ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2013.2.13 行きはよいよい帰りは恐い、から終わりよければ全てよし、に

2013-02-13 21:05:41 | 日記
 昨夜の予報通り、朝起きるとうっすらと雪景色。それでも降り積もる気配はなく、電車も順調に運行中のようだった。ほっとしてとりあえず少し早めに2人を送り出し、私もいつもより早く家を出て、慎重に(半ばへっぴり腰で)歩いて最寄駅へ向かった。

 今日も先週同様2つ先の駅から出る始発を待って、しっかり席を確保して行く。朝の混雑した通勤電車にずっと立ちん坊だと途中でエネルギー切れになってしまう。情けない体力のなさである。そんなわけで読書も楽しめて行きはよいよい、である。
 さらに鉄ママとしてはラッキーなことに、♪まーるい緑の・・・のコマーシャルソングでお馴染みの山手線・50周年緑一色の電車に乗ることが出来た。息子曰く一編成しかないというのだから、これも運が良いことだ。

 会議は延々と、予定より1時間以上押して、昼休みまで食い込んだ。空腹を抱えながら会場を後にする。
 外に出ればすっかり青空ではあるが、風の強いことといったらない。飛ばされそうでよろけるようだ。そんなことはないだろうけれど、思わずかつらが外れるのでは、と頭に手が伸びてしまう。

 ターミナル駅まで電車を乗り継いで、遅いランチを摂る。いつも混んでいるレストランも時間が遅いのか、さすがに待つことなくすんなり中に入れた。そして、もう一つ電車を乗り継いで帰途へ。特急に乗り、途中で本線から支線に乗り換えるつもりが、なんと人身事故が起きたばかり。すっかりのろのろ運転中。本線では、乗換駅以降は運転見合わせで当分復旧の見込みなし、というアナウンス。そんなこんなで、乗っている特急が本線ではなく、支線行きに変更になり、さらに、途中駅止まりになってしまう。
 動いてはいてもとにかく徐行運転で、止まった駅では後続の電車は回送、が続いたりで、最寄駅まで帰ってきたのは予定より小一時間以上遅れてしまった。そんなわけで、帰りは恐い・・・ことになった。
 それでも、今朝出るときに1冊持っていこうか、2冊にしようか迷って2冊にした本が助っ人になってくれた。読む本があって良かった、と思う。
 がっくり疲れて職場に戻り、電車が止まっていたことを告げると、皆知らなかった様子で、帰りを心配する人も多かった。
 明日は通院日。またも一日不在なので、机の上の書類やらメールやらを大車輪で片付ける。
 
 憔悴して職場を出たが、空を見上げれば美しい三日月。
 三日月を見ると、大昔訪れたイギリスはバースの街のロイヤルクレッセントを思い出す。一人でひたすらテクテク歩いたけれど、こじんまりと上品で綺麗な町だった。

 行きはよいよい、帰りは恐い、の一日ではあったが、この綺麗な三日月を観られたことで終わりよければ全てよし、としよう。
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2013.2.12 春まだ遠く…3連休明けの寒い一日

2013-02-12 22:09:30 | 読書
 息子は今日まで、通っている高校の入試休み。今日のために、日曜日に先取りで塾に行ったから、と朝からお友達と都心へお出かけすることになっており、何を着ていくかと朝からそわそわしていた。

 一方、夫と私は当然ながら通常出勤。今夜から雪か霙というが、日中から風が冷たく冷え込みが厳しい。こうしてお天気が不安定になって、それがだんだん春が近づいてくる兆しというのは頭では分かっていても、良いお天気が続いた3連休の後、仕事初日でこの冴えないお天気はちょっと気が滅入る。

 さて、先日来の本の紹介。
 夏川草介さんの「神様のカルテ2」(小学館文庫)。
 前作の「神様のカルテ」も文庫を読んでから、映画を観た。史上初、シリーズ2年連続本屋大賞ノミネート作品だそうだ。そして、この続編も来年の映画化が決まっているという。シリーズ3作中の第2作である。
主人公は夏目漱石を敬愛する信州の内科医。「24時間365日対応」を掲げる病院で、前作同様連日連夜不眠不休の診療を続けている。

