木曜日。夫が休務日。
いつものように目覚ましが鳴る前に目が覚める。毎度のことながらグズグズした時間を愉しんでから起きる。まずは朝の瞑想ヨーガである。
少しお天気が良くなるようだけれど、夕方には雨が降り出すとの予報。菜種梅雨ということか。
朝食はクランベリークリームチーズのマフィンを温めて頂く。吐き気止めを飲まずに食事が摂れる。何を食べても美味しくなってきた。昨日夫がお見舞いと言って買ってきてくれた“せとか”も美味だ。
ダメモトで4月から抽選にトライし続けていた上野動物園の双子パンダ観覧が見事(!)当選した。体調を加味すれば毎日コンスタントに応募するわけにもいかず、今週は木金と2日のみの応募で、出来れば金曜日が当たればいいなと思っていたけれど、抽選の結果今日になった。
翌週は毎日応募したものの全て落選。体調の回復次第では諦めることもありか・・・ではあったけれど、現金なもので、予定があると思うとシャンとする。お楽しみイベントのためには現地での体力温存のため、万全を期してライナーを予約した。
朝の通勤時間帯に、遊びに行く恰好でライナーの乗客となるのは申し訳ない感じ。入園時間まで大分余裕があるので、ターミナル駅からは山手線をほぼ半周しながら、のんびりと上野駅まで向かった。
それにしても上野駅が綺麗になったこと。駅ナカのお手洗い等ちょっとしたホテルよりずっと綺麗で最新式だ。
かつての公園口の面影もなく、降りたら真正面に動物園が、左手には今を遡る37年前、入都式に出席した文化会館。大学時代もコンサートで本当にお世話になった。右手には洒落たカフェレストランである。
新緑が美しい。平日の午前中だというのに沢山の人達がエントランスに列を作っているのが見える。入園指定時間まで小一時間ある。10時入園の人たちはスイスイと中に入っていき、10時半入園の人たちの列がどんどん長く伸びている。正門の脇に、私達と同じ11時入園の人がチラホラと並び始めている。10時半の人たちが入り始めたタイミングでさて、と腰を上げて列に並ぶ。日差しが強くなってくる。日傘を持ってくるべきだったとちょっと後悔する。夕方の雨対策に小さな折りたたみ傘を持っていたので、おまじない程度に差して待つ。
時間が来て列がスムーズに動き始めた。30分立って待っただけで済んだのは、4年と2か月前に双子ちゃんのお姉ちゃん香香(シャンシャン)を見に来た時に比べてかなり楽だ。既に入園チケットも事前決済済み。QRコードを見せて入園する。
入ってすぐのジャイアントパンダ舎で、入園直後だけ、並ばずにシャンシャンが拝めるという。前列で見せてもらえたけれど、写真撮影はNGとのこと。写真は後で並んでくださいというシステムがちょっとイケズ、である。かつてダンゴのように丸まって眠っていただけのシャンシャンがもうすぐ5歳。すっかり貫禄十分のオトナのお姉さんパンダになってノシノシと歩いていた。
あの丸まっちい赤ちゃんだった子が・・・とちょっと感慨にふけり、パンダ舎を出て、2020年9月、西園に新しく出来たという「パンダのもり」を目指す。徒歩15分から20分はかかるという。わき目も振らず、ゾウの住む森を超えていそっぷ橋を渡る。
蓮の名所不忍池には沢山の鳥たちが羽を休めている。
パンダのもりに到着。パンダの残した糞(レプリカ)を横目で眺めながら、小道を進んでいく作りになっている。糞の大きさはさながら大きなアボカドといった感じ。ここで当選QRコードを見せ、さらには本人確認のための書類を提示。なかなか厳しいシステムである。スマホがなくてはもう何も出来ない。高齢者は大変でろうな、と思うが、皆さん実に元気に観覧している。
さあ、いよいよ、ご対面である。4年2か月前、生後8か月直前だったシャンシャンも、昨年6月、誕生日記念に南紀白浜まで遠征して会いに行った7か月直前の楓浜も、残念ながらお昼寝中で、全く動く姿を見られなかった。
今回のお目当て暁暁・蕾蕾の双子ちゃんは明後日で10か月だ。少し大きくなっているとはいえ、2頭が同時に起きて一緒に遊んでいるなんて図を見るのはよほど運が良くなければ望めないだろう。せめてどちらかは起きていて動いて欲しいと祈りつつ、歩を進める。木に登ったパンダらしき姿が見える。思わずスマホを構える人たち。動きが分かると歓声が上がる。
シャンシャンの時は30秒ずつ4か所で、だったけれど、今回は1分ずつ4か所で、ということで双子ダブル効果なのか時間が倍増していた。コロナ禍でもあり、人数制限もあったのか、それほどの密な状態でもなく、観覧が叶った。
