ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2022.4.3 自由人3日目 花散らしの雨 リフレの後は・・・

2022-04-03 21:18:34 | 

 日曜日。ゆっくり眠っていて良いのに、また明け方にお手洗いで目が覚める。夫は私より1時間ほど早く目覚めたようだが、リビングで寝直している。私は寝室に戻って二度寝を試みたけれど、やっぱり眠れなかった。

 アラームを消し、のそのそ起き、朝食の支度を整えて夫を起こす。せっかく満開になった桜は雨に打たれている。だからこそ桜なのか。花が開けば必ずと言って良いほど降る意地悪な雨である。それにしても気温が低い。
 朝食後、身支度を済ませ、今日は月に一度のお楽しみ、リフレクソロジーサロンの予約日だ。
 予定通りの電車に乗り、サロン最寄り駅でオーナーにピックアップしてもらう。車窓からは公園に咲き誇る見事な桜が見える。晴天だったら、ここでピクニックをする人たちが沢山いただろう。

 今日はサロンが貸し切りの模様。夫から託された清見オレンジのママレードを差し入れする。お薦めの希少な桜のオイルを使った「春よ来い♪ 春の限定コース」が良いですよ、と言われてお願いする。
 ハンドリフレを含む20分延長に60分のリフレクソロジーのコース。いつもは下半身すっきりコースで鼠径部のケアもお願いしているので、それは10分延長にして調整して頂く。

 フットバスには桜のバスソルトを入れて、温める。足が冷えているようなのでそのままハンドリフレへ。右手も左手も凝っているし、リンパの流れが滞っているらしい。先週までさんざん苦手な力仕事もしたし、PCにかじりつきだったし、両手とも疲れていて当然か。あちこちの反射区をプッシュされながら「うう・・・」という感じ。
 その後はいつものコース。桜オイルは甘~く上品な香りで癒やされる。いつの間にかうとうとするけれど、左足の踝あたりを押されると飛び上がるほど痛い。やはりかなり滞っていたらしい。そして施術終了の深呼吸へ。時折うとうとしながら時々痛みでピクッとした1時間半余りだった。

 施術後は今日も身体ぽかぽかブレンドのハーブティを頂く。桜コースの特典でくじ引きが出来て、夫が好きないちごみるくのキャンディが当たった。さらに次回の予約をしたら、ハワイアンリフレクソロジーの半額モニター券をゲットした。
 再び最寄り駅まで送って頂く。雨足が強くなっている。可哀想な桜である。

 電車に乗り、終点まで移動。夫と待ち合わせ、ベーカリーカフェでお昼を摂る。夫が、去年訪れてとても桜が美しかったから今年もいってみようと、急遽富士山を望むホテルを予約した。
 今年度も週3日勤務を継続することになった夫だが、月曜日は休務日。自由人の私はずっと休務日、ということで迷うことなくホテルを予約したのだけれど、まさかの土砂降りである。
 明日も雨が続くようだ。退職記念の夫婦1泊旅行ということで、張り込んでツインルームの2倍の広さの部屋を予約したのだけれど。

 お天気が良ければ新幹線に乗って明るいうちに花見等街歩きをする予定だったけれど、これではとても観光三昧は無理なので、ローカル線でトコトコと行くことにした。
 道中のお伴は村田喜代子さんの「飛族」(文春文庫)。帯には「二人の女性が、離島にいる。92歳と88歳でゆらゆら漂うように生きていた。谷崎潤一郎受賞作」とある。冒頭65歳の娘が本土からやってくる場面から引きこまれる。解説で桐野夏生さんが「『飛族』という作品のゆらゆら漂うような不確かさは、すべてがあわいにあることを表わしている。死は生であり、生は死でもある。海は空で、空は海。鳥は魚で、魚は鳥。だから人は死ねば鳥になる。全てを包含して溶け合い、曖昧な中でつながっていく広がりゆく美しさ。・・・死は仄暗くない。実は、輝かしくも色鮮やかな世界だと、力強く知らしめているかのようである。」と書いておられるが、死は決してネガティブではないというメッセージを感じる。2人の老女が島を離れず、ただただシンプルに力強く生きる姿に心を動かされた。

 そしてホテルにチェックイン。夏に息子と合流して宿泊して以来だ。せっかく大きな窓に囲まれていて、天気が良ければ富士山の絶景パノラマが広がる筈なのに、残念ながらこの雨天ではただ灰色の雲が広がっているだけ。
 リビングのテーブルの上には「Dear○○様 Happy Retirement 長きにわたるお勤めお疲れ様でございました。」というメッセージカードが飾られている。

 それでも、せっかく来たのにただじっとして部屋にいるのもなぁ、ということでお茶をして一服してから、ひとまずタクシーで三嶋大社迄行き、ライトアップされた桜を見て、夕食を摂って戻ってこようということになった。
 18時から21時まで3時間のライトアップ期間は普通のライトに加え、ピンクの灯籠が桜を照らし、桜と灯籠のダブルピンクで実に幻想的な空間を作り出してくれるとのこと。
 雨降りでなければ大変な人出だったかもしれないが、流石にこの悪天候でぽつりぽつりと人影はまばらだった。エントランスはしだれ桜、暫く行くとソメイヨシノ。確かに幻想的な世界が広がるが、桜の花びらは強い雨に打たれてすっかりしょんぼりと垂れ下がっているのがなんとも不憫。
 早々に往復して写真だけ撮って、お参りもせずに大社を後にした。

 足元に気をつけながら伊豆箱根鉄道の駅まで歩き、再び三島駅まで戻ってきた。日曜日定休のお店が多く、夕食は以前から気になっていたホテルと同じビルにあるワインレストランへ。
 人気があるらしく、数多くのお客さんが入っていた。私達は2人で6人テーブルに通して貰い、ラッキー。海の幸がふんだんに入ったカルパッチョやびっくりするほどボリューミーなラザニア、私の好きな鴨のロースト、夫のワインのお伴にはシュリンプのアヒージョ。
 お昼が軽かったせいもあり、パクパクと頂いた結果、2人ともお腹はぱんぱん。
 
 部屋に戻ってテイクアウトの珈琲タイム。今日贈り物を頂いた後輩にお礼のはがきを書き、これから最上階の温泉に行って手足を伸ばす予定である。
コメント
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