ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2020.9.18 エンハーツ4クール目減量初回投与翌々日のこと 何となくだるくて熱っぽい

2020-09-18 22:10:55 | 日記
 昨夜は気持ち悪さで食欲が殆どなく、さすがに何も食べないわけには、とかなり遅くなってから滅茶苦茶な組み合わせに苦笑しつつ、チンする焼き餃子とフリーズドライの酸辣湯スープにミニクロワッサン、朝残していたフルーツだけなんとか頂いた。書いてみると本当にとんでもない夕食だけれど、とにかく喉を通りそうなもの、である。朝ハムサラダを作っておいたけれど、食べられなかった。

 ソファに一体化したままダラダラと録画したドラマをウトウト視続ける。ステロイドのせいで顔がぼーっと腫れている感じで熱っぽい。眠くならない。結局日付が変わってしまってからの就寝。そしてベッドでも1時間近く眠れず。

 3週間してまた3クール目投与による脱毛のタイミングなのか、頭に触れると抜け毛が手のひらに付く。大量ではないけれど、数本くらいはらはらと付く。シャンプーをする時が一番酷い。濡れた髪の毛をきしませるのは弱った髪の毛にとって本当にダメージなのだなと思う。シャンプーで結構抜けたし、もう抜けないかな、と思っても、タオルドライやブラッシングでも数本から単位で付いている。

 ソファで寝転んでいる時に使っているクッションや、起床時の枕に置いたタオルにも数本付く。とはいえ3回にわたりこんなに抜けているのに、まだカツラ必須という状況にならないのだから、人間の髪の毛って本当に沢山生えているのだと思う。2008年、2012年、2019年と過去3回の脱毛はとにかく初回でいきなり一気だったな、と改めて思い出す。

 食事の量が少ないと水分も連動して少ないのだろう。夜中にお手洗いに起きず。5時間ほど連続して眠れた感じ。それでも目覚めるとやはり気持ちが悪くてがっくりする。天井が回っていてふらふらする。食事を摂る前にウサギさん状のコロコロ便を排出出来た。スッキリはしないし相変わらずお腹はモタモタと気持ち悪いけれど、全く開通していないよりずっとましだ。体温は6度台なのになんだか熱っぽく感じるのもデカドロンのせいか。

 今日は有難いことに在宅勤務。一日家にいられるから、マスクもお化粧もストッキングもなし。今日はまた暑さがぶり返す夏日の予報だけれど、暑い中坂道を往復する必要もないのが本当に助かる。朝のヨガは瞑想のみ。

 今朝も青汁はパス。メープルロールパンをやっと1個とりんご一かけ、シャインマスカットを一粒、ピンクグレープフルーツを2房。昨日夫に頼んで買ってきてもらったグレープフルーツジュースと、バナナスムージーにバニラティーを摂れた。ヨーグルトやプルーンゼリー等も食卓に乗せたけれど、そのまま冷蔵庫に戻した。食後の薬は今朝もイメンド80㎎、デカドロン4㎎、ミヤBM錠、コデインの4種類。

 長く飲み続けた漢方2種とビタノイリンを止めて早くも3週間余り。痺れは、あまり変わらず。おまじないのように随分飲み続けてしまったことだが、これも結果論。止めて酷くなったら、という心配だけで飲んでいたのだと思う。夜のタリージェを10㎎の倍量にして、痛みが軽減されかといえば、こちらも今のところ殆ど変化はなし。けれど内服後は眠気が一層酷くなっている。とはいえ、薬が少なくなって本当に管理も内服もとても楽になった。

 アルコール消毒や手を洗うタイミングが増えているせいか、指先の色素沈着やささくれが気になる。その都度保湿のためのヒルドイドローション塗布は欠かせないし、手袋は手放せない。足の爪の状態も相変わらずだし、足裏は赤くテカテカしていて長く歩くとやはり痛む。

 体重計に乗るとカラダ年齢は27歳。昨日と同じだった。骨格筋率が増え、体脂肪率が減っているせいだろう。自分でも脱いだ衣類の汗の匂いが気になる。投与後はいつもそうだが、普段は気が付かない自分の匂いにちょっと滅入る。

 午前中の仕事を終える。空腹だが、生唾が出て、どうにもこうにも食欲が湧かない。結局、昼休みはゴロゴロして過ごし、昼食は抜き。さすがに空腹で胃が痛くなり夕方フルーツゼリーとヤクルトを頂き、ミヤBMだけ飲んでコデインを抜いてみた。
 