背中にグリーンのラインを引かれたのがやんちゃな雄のシャオシャオであることが分かる。常に木登り中。雌のレイレイがお母さんとやって来て、シャオシャオの登っている木に登ろうとほんの一時だけ2頭がじゃれあっているタイミングがあった。
シャオシャオはすぐに木から落ちて転がっていたけれど、南紀白浜の楓ちゃんより都会っ子なのか運動神経が良さそうだった。既に赤ちゃんという風情ではなくしっかりパンダ然としていたけれど、お母さんがノシノシと歩くとこれはもう猛獣の匂いがする。
三度目の正直、今回は写真も動画もそれなりに撮れて気が済んだ。入園から僅か25分ほどのこと。
パンダのもりを後にして、近くのハシビロコウやフラミンゴ、ペンギンに挨拶し、ショップで少しばかりのお土産をゲットし、再び橋を渡ってサル山を覗いてパンダ舎に戻ってきた。
帰りにシャンシャンの写真を撮って帰ろう、と見れば60分待ちの札。諦めてすごすごと出口に向かった。
お腹も空いたので、前回お茶をした西洋料理店を目指したけれど、外まで長蛇の列。少なくとも30分は待つと言われ、諦めて駅を目指した。
上野大仏をお参りし、広小路口へ向かい、4年前に夕食を摂ったタイ料理レストランへ。前回は唇の状態が悪く辛いものを我慢したけれど、今回は夫がグリーンカレーとトムヤンクンを私はセンレクナームとガパオのハーフセットをチョイスした。夫は昼からビールを飲んでご機嫌だが、どちらも辛くて汗を滲ませ真っ赤な顔をして料理と格闘していた。私も味見をさせてもらったけれど、いやかなり本格的に辛くてびっくり。
前回、パンダを模したパンを沢山買ったパン屋さんは、コロナ禍のためなのか空店舗になっていた。買えなくて残念。再び山手線でターミナル駅まで戻る。
大好きだったブランドが昨年、コロナの影響で夏にクローズになり、その後、新たな形でのスタートということで、冬以降はネットでだけは購入が出来ていたのだけれど、今回ポップアップで百貨店にショップが出ると知り、やってきた。
馴染の店員さんがいたわけではなかったけれど、目星をつけていたブラウスとスカートを実際に試着して、購入した。やはり着心地もサイズ感も生地の色合いもリアルに試着しないと判らないことは多い。
さらにはアウトレットモールでのお店がクローズになり、こちらもネットでポチっとするのがせいぜいだったショップでもパンツスーツをゲット。
自分で納得してポチっとするネットショッピングもいいけれど、セールストークだとはわかっていても店員さんから褒めてもらって試着しながら購入するのが気分が上がるというものだ。
多幸感に満ち溢れ、ハイテンションでご機嫌である。自分のものだけでは申し訳ないので、夫のものも何かと言ったけれど、特に触手を動かされるものがなかったようで、サプリだけ買って予定の特急電車に乗って帰路についた。
今日のお供は角田光代さんの「いきたくないのに出かけていく」(角川文庫)。
帯には「『書かれ続ける理由』が分かるインド、初老紳士とイイネ!と頷き合ったスペイン・・・etc。角田光代さんと読んで旅する。旅はいつも少しおっくうで、でもそれが楽しい。旅に出る贅沢に思いをはせる『あとがき』も収録!」とある。
海外旅行を自由に行うことが難しくなった今、ことさらこうした旅のエッセイが愛おしく感じる。これからは時間が許す限り国内をじっくり、そして遠出をしなくとも、足元から街歩きを楽しんで沢山発見が出来たらいいな、と思う一冊だった。
最寄り駅に到着し、夫と別れて今日も投与翌週の木曜日のお約束、岩盤浴のため、ヨガスタジオに立ち寄った。
昨日は最終的に3人だったけれど、今日は最初から最後まで徹頭徹尾、正真正銘私1人の貸し切りだった。うつ伏せにしてお腹を温め、仰向けでシャヴァーサナのポーズをしながらウトウトし、ちょっとずつ股関節を中心にストレッチしながら1時間過ごし、シャワーを浴びてサッパリして帰宅した。見れば今日の万歩計は12,000歩を超えた。
帰宅してお風呂掃除と母へのDuo通話。夫が夕食を作ってくれたので有難く頂く。
愉しいこと満載、多幸感に満ち溢れた平日の木曜日。体調が良くなれば自由人、最強!である。明日はもっと元気になれる筈。家事も片づけも頑張ろう。
けれど、ニュースをつければロシアのウクライナ侵攻からもうすぐ2か月。どうしてこの事態が解決できないのだろう。この非常事態が段々普通のことになって慣れてしまうことだけは避けなければと思うのだけれど・・・。