 今回、主人公の大学の同級生だった医師が、東京の大病院から赴任してくる。彼は小さな娘を連れ、同じ医師である妻を東京に残して着任するという事情を抱えている。
 さらに上司(副部長)の突然の発病と別れという辛い展開もある。上司は悪性リンパ腫で化学療法の甲斐もなく逝く。長く連れ添った上司夫妻への病院からの贈り物があまりに切ない。部長の「負け戦」という言葉もやるせなかった。翻って私は無理に勝たなくてもいい、五分五分で何とか粘れれば・・・と思っているのだけれど。
帯には「医師の話ではない。人間の話をしているのだ。」とある。医師の家族が言えずにきた言葉「あなたは医師である前に、人間です。」が心に響く。

 医師とは“呼び出されれば、他のこと全てを放り出して飛んでいく人”、そうしなければ「患者のために命がけで働くのが医者の務めじゃないか」と言われる人であり、医者は患者のために命がけで働くべきものだという、この国の医師を巡るあまりにも過酷な現状。それに対する医師とその家族の悲鳴が行間から聞こえてきた。
そして、どのエピソードも、信州の四季の美しさを背景に、若い主人公夫婦が登場人物との絆を深めながら、綴られる。こちらもまた映像を観るのが楽しみである。

 明日は都心まで会議で出かけなくては。予報より酷い雪になったら・・・と、心配である。
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2013.2.11 ギョッとさせてしまった? ヨガスタジオで素頭デビュー

2013-02-11 18:26:30 | かつら
 一昨日、昨日といつも通りに早起きをして出かけたせいか、さすがに昨夜は早々と眠くなり、アロマテラピー講習会で作ってきたバスシュガー&ソルトでじんわり体の芯まで温まって、お子ちゃま並みの時間にダウンしてベッドに入った。
 今日は目覚ましをかけなくて済むハッピーマンデー。10時間近くたっぷり眠り、ベッドの中で朝の連続テレビ小説を見て、のそのそと起き出した。久しぶりに夫が得意のオニオングラタンスープを作ってくれていた。

 朝一番で夫と2人で買い物に行き、帰宅後掃除。息子はスポーツクラブに出かけた。
 今日は初めて「ワークショップ・ほぐしヨガ」を予約してみた。休会していた間に別の店舗から異動してこられたKインストラクターのレッスンだ。昨日の骨盤調整ヨガもこのKさんのクラスだったが、人気インストラクターだけあってとてもいい感じの進め方。Kさんオリジナルのレッスンと聞いたので、楽しみに出かけた。

 ロッカールームで着替えを始めてすぐにアッチャー、と思う。なんと室内帽を忘れてきていた。さて、どうする。3年半前、タキソテールの副作用でもっと見事にツルツル頭だった頃にも、一度忘れて、慌てて同じ階の洋品店に駆け込んで、タオル地の帽子を買ったことがある。だが、今はそのお店は閉店している。しばし考えて、ま、いいか、と素頭で受けることにする。

 そんなわけで、いきなり高校球児頭でスタジオデビュー。ショートヘアのかつらを被ってフロントで受付をしていた姿を見た人たちをギョッとさせてしまったかもしれないな、とちょっぴり申し訳ない気持ちにはなったけれど、まあ、本人が思っているほど、誰も私の髪の毛など気にしていないのかもしれない。そう、太い脚でミニスカートを履いてしまうのと同じ感覚で、もう晒してしまえば怖くない、状態。

 さて、ほぐしヨガは、表層の筋肉でなく深層部の筋肉-いわゆるインナーマッスル-に働きかけてほぐしていくレッスン。筋肉の深層部が凝り固まっていれば、いくら表面が伸びてレッスンの時は気持ちいいな、と思ってもすぐに元に戻ってまたコリを感じてしまう。これは感情面と同じで、表面では笑っていても心の中に凝り固まった負の感情があれば、心から笑えないのと同じ、という説明になるほど、と思う。
 土踏まずのストレッチから始め、首筋から肩、鎖骨、鼠径リンパから大腿部、すね、ふくらはぎ、かかと・・・とパーツごとに指示通り全身の筋肉を揉みほぐしていくうちに、信じられないほど汗が噴き出してくる。実際にこの筋肉です、と教えてもらうと皆、顔をしかめて「イタタタタ」という感じ。とても満足いくレッスンだった。スケジュールが合えば次回も、と思う。

 レッスン後、夫と待ち合わせてお茶をしながら帰宅する。帽子を忘れて素頭だった、と言ったら吹き出されてしまった。
 こんなに元気で、最近は頭痛もあまりないし、薬も飲んでいない。「私、本当に病気だったのかしら、もしかして治っちゃったんじゃないの?」とおどけて言ってみたら、夫に何とも困ったような複雑な顔をされてしまった。「そう言いたいよな・・・。」と。
 (あ、こんなこと言ってはいけなかったのだな)とちょっと反省。そう、自分がそんなことはあり得ないのだ、と一番良く分かっていることを口に出すのは、何にせよ切ないことである。

