ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2022.4.14 エンハーツ27クール目 さらに6割に減量23回目投与翌日のこと 終日引き籠り

2022-04-14 20:34:09 | 日記
 昨夜は夕食が摂れないまま、真夜中近くになってやっとブログをアップした。今更何か食べる元気もなく、赤いヨーグルトドリンクでタリージェを飲んだだけ。

 毎度のことだが、ステロイドのおかげで、身体は疲れているのに眠くない。マッサージサロンのWさんオリジナルの吐き気止めアロマオイルで、ふくらはぎから足の甲まで丁寧にマッサージを終え、ベッドに入ったのは1時を過ぎた頃。
 おまじないのようにマントラCDをBGMにして、ミントスプレーを枕と部屋にシュッシュと。やはり気分は優れない。お腹のモタモタと火照りが、時間が経つにつれて酷くなる。それでも電気を消して寝返りを打ちながらなんとか眠りについた。

 今朝はアラームが鳴る1時間以上前にぱちっと目覚める。やっぱり気持ち悪い。
 夫が出勤日なのになかなかベッドから起き上がれず、夫が出かける前に何とかリビングへ行った。外は冷たい雨がそぼ降っている。昨日までの夏日は一体何処へ、といった感じだ。またタイツを履き、タートルネックのヒートテックをインナーにして、ウエストのない厚地のジャージワンピースを着込む。季節逆戻りの服装になった。

 BSで朝ドラを視ながら、まずは吐き気止めのナウゼリンをブラッドオレンジジュースで。青汁もバナナスムージーもなしで、カステラを一切れと胃痛防止の青いヨーグルトを頑張って頂く。果物はりんご1かけ、でこぽん1房、ぶどう2粒。はちみつ紅茶をマグカップに半分ほど飲めた。

 食後は治療翌日、翌々日限定の吐き気止めイメンド80㎎、デカドロン4㎎。整腸剤ミヤBM錠、胃薬タケプロン。痛み止めのコデインは今朝も飲まず。小さなグラス半分のブラッドオレンジジュースで飲み下すだけでお腹一杯。
 今日は這ってでも行かなければならない場所がない。これまでは、治療翌日の木曜日には定例の会議が複数あってとても休める状態ではなかった。行かなくて良い、というそれだけで肩が軽くなった気分だ。しかも今日は天気も悪い。

 ゆっくり新聞を読み、洗濯が出来上がるまでリビングにはEASY BREATHというネーミングのレモン、ユーカリラディアータ、ペパーミント、フランキンセンスをブレンドした精油をランプのディフューザーで焚き、アロマストーンに落とし、のんびりとドラマの録画を視たりしてやり過ごす。
 厚物やタオル類はそのまま乾燥機にかけ、自分の薄物だけは部屋干しにした。乾燥器が仕上がってから暖かいまま畳み、午前中を過ごした。

 さすがにこのまま昼抜きだと良くないかしら、とナウゼリンを飲んでからレンチンのペンネグラタンとフリーズドライの卵スープ、朝食べきれなかったりんご、でこぽん、ぶどうを頂いてからミヤBW錠を。
 食後は少しだけれど普通の便通があった。
 吐き気は続いているけれど、イメンドのおかげでなんとか我慢できる程度。そして、まだ倦怠感がそれほど出ていないので、眠気もそれほどでなくお昼寝せずに起きていられた。昨日届いたIちゃんからの手紙の返事を書いたり、簡単に煮物やサラダや味噌汁等、夕食の支度をしたり、お花の水切をしたり、とそれなりに動いた。

 苦い生唾が出てきて、口の中がいつも気持ち悪い。けれど、沢山の人の中にいるわけでもなく、マスクをしていないのがとても気楽だ。何より辛かった事務室の香り攻撃から解放されて、自分の好きな香りに包まれていられるのが、なんとも心地よい。

 明日まではイメンドを飲めるけれど、段々倦怠感も加わってきて週末は辛いかもしれない。お天気ならお散歩に行くなり、映画に行くなり、したいのだけれど。
 
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2022.4.13 採血後腫瘍内科診察、エンハーツ27クール目 さらに6割に減量23回目無事終了 