いつものように目覚ましが鳴る前に目が覚める。毎度のことながらグズグズした時間を愉しんでから起きる。まずは朝の瞑想ヨーガである。
少しお天気が良くなるようだけれど、夕方には雨が降り出すとの予報。菜種梅雨ということか。
朝食はクランベリークリームチーズのマフィンを温めて頂く。吐き気止めを飲まずに食事が摂れる。何を食べても美味しくなってきた。昨日夫がお見舞いと言って買ってきてくれた“せとか”も美味だ。
ダメモトで4月から抽選にトライし続けていた上野動物園の双子パンダ観覧が見事(!)当選した。体調を加味すれば毎日コンスタントに応募するわけにもいかず、今週は木金と2日のみの応募で、出来れば金曜日が当たればいいなと思っていたけれど、抽選の結果今日になった。
翌週は毎日応募したものの全て落選。体調の回復次第では諦めることもありか・・・ではあったけれど、現金なもので、予定があると思うとシャンとする。お楽しみイベントのためには現地での体力温存のため、万全を期してライナーを予約した。
朝の通勤時間帯に、遊びに行く恰好でライナーの乗客となるのは申し訳ない感じ。入園時間まで大分余裕があるので、ターミナル駅からは山手線をほぼ半周しながら、のんびりと上野駅まで向かった。
それにしても上野駅が綺麗になったこと。駅ナカのお手洗い等ちょっとしたホテルよりずっと綺麗で最新式だ。
かつての公園口の面影もなく、降りたら真正面に動物園が、左手には今を遡る37年前、入都式に出席した文化会館。大学時代もコンサートで本当にお世話になった。右手には洒落たカフェレストランである。
新緑が美しい。平日の午前中だというのに沢山の人達がエントランスに列を作っているのが見える。入園指定時間まで小一時間ある。10時入園の人たちはスイスイと中に入っていき、10時半入園の人たちの列がどんどん長く伸びている。正門の脇に、私達と同じ11時入園の人がチラホラと並び始めている。10時半の人たちが入り始めたタイミングでさて、と腰を上げて列に並ぶ。日差しが強くなってくる。日傘を持ってくるべきだったとちょっと後悔する。夕方の雨対策に小さな折りたたみ傘を持っていたので、おまじない程度に差して待つ。
時間が来て列がスムーズに動き始めた。30分立って待っただけで済んだのは、4年と2か月前に双子ちゃんのお姉ちゃん香香(シャンシャン)を見に来た時に比べてかなり楽だ。既に入園チケットも事前決済済み。QRコードを見せて入園する。
入ってすぐのジャイアントパンダ舎で、入園直後だけ、並ばずにシャンシャンが拝めるという。前列で見せてもらえたけれど、写真撮影はNGとのこと。写真は後で並んでくださいというシステムがちょっとイケズ、である。かつてダンゴのように丸まって眠っていただけのシャンシャンがもうすぐ5歳。すっかり貫禄十分のオトナのお姉さんパンダになってノシノシと歩いていた。
あの丸まっちい赤ちゃんだった子が・・・とちょっと感慨にふけり、パンダ舎を出て、2020年9月、西園に新しく出来たという「パンダのもり」を目指す。徒歩15分から20分はかかるという。わき目も振らず、ゾウの住む森を超えていそっぷ橋を渡る。
蓮の名所不忍池には沢山の鳥たちが羽を休めている。
パンダのもりに到着。パンダの残した糞(レプリカ)を横目で眺めながら、小道を進んでいく作りになっている。糞の大きさはさながら大きなアボカドといった感じ。ここで当選QRコードを見せ、さらには本人確認のための書類を提示。なかなか厳しいシステムである。スマホがなくてはもう何も出来ない。高齢者は大変でろうな、と思うが、皆さん実に元気に観覧している。
さあ、いよいよ、ご対面である。4年2か月前、生後8か月直前だったシャンシャンも、昨年6月、誕生日記念に南紀白浜まで遠征して会いに行った7か月直前の楓浜も、残念ながらお昼寝中で、全く動く姿を見られなかった。
今回のお目当て暁暁・蕾蕾の双子ちゃんは明後日で10か月だ。少し大きくなっているとはいえ、2頭が同時に起きて一緒に遊んでいるなんて図を見るのはよほど運が良くなければ望めないだろう。せめてどちらかは起きていて動いて欲しいと祈りつつ、歩を進める。木に登ったパンダらしき姿が見える。思わずスマホを構える人たち。動きが分かると歓声が上がる。
シャンシャンの時は30秒ずつ4か所で、だったけれど、今回は1分ずつ4か所で、ということで双子ダブル効果なのか時間が倍増していた。コロナ禍でもあり、人数制限もあったのか、それほどの密な状態でもなく、観覧が叶った。