 けれど、それほど体調が良いのだから、貪欲に“今”を愉しまなければ損だ、と思う。有難い3連休であった。

 明日からまた新しい1週間がスタートする。今週はまた都心会議で出張があり、その翌日は通院日。今回からゾメタの点滴も再開する。久々の投与になるから、副作用の発熱が出ないと良いのだけれど。
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2013.2.10 かつらメンテナンス後、ブルーサファイアのイヤリング、見つけた!

2013-02-10 20:13:14 | かつら
 前回のメンテナンスから早くも2か月が経って、朝一番で予約したかつらサロンへ行く日。
 今日は息子が午後から塾とスポーツクラブだというし、夫は昨日、往復6時間をかけた義母施設訪問の疲れが残っているようだったので、朝食の支度をして私が家を出る時まで2人を寝かせておいた。

 朝からいいお天気。まだ風は冷たいけれど、青空の下、木々も芽を出すタイミングを待っているかのようだ。
 バスに揺れること40分ほど、終点で降りて駅の反対側にわたり、徒歩5分でサロンに到着。今日はいつもの担当者がお休みで、初めお目にかかる女性だった。個室に案内されて、シャンプー・セット・トリートメントをお願いする。サイズ調整は特に問題なし。かつらをお預けした後は、室内帽を被った姿でストレス解消ブレンドのハーブティを頂きながら、目の保養になるファッション雑誌等をパラパラとめくる。
 いつもながらふわりといい香りが漂い、軽くなって戻ってくるかつら。自分では気づかなかったが、スキンとネットの境目に小さな穴が開いていたということで、目立たないように直してくれた。ちょっと見ただけではわからないほど。購入するときは随分高いな、と思ったけれど、こうしたメンテナンスやサイズ調整は何年経っても全て無料なので、やむなしかな、と思う。
 そして2か月後に次回の予約を入れて、サロンを後にした。あと何回通うことになることやら。

 さて、表題のブルーサファイア・イヤリングの話。
 私はピアスの穴を開けていないので、イヤリング専門だ。いまどき、ピアスの穴を開けることに抵抗があるなんて遅れているのかもしれない。けれど、半世紀以上そのまま生きてきたので、いまさら開けるつもりはない。
 今年の結婚記念日の記事に、「結婚23周年はブルーサファイア婚だということがわかり、夫に教えてあげたところ選択性難聴で・・・」と書いた。けれど、ちゃんと覚えていてかつ気にしてくれていたようで、気に入ったものがあったら買ってくるように、と言われていた。ペンダントは母が持っているものを譲ってくれる筈だし(取らぬ狸の皮算用か?)、リングは既に持っている。ならば残るはイヤリングなのだが、今はどこのジュエリーショップを見ても、ピアス9.5対イヤリング0.5くらいの割で圧倒的にピアスが優勢。イヤリングを見つけるのは大変だ。しかもブルーサファイア限定となれば、ますます出会うこともない。
 半ば諦めていたのだけれど、サロンの帰り道、ふと覗いたジュエリーショップで、小ぶりだけれど電話をとるのにも邪魔にならないフラットな形で、昔タイで買ったリングとお揃いのように見えるブルーサファイアのイヤリングを見つけ、ちょっと迷って行ったり来たりしたけれど、思い切って買ってしまった。約一カ月遅れだけれど、結婚23周年の記念品が見つかった。嬉しい。次は26周年のブルー・スターサファイアを狙おう。

 息子からのリクエストがあった名物のお饅頭を買い、行きと同じバスで帰宅した。塾は夕方からで、その前にスポーツクラブと聞いていたので一緒にお昼を、と思ったのだが、早々と昼前に出かけた模様。夫が昼食を用意して出かけさせてくれたとのこと。
 私も一足遅れて軽くお昼を摂って、骨盤調整ヨガに参加してきた。気持ち良く汗をかき、心地よい疲れ方で、とても良い気分だ。

 2日間、癒しと美食の時と心身ともにメンテナンスの時を過ごし、まだ明日もお休みだというこの有難さ!明日はしっかり掃除をしておこう。
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2013.2.9 第10回素敵にアロマテラピー講習会とフレンチランチ会