2022-04-14 00:01:39 | 治療日記
 昨夜は乗換駅始発電車で無事席を確保し、病院最寄り駅へ向かった。
 車内のお伴は原田マハさんの「常設展示室」(新潮文庫)。帯には「ゴッホ、ピカソ、フェルメール…絵画と人生が交差する6つの物語。」とある。裏表紙には「実在する6枚の絵画が物語を豊かに彩る、極上のアート短編集」と。面白くない筈がない。
 先日までの朝ドラで初代ヒロインを務めた上白石萌音さんが解説を書いておられる。2つ目のお話の途中で目的駅に到着してしまう。うーん、キリが悪い。

 駅ビルにあるレストランで野菜タップリの麺を頂き、ホテルにチェックイン。奇しくも先月泊った2つ隣の17階の部屋だった。荷物を置き、母にDuo通話。態勢を立て直して、今日通院時に読む文庫を買い足しにショッピングセンターの書店へ物色に。ついつい6冊も買い込んでしまって、部屋に戻る。
 ハーブティーを飲んで一服。前回の治療後の体調に関する問診票等を埋めて入浴。その後は急激に眠くなり、あっという間に眠りに落ちた。

 今朝は目覚ましをかけた時刻より1時間早く目が覚めてしまう。6時間連続して眠れたようだ。スッキリ。
 夫が、GWの家族旅行の切符をゲットするために、5時にはネットスタンバイすると聞いていたので、大丈夫かしら、とLINEを見る。すると、ネット予約がなかなか繋がらない模様。
 途中で、通勤途中の息子も参戦し、ネットはダメなので、見切りをつけた方が良いとの情報。2つ先のJR駅窓口に直接行くことになったようだ。私もJR駅近くにいたのに、役に立たずに申し訳ない。
 結果、窓口はまだ空いていない中、自動販売機で希望通りの切符を揃えることが出来たという。これはラッキー。帰宅して再びネットを試したところ、相変わらずダメだったようだ。
 朝食も摂らず、息子に背中を押され、早朝に行動に起こした夫は、グッジョブ!である。これでGWの旅の足は無事確保出来たわけで、保険をかけて飛行機を予約し、前泊ホテルもキープしていたけれど、それも不要になった。

 安心して浴槽足湯で浮腫みがちな足をマッサージし、ニュースを視ながら身支度を整えて階下のレストランへ。食べ過ぎるとお腹を壊すので、オムレツだけ焼いて頂き、小さなフレンチトーストを一切れ、ポタージュスープを少々、バナナ、キウイ、オレンジ、パイナップルを一切れずつとヨーグルト、黒酢べリージュースを並べる。朝早いけれど、仕事に出ていくサラリーマン等で窓際の席はそこそこ埋まっている。

 カプチーノをテイクアウトにして部屋に戻ってBSで朝ドラを視、母にDuo通話。今晩は体調によっては連絡しないと伝える。それから荷物はまとめて部屋に置き、最低限の手提げだけで身軽に出かけた。今日も気温が上がるという。日傘を持ってきて良かった。

 病院への道のり、植え込みのお花が見事だ。すっかり春爛漫である。お花を愛でながら写真も撮って病院に到着。
 受付のIDカード機では並ばずに済んだけれど、採血受付へ移動して、ピンク色の受付番号表を取り、電子掲示板を見てびっくり。30人近く待っていて、14分待ちだそうだ。椅子もほぼ埋まっていて今まで座ったことのない離れた椅子に座る。

 ジャケットを脱いでブラウス1枚になる。お友達とLINEでやりとりをしている間に採血室へどうぞ、となった。今日の採血担当は確か1度お世話になった女性。名札を付けていないので看護師さんか臨床検査技師さんか分からない。丁寧だったけれど、針刺しはそれなりに痛かった記憶があった。
 ビンゴ!今回も同じで、かなり痛かった。5本の採取。刺す時に痛むと、抜く時も痛いという法則通り、ちょっとツイていないスタート。お礼を言って席を立つ。

 止血をしながら向かいの腫瘍内科に移動する。待合い椅子はそれほど混んでいないが、定位置の席は埋まっていたので、受付正面の席を確保してから受付へ。いつものように問診票の追加を頂き、息切れ以外全て「ない」に〇をして、息切れの「ある」の前に“たまに”を追加した。任意継続した新しい保険証をお出しする。
 昨夜読み始めた原田さんの本の続きを読みながら待ち時間をやり過ごす。どのお話も切なく、ドラマティックな運命に、おお、と思いつつ読み終えた。上白石さんの解説も彼女らしく素直な感じで良かった。