 ということで、なんとか今日の業務は無事終了。毎度のように夕方郵便を取りに階下に降りる以外は一歩も外に出なかった。足が萎えるなぁ。

 夫が帰ってくるまで食事の支度は出来ず、ソファで一体化。蒸し暑くてだるい。お友達から頂いてきたというお土産のうどんを茹でて、ざるうどんにして半分ほど頂いた。生唾が、どうしてこんなに出るのだろうと思うくらい。それでもだし巻き卵を2切れと冷凍のチーズメンチを1つと、昨日用意して食べられなかったハムサラダが摂れた。ひとまず食事らしい食事だといえるだろう。

 明日からの体調はどうなるだろう。今のところ8割に減量したのだから、という気持ちもあるのかなんとなくきつくないような感じがしているが、だるさと気持ち悪さは否めない。身体がエンハーツにだんだん慣れてきてくれればよいのだけれど。結果を急ぎ過ぎか。

 一昨日化学療法室の看護師さんからしみじみ、「確かに吐き気や疲労感等の副作用は辛いのだろうけれど、私たちは○○さんが間質性肺炎や好中球減少の感染症等で緊急入院してくるのではないかと一番心配していたのです。それだけがなくて本当に良かった。」と言って頂いた。
 本当にそうだ。そうならずにぎりぎりのところで踏ん張ってくれた自分の身体を労うとともに、少し褒めてあげていいのだろう。

 明日からの3日間はお天気が悪いという。けれど、この体調ではいっそそれが有難い。すっかりお籠りの予定だから。そして明朝からは、楽しみにしていたSさんのヨーガスートラのオンラインの学びがいよいよ始まる。オンラインだからこそ、参加出来る。楽しみなことである。
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2020.9.17 エンハーツ4クール減量初回投与翌日のこと ともあれ終日頑張れました

2020-09-17 21:12:19 | 日記

 昨夜は日付が変わった頃ベッドに入った。寝室と枕にミントの香りをシュッシュと撒いたりしたけれど、やっぱり気持ち悪い。マントラCDが最後の曲になる1時くらいまで眠れず。お夕寝をしたせいもあるけれど、何分ステロイドハイなのである。

 それでも今朝は6時まで目覚めなかったので5時間は眠れたようだ。お手洗いに起きてしぶとくまたベッドにUターンして横になる。ほどなくして今度は腹痛。もう一度起きて硬めの排便を済ませる。さすがに諦めて6時半過ぎにのろのろ起き出した。とりあえずこうしてお通じがあれば朝食も頂けそう。朝のヨガは瞑想のみ。

 朝食は小さなデニッシュ1個。梨ひとかけらとシャインマスカット一粒頂いたところで、あれれ、不思議なことに、いつもは美味しいこの2種類があまり美味しく感じられない。唯一美味しいと思えたのはピンクグレープフルーツ2房だけ。青汁は当然パスで、バナナスムージーと飲む赤ブドウ酢のミネラルウオーター割。オレンジフレーバーの紅茶は何とか頂けた。まあとにかく水分が摂れていればひとまず安心だ。

 出勤は無事普通に歩けて職場に到着。在宅勤務と通院を挟み、3日ぶりの出勤だ。お腹が気持ち悪いのでストンとしたワンピースにカーディガンを羽織る。あれこれ溜まったメールを片づけ、もろもろ対応しているうちに、午後からの2つの会議資料を読み込む暇もなくあっという間に昼休み時間に。

 おかずがどうのこうの言わずに、とにかくお弁当を注文しておいてよかった。30分もせずに午後の会議が始まるので、自席でナウゼリンを飲んでから気持ち悪さが収まるのも待てず、15分でなんとかお弁当を半分以上流し込み、あたふたと会議開始。
 昼はコデインを抜いてみたら、と昨日主治医のアドバイスがあったけれど、仕事中に痛みだしたら嫌なので、今日はパスせず。明日から抜いてみることにしたい。

 2つ連続で3時間コースのオンライン会議はさすがに疲れるが、気が張っているのかステロイドのおかげなのか、はたまたエンハーツを8割に減量したからなのか、不思議と大丈夫。9時間べったり自席に座りっぱなしでとにかく何とか終日頑張れた。

