ボケから解放されてすっきりしていますように。
11日ぶりの出勤、メールを開けるのが今から恐ろしい。