2013-02-09 22:20:25 | Ruban Rose
 フルタイムで頑張った1週間が終わり、今日から3連休。
 息子を学校に送り出した後、洗濯を済ませてからいそいそと出かけた。今日は、第10回素敵にアロマテラピー講習会。4月に初めて参加した後、6月、9月、11月と皆勤で、今日が5回目になる。
 とても残念なのだが、今回でこの会場での講習会はひとまず終了。これからはスタッフの方々の充電期間を挟んで、少人数でアットホームな活動を考えておられるとのことだ。

 いつものように受付をしてから、売り切れないうちに今月のハーブティや手作りアロマ石鹸キットを購入。奥の会議室へ移動する。ウエルカムティーに“女王様のハーブティ”を頂きながら、何回かご一緒した方とお話ししているうちに開始時刻になる。最終回ということで、会議室の椅子が一杯になっていた。5名の初めての方以外は常連の方たちとのことだった。遠方からの参加の方も複数いらっしゃる。

 代表からのご挨拶とスタッフの方々8名のご紹介の後、これまでの活動や今後の活動についてのお話、アロマテラピーの講義があった。それから、今月の花粉症対策ハーブティ(レモンバーム、ネトル、エルダーフラワー、ローズヒップ、ペパーミント)のご紹介と試飲(これは花粉症患者の息子のために購入済み)、今日の実習で使う精油の説明、今日の実習“デトックスバスシュガー&ソルト”、“感染症予防ジェル”の作り方の説明が終わると、部屋を移動して、4人一組のテーブルに分かれて、いよいよ実習開始。

 化学実験よろしく同じテーブルの4人でうまく役割分担後、流れ作業でバスシュガー&ソルトの作成から始めた。可愛らしいガラスの瓶に砂糖、塩、重曹、クエン酸を量って入れ、グレープフルーツ、ジュニパー、ローズマリー・カンファーの精油を加えて、木べらでよく混ぜ合わせたら出来上がり。湯船に入れるとジワジワと溶けて体が温まり、心地よいバスタイムが楽lしめるという。
 続いて、感染症予防ジェルは、キサンタンガム・グリセリンに精製水を加えて良くかき混ぜあわせた手作りジェルをビニール袋に入れ、クローブ、ティートゥリー、ペパーミント、ユーカリ・ラディアタ、ラベンツァラ、ローズウッドの6種類の精油を1滴ずつ加えて良く混ぜ合わせ、容器に移したら出来上がり。今の時期、うがい手洗いをした後、手や喉元につけたり、マスクに沁み込ませたりすると良いという。
 お持ち帰り用の淡いピンクの巾着や、ガラス瓶につけるバラのリボン、可愛いラベルシールも用意されていて、本当にいつもながら至れり尽くせりの心憎い演出だ。
 あっという間に2時間半が経過し、お世話になったスタッフの皆さんにご挨拶して会場を後にした。

 そして2つ目のお楽しみ。この講習会を通してお友達になった方が何人かいらっしゃる。そのうちのお一人が今日のためにフレンチのランチ会をセッティングしてくれていて、皆でそのレストランへ。
 シェフお任せのフルコースは本当に美味しく(語彙の貧困が情けないのだが、とにかくどれもこれも美味しく)春らしい食材を活かした一品一品が出てくるたびに歓声とため息が出るばかり。前菜からデザートまで実に3時間以上食べ続けていた計算になるが、呆けてしまうくらい大満足の優雅なランチタイムだった。夫と息子には、事前にお願いしてお土産にマカロンを用意して頂き、記念写真を撮ってレストランを後にした。
 お腹ごなしに地下鉄の駅までMさんと歩き、来月の再会を約束してお別れした。

 ターミナル駅まで戻り、義母の特別養護老人ホームの正式入所手続きに出かけていた夫と連絡をとると、小一時間で合流できることがわかり、百貨店をブラブラしながら時間調整。一緒に最寄駅まで戻ってきた。さすがに夕方まで食べ続けていた私はお腹が一杯。とても夕食は入りそうになく、夫と息子の夕食を駅前のスーパーで調達して、帰宅した。

 なんとも幸せな土曜日だった。まだまだ元気に仕事を続けながら、楽しいイベントに参加し、美味しいものに舌鼓を打つことが出来る生活を送れることに改めて感謝である。

 お世話になったスタッフの方々、ランチ会をご一緒させて頂いた方々、今日は素敵な時間をどうもありがとうございました。
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