 帰宅後は夕食の支度は出来なかったけれど、食洗器にかけた食器を食器棚に戻し、洗濯物を取り込んで畳めた。家事というレベルではないが、ま、いっか。

 明日は在宅勤務。そして何より有難いのは土曜日から火曜日まで4連休。大手を振って家で横になって休めること。さすがに連休明け、水曜日になれば大分身体も楽になっているだろう。有難い秋分の日と敬老の日である。
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2020.9.16 採血レントゲン後口腔外科・腫瘍内科診察、エンハーツ4クール目減量開始

2020-09-16 23:48:40 | 治療日記
 昨日は在宅勤務。治療後は少なくとも10日はヨガスタジオに行けなくなってしまうので、仕事を終えてから美脚ヨガのクラスに参加。男性1名、女性5名の6名という贅沢な環境で満足。終了後の10分ヨガにも参加した。シャワーでさっぱりした後は夫と駅前のレストランで合流。あれこれ沢山注文してお腹一杯。
 その後、前泊のため病院最寄り駅に向かった。目の前で1台乗り過ごし、10分待つ。JRの乗り換えは上手くいったので良かったが、最寄り駅の出発があと1台遅れていたら、人身事故で1時間以上運転見合わせになるところだった。

 いつもより遅い時間になったJRの車内は両隣が空けられるくらいの混み方だ。有川ひろさんの「アンマーとぼくら」(講談社文庫)を読み始めた。カバーはコバルトブルーとエメラルドグリーンの美しい海。目次を見ると、1日目から3日目という3章の章立て。帯には「いつの世までもあなたを思う 母と子、そして家族を描く感動の物語、待望の文庫化!」とある。舞台は沖縄。冒頭から惹き込まれ1章を読み終えそうなところで病院最寄り駅に到着した。外はすっかり涼しくなっている。

 今回も先月に引き続き温泉大浴場があるホテルへ。チェックインを済ませる。最上階の部屋だったけれど、前回とは違うこのホテルではポピュラーなレイアウト。
 身支度をして態勢を整えてから、大浴場へ。誰もいない。貸し切りだ。シャワーは済ませているので温まるだけでもすっかりリラックスする。出る頃にお一人入ってきた。
 少し寝つきが悪かったが、眠ってからはモーニングコールが鳴るまでぐっすり。そのまま起きて朝風呂。今朝も正真正銘の貸し切りだった。体重はなんとか44.5kgまで戻した。お腹も快調。

 身支度を整え、レストランに降りた。今日のお弁当もおかずに野菜がたっぷり。主食はクロワッサン等が入った袋入りパンにしてスープ、オレンジジュースをその場で頂き、紅茶は部屋で頂くことに。
 今日は口腔外科があるので念入りに歯磨きと歯間ブラシで口の中をケア。
 3週間前は予想気温が34度だったが、今日は30度に達しない。さすがに秋。朝夕過ごしやすくなってきた。朝の連続テレビ小説を視てからチェックアウト。
 
 月の半ばだが、病院はそれなりに混んでいる。IDカードを通す機械は少し並んで採血受付へ。なんとピンクの受付番号表が出てこない。「生理検査受付に確認してください」と出る。採血のオーダーが入っていないらしい。
 ここで紙の受付番号を取って事情を話せるまで待つこと10分。問題なく採血受付が出来ていたら採血してもらえた時間である。やはりオーダー漏れ。

 主治医でないとオーダーが入れられないのでお待ちください、と言われ待つこと20分。朝の30分遅れのダメージは大きい。採血の受付番号は40人以上抜かされていた。それでも採血室に入ってからはすんなり。女性の看護師さんだと思ったら、向こうから「○○さん、おはようございます。化学療法室にいたKbです。」と挨拶されてびっくり。産休で異動されたKbさんだった。これは安心。

 化学療法室の看護師さんたちはどなたも針刺しが上手なので「安心です。」と言うと、「腕は初めてですね、いつもポートだったので」と仰りつつ、一体いつ刺したのかわからない感じですんなり5本。「わあ、お久しぶりです。赤ちゃんお元気ですか?」と訊くと、「いえ、もう赤ちゃんというか3歳です。」と。そして、向こうからは「カドサイラの後は治療は?」とお尋ねになる。