 採血から1時間過ぎたところで、血圧測定。106-71、脈拍が90。その後30分ほど待って”中待合いへどうぞ”に番号が出た。さらに15分ほど待って、先生がドアを開けて招き入れてくださる。病院チェックインから先生にお目にかかるまで2時間以上。今日は年度始めのせいか混んでいる。

 「おはようございます。」と挨拶して、荷物を籠に入れ、自分の体調管理ノートやエンハーツダイアリー等を出して席に着く。
 今日は最初に先生自らSPO2や脈拍を測ってくださる。次第に安定し、98%と88。「おかげさまで無事、退職いたしました。」とご挨拶した後、と体温計を渡され、脇に挟む。6度7分。
 前回の治療後は年度末で忙しく、1週間後がちょうど卒業式に当たったこともあり、具合が悪いと言っていられる状況ではなく、結果的に不調期間が1日以上短くなった感じでした、とご報告。

 「なるほど、それ(不調期間)が今回の治療後からどうなるかですね~」とのこと。先生はやることがなくなって、老け込んでしまうことを心配しておられたわけで、「夫がまだ週3は出勤していますし、なるべく規則正しく、ヨガスタジオにも通って自由時間を活用していきたいと思っています。」とお答えする。
 そして、改めてエンハーツの奏功度合が素晴らしいという話題になる。患者さんは皆、倦怠感が強いようだけれど。

 「今日の採血の状況ですが、まあ特に問題はなさそうですね。」とのこと。PCを覗き込むと、マーカーは若干下がっている。安定しているとのご判断だ。そしてCTの予約。
 次回の治療日前はGWだし、特にどうしても急ぐ必要はないと仰るので、次々回となる6月の治療2週間前の、5月末の週に予約を入れて頂いた。この日は会議だから避けて、ということもなく、どこでも入れられるのが素晴らしい。というわけで今日も治療続行、27クール目である。
 
 コデインはほぼ飲まずに済んでいるので今回も処方なし。エルカルチンやドンペリドンは飲み切れず少しダブついているので、減らして頂き、それ以外はいつも通りお願いする。CTの同意書等説明があるので、中廊下で待つように言われる。お礼を言って、診察室を出る。

 暫くしてクラークさんから名前を呼ばれる。サインを終え、1部は病院へ、1部は控えで頂く。化学療法室へ移動するとお二人が待っていた。受付番号は21番だ。
 ここで、先月からLINEのお友達になった門前薬局に、LINEで処方箋の写真を送るという新しい仕組みにトライする。
 これまでは化学療法室での治療が終わって会計前にFAXで処方箋を送っていたが、それだと薬局に向かうまでのアドバンテージの時間は、会計を待つ間のせいぜい30分くらい。
 それが診察室を出て化学療法室に入ってすぐに送ることが出来るので、化学療法室で過ごす2時間プラス会計時間が丸々アドバンテージになる。これなら薬局での待ち時間が大幅に軽減されるに違いない。
 Krさんからイメンド125㎎が届き、その場で飲む。そして今日は窓側の通路よりのリクライニングシートに案内された。それから夫やお友達にLINE報告。

 化学療法室では先月聞いていた通り異動があったようで、見たことのない看護師さんが行き交っている。30分ほど待っていると、Krさんが針刺しに見える。
 「おかげさまで無事退職いたしました。」と報告すると、「本当に素晴らしい。よく頑張られました。私も嬉しくて、感激して、涙が出ます。管理が素晴らしく出来ている○○さんだからこそ、ですね。」とゴム手袋をした両手を出してこられたので、思わず両手を握り返してしまった。
 私のために涙を流してくださる方がいることに胸が熱くなる。これは退職時、同じように涙を流してくれた院生やPDにも感じたことだ。何と有難いことだろう。これまで長きに渡り私の状況を知っておられる方なので、つい調子に乗ってあれこれ喋ってしまう。
 そして、気になっていることを質問したら、案の定Okさんは異動されたという。「Okさんもとても気にしていたんですよ。〇〇さんときちんとご挨拶が出来なかったことを・・・」と仰る。
 今度は検査部門の方にいらしたので、もしかすると次回CTの時に会えるかもしれない、とのことだった。御礼が言えなかったのがとても残念だ。さすがにKrさんの針刺しは全く痛まず、ラッキー。