背中にグリーンのラインを引かれたのがやんちゃな雄のシャオシャオであることが分かる。常に木登り中。雌のレイレイがお母さんとやって来て、シャオシャオの登っている木に登ろうとほんの一時だけ2頭がじゃれあっているタイミングがあった。
シャオシャオはすぐに木から落ちて転がっていたけれど、南紀白浜の楓ちゃんより都会っ子なのか運動神経が良さそうだった。既に赤ちゃんという風情ではなくしっかりパンダ然としていたけれど、お母さんがノシノシと歩くとこれはもう猛獣の匂いがする。
三度目の正直、今回は写真も動画もそれなりに撮れて気が済んだ。入園から僅か25分ほどのこと。
パンダのもりを後にして、近くのハシビロコウやフラミンゴ、ペンギンに挨拶し、ショップで少しばかりのお土産をゲットし、再び橋を渡ってサル山を覗いてパンダ舎に戻ってきた。
帰りにシャンシャンの写真を撮って帰ろう、と見れば60分待ちの札。諦めてすごすごと出口に向かった。
お腹も空いたので、前回お茶をした西洋料理店を目指したけれど、外まで長蛇の列。少なくとも30分は待つと言われ、諦めて駅を目指した。
上野大仏をお参りし、広小路口へ向かい、4年前に夕食を摂ったタイ料理レストランへ。前回は唇の状態が悪く辛いものを我慢したけれど、今回は夫がグリーンカレーとトムヤンクンを私はセンレクナームとガパオのハーフセットをチョイスした。夫は昼からビールを飲んでご機嫌だが、どちらも辛くて汗を滲ませ真っ赤な顔をして料理と格闘していた。私も味見をさせてもらったけれど、いやかなり本格的に辛くてびっくり。
前回、パンダを模したパンを沢山買ったパン屋さんは、コロナ禍のためなのか空店舗になっていた。買えなくて残念。再び山手線でターミナル駅まで戻る。
大好きだったブランドが昨年、コロナの影響で夏にクローズになり、その後、新たな形でのスタートということで、冬以降はネットでだけは購入が出来ていたのだけれど、今回ポップアップで百貨店にショップが出ると知り、やってきた。
馴染の店員さんがいたわけではなかったけれど、目星をつけていたブラウスとスカートを実際に試着して、購入した。やはり着心地もサイズ感も生地の色合いもリアルに試着しないと判らないことは多い。
さらにはアウトレットモールでのお店がクローズになり、こちらもネットでポチっとするのがせいぜいだったショップでもパンツスーツをゲット。
自分で納得してポチっとするネットショッピングもいいけれど、セールストークだとはわかっていても店員さんから褒めてもらって試着しながら購入するのが気分が上がるというものだ。
多幸感に満ち溢れ、ハイテンションでご機嫌である。自分のものだけでは申し訳ないので、夫のものも何かと言ったけれど、特に触手を動かされるものがなかったようで、サプリだけ買って予定の特急電車に乗って帰路についた。
今日のお供は角田光代さんの「いきたくないのに出かけていく」(角川文庫)。
帯には「『書かれ続ける理由』が分かるインド、初老紳士とイイネ!と頷き合ったスペイン・・・etc。角田光代さんと読んで旅する。旅はいつも少しおっくうで、でもそれが楽しい。旅に出る贅沢に思いをはせる『あとがき』も収録!」とある。
海外旅行を自由に行うことが難しくなった今、ことさらこうした旅のエッセイが愛おしく感じる。これからは時間が許す限り国内をじっくり、そして遠出をしなくとも、足元から街歩きを楽しんで沢山発見が出来たらいいな、と思う一冊だった。
最寄り駅に到着し、夫と別れて今日も投与翌週の木曜日のお約束、岩盤浴のため、ヨガスタジオに立ち寄った。
昨日は最終的に3人だったけれど、今日は最初から最後まで徹頭徹尾、正真正銘私1人の貸し切りだった。うつ伏せにしてお腹を温め、仰向けでシャヴァーサナのポーズをしながらウトウトし、ちょっとずつ股関節を中心にストレッチしながら1時間過ごし、シャワーを浴びてサッパリして帰宅した。見れば今日の万歩計は12,000歩を超えた。
帰宅してお風呂掃除と母へのDuo通話。夫が夕食を作ってくれたので有難く頂く。
愉しいこと満載、多幸感に満ち溢れた平日の木曜日。体調が良くなれば自由人、最強!である。明日はもっと元気になれる筈。家事も片づけも頑張ろう。
けれど、ニュースをつければロシアのウクライナ侵攻からもうすぐ2か月。どうしてこの事態が解決できないのだろう。この非常事態が段々普通のことになって慣れてしまうことだけは避けなければと思うのだけれど・・・。