日曜日、連休2日目。今日も朝寝坊をするつもりだったが、早朝からお手洗いで目が覚める。この数年、副作用に下痢が出る治療薬が多く、朝は腹痛で目が覚めるのがほぼデフォルトになっている。それでもせっかくの日曜日ということでしつこく二度寝、三度寝にトライ。
諦めて起き出すと、一足先に起きていた夫が朝食の準備をしてくれた。朝食を摂るそばから下痢が始まり、お行儀悪いことにお手洗いを何度も往復する。
夕食の下ごしらえを終えて、ちょっと心配ながら午前中ボディバランスヨガのクラスに向かった。夫が一緒に出掛けて、先日化学療法室の看護師さんが絶賛していた地元のケーキ屋さんに買い出しに出向いてくれることになった。
スタジオは連休の中日でそこそこの人数。クラスが始まる頃、ようやくお腹が落ち着いてくれてほっとする。今日もじっくり股関節回りを伸ばして気持ちよく汗をかき、シャワーでさっぱり。夫と合流して日用品類を買ってからファーストフードで軽くお昼を済ませ、一旦帰宅した。相変わらず駅の周辺は凄い人出。アウトレットモールに繰り出す車も大渋滞である。
帰宅後は掃除と洗濯。雲が厚くなり、だんだんお天気が崩れてくるようだ。リビングにホットカーペットも敷いて冬支度完了。
紅茶を淹れて、リクエストした季節限定“和栗のモンブラン”を頂く。ケーキというよりも栗そのもの、上品な栗きんとんを頂いているような感じ。自然な甘味でにんまりするほど美味しかった。夫はキャラメル好きらしく“ムラングシャンティキャラメルポワール”。家でゆっくり紅茶とケーキを楽しむのも久しぶりである。
以前はケーキを複数個ペロリだった私だが、最近は1個食べ切るのがしんどくなってきた。これも加齢現象か。夫はしっかりポイントカードを作ってきたようだ。出来れば私も行ってみたいのだけれど、何分歩いていくにはちょっと遠い。次回は夫に現場で実況中継をしてもらって、画像を観ながらチョイスしようと目論んでいるのだけれど・・・。
夕食は昨夜から煮込んだおでんで早めに済ませ、夜は夫の趣味で裏社会モノ、伝説の殺し屋・ジョン・ウィックの3作目「ジョン・ウィック・パラベラム」を観に出かけた。「雨が降りそうだから・・・」と私はビニール傘を携えたのだが、「いや、大丈夫、降らないでしょ」と夫は手ぶらである。
冒頭からもう痛くて顔をしかめるシーンの連続である。それにしてもキアヌ・リーブス、50歳半ばにしてこの不死身さは一体・・・。指まで詰めてしまうのだから、もう勘弁して、と思わず目を瞑ったことも何度か。銃撃戦と肉弾戦とカーチェイスならぬバイクチェイスと、そんなシーンが2時間15分のうち2時間近く続き、絶え間なく心臓がキュンキュン痛くなった。
防弾機能があまりにパワーアップしているので、敵はどんなに撃ってもなかなか倒れない。ごく僅かな隙間を突くしかなく、その模様にのけぞりながら怖いもの見たさで、観終わった時にはがっくり疲労困憊。しかも、4作目に続く、のエンディングである。ああ、また観に来るのだろうか・・・。夫曰く、「また今夜も夫の趣味で、と書くのだろうけれど、自分だって結構好きなんでしょうに」と。あら、そうかしら・・・。
映画館を出ると、案の定雨が降り出していた。「ほれごらん」とビニール傘に夫を入れてあげる。そのまま帰るにはちょっと疲れていたので、お茶をして帰ろうということに。夫がご馳走してくれたので遠慮なく頂く。
私はかつらを濡らすのが嫌だし、そもそも濡れるのが嫌いなので荷物になっても傘は必ず持つのだけれど、夫は少し濡れても傘を持ちたくない人である。そうはいうもののやはり雨の中、半身濡れながら帰るのが嫌だったようで、「タクシーもおごるからタクシーで帰ろう」という。が、見ればタクシー乗り場は長蛇の列。諦めて傘を差して帰宅した。
ということで、2日目は家事も済ませて眼も舌も楽しめた。お腹の調子はイマイチにせよ、明日もお休みだと思うと、ついついにんまりしてしまう文化の日の夜である。