 20分ほどしてニューフェイスの看護師さんから薬が届き、アロキシ、デキサートの吐き気止めから点滴スタート。いつもオレンジ色の遮光カバーがかかっているエンハーツがそのままの形で吊るされたので、そのことを言うとカバーを持ってきて付けてくれた。黙っていなくて良かった。

 2冊目は恩田陸さんの「祝祭と予感」(幻冬舎文庫)。帯には「『蜜蜂と遠雷』のスピンオフ短編小説集 また、仲間たちに会える!特別オマケ音楽エッセイ集、『響きと灯り』付き!」とある。これはもう読まない選択肢はないでしょ、と手に取った。本当は本編を読み直した後に読めば良かったなあと思ったけれど、読みながら色々思い出して6つの短編を興味深く読み進めた。
 
 ほどなくして薬剤師のKさんが見える。今回も退職の報告とともに体調を報告し、薬局への情報提供書を書いて頂く。ついつい話が弾んで引き留める形に。
 
 採血結果のプリントアウトを見ると、白血球は4,300、好中球は1,600ほど。コレステロールは相変わらずH、その他アルブミンも相変わらずLだった。
 その後の点滴は順調に進み、Sさんが見えて終了時の血圧測定。108-73。脈拍数は75。抜針もSさん。衝撃なくほっとした。やはり針刺しが上手くいくと抜針も大抵はうまくいく。

 お手洗いを済ませる。腫瘍内科で受付表を出し、会計待合いに移動。待合い椅子はとても混んでいたが、10分ほど待ってから自動支払機でお支払いをしようとすると、「ただ今、カードが使えません、現金のみ」と貼り紙があり、びっくりする。カードの場合は〇番の支払い窓口に行くように言われ、並ぶ。
 さすがに10万を超える支払いをキャッシュで行う人はそうはいないだろう。無事11万円強をカード払い。

 外に出るとジャケットは不要なほどの暑さ。ブラウス1枚で日傘を差し、薬局へ移動。待っている方はそれほどいなかった。LINEで写真を送った後、なんと30分ほどして「お薬の準備が出来ました」という連絡が入っていたので、待ち時間はほぼなく、すぐにYさんから名前を呼ばれる。

 この4週間の間、1週間ずつ体調伺いや薬についての質問等のLINE連絡があり、有難いです、とお答えする。「あまりに連絡が頻繁で鬱陶しいようならもう少し減らすことも出来ますよ」と言われたが、今のところ大丈夫とお答えする。後からいらした方に抜かれることもなく、10分ほどで電子マネーで6,000円強の支払いを済ませる。
 今月から保険点数等が変わって大抵の人は少し安くなっているそうだ。今回はさらに2種類の薬を減らしているので、普段より大分安かった。なんて便利なんだ、LINEお友達機能!ここで待ち時間が減ったことで、1時間近くの時間をプレゼントされたけれど、それでも今日の病院と薬局での滞在時間は5時間半ほど。
 
 そのままホテルの部屋に戻って、水分補給して一服。お手洗いも済ませ、荷物を整理してからチェックアウト。
 駅ビルに向かい、最上階のイタリアンでランチコースを。春らしいスパゲッティーニに舌鼓。ドルチェまで完食。
 ゆっくり食事を摂ってから最後の快速電車に間に合った。珍しくイメンドを飲んだのに眠くなく、本の続きを読み終えた。

 乗換駅の駅ビルでちょっと買い物をしたら大荷物になる。夫が家にいるので、「お迎えに来てもらえるなら有難いけれど、無理ならタクシーで帰る」とLINEしたら、ちゃんと自転車で来てくれた。有難かった。
 生協のお届け品も取り込み、収納してくれていたので、今日頂いた薬やら何やらの片付けをするだけで済んだ。
 
 夫が生協で届いた夕食を摂っている間、私はまたまたリビングで転寝。食事を摂らないまま、入浴し、ブラッドオレンジジュースを飲みながらこうしてブログを書いている。
 明日から少なくとも1週間は体調不良が見込まれるが、もう這ってでも行かなければならない所はない。必要以上にダラダラ過ごさず、動ける時は動きつつ、それでも無理はしないで様子を見ていきたいと思う。
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