 そうか、そのくらいお久しぶりなのだ。
「今は新薬のエンハーツでこの病院第一号なんです。今は元気ですが副作用がしんどくて・・・」とお喋り。普段は別の部署におられるが、今日はヘルプだそう。スタートは30分遅れたけれど、Kbさんとの思いがけない出会いでほっこり。ちょっと落ち込んだ気持ちが帳消しになった。

 今日は口腔外科の予約が朝一番で入っている。余裕をもって出向いた筈が5分前になってしまい、焦る。止血をしたまま、エスカレーターで2階の口腔外科受付に向かう。待合い椅子がかなり密状態で混んでいる。受付後すぐに中待合いにどうぞの番号が出たが、10分ほどして看護師さんから名前を呼ばれレントゲンを撮ってくるように言われる。今度は同じ階のレントゲン受付に移動。いつもとは違うレントゲン室へ。後から車椅子でいらした入院患者さんが先に入り、その後15分ほど待って呼んで頂けた。
 顎をプラスチックの台に置き、赤外線が顔の中心を十字に照らし固定。顔の周りをゆっくり1周撮影して終了した。

 再び向かいの口腔外科受付へ向かう。並んでいる。中待合いは1つ置きに椅子をあけると座る所がなく、荷物だけ置かせて頂いて立って待った。結局、予約時間からほぼ小一時間遅れてようやく先生にお目にかかることが出来た。
 5月に迷走神経反射で倒れ、前歯を折ったことから説明。かかりつけのクリニックで処置をしてもらい、今月末にも経過観察である旨をお話しする。

 口の中は綺麗で、上顎もその他も問題はなさそうとのこと。8年前、EC投与の免疫抑制から入院中、急性歯根膜炎でこちらにかかった時に撮影したレントゲンと今日の画像を2枚並べて比較。骨髄炎や腐骨形成等の骨に異常はなく、このまま経過観察で良いでしょうとのこと。次回は半年後、来年の3月に予約が入った。

 1階に降りて、腫瘍内科受付へ。受付には誰も並んでいなかったので、まずはほぼ埋まっている待合い席をなんとか確保してから受付。問診票の追加を頂き、その場で咳も息切れも殆ど「なし」に〇、頭痛はたまに「あり」に〇をした。
 採血から優に1時間経過しているのですぐに血圧測定。111-68、脈拍は85。
 今日のお供、昨日の続きの本を読み始めた。「1日目」の続きから、頁を繰る手が止まらない。
 10分もしないで「中待合いへどうぞ」に番号が出て、長椅子に腰かけたらほどなくして前の方が診察室から出ていらして、今度は私の名前が呼ばれる。

 「おはようございます。」とご挨拶をしながら荷物をカゴに、自分の体調管理ノートやエンハーツダイアリー等を出して席に着いた。
 席に着くとPC上にCT画像が2枚並んでいる。「どうでしたか。」と訊かれ「しんどかったです。」と。「3週間のうち2週間は不調で、在宅勤務があったからなんとか持ちましたが、疲労感が本当に酷く。5日間出勤だったら持ちませんでした。初めてこの治療では仕事を続けられないかも、と思いました。」と。

 「でも、もしかして採血は大丈夫そうなのでしょうか」と訊くと、白血球は3,200、好中球は1,011。なんと今回もギリギリ1,000に達していて、項垂れる。貧血は少し改善されている。頑張ってお肉を沢山食べたからか。そして、驚くべきことにマーカーが激減して正常範囲内に下がっている。
 さらにCT画像。スクロールしていくと右上部、左上部、右下部、左下部、あらゆる腫瘍の影が明らかに縮小している。今回新たに分かった肋骨部分の病変もぺっちゃんこになっている。先生が「よく効いているんです。続ける必要があります。」と仰る。

 「うーん、これは今日も規定量で頑張れ、ということでしょうか。」と訊くと、「いや、辛いでしょう?」と。「はい、辛いです。」とお答えするが、「でも、あと1回なら・・・」と言うと、「前回乗り超えられたから今回も乗り超えられるかどうかは、やってみないとわからない。やってみて次回来た時に『もうダメです、今日は出来ません。』となったら、治療のスケジュールが狂ってしまう。それより長くコンスタントに続けることが必要。だから減らしましょう。」と仰る。

 ほっと身体の力が抜けた。体重1㎏当たり5.4㎎から4.4㎎へ約8割への減量だ。早速先生が薬剤部に電話をして、今日から減量の旨をお話しされる。
 その他、間質性肺炎等の肺障害の所見なし。新たな病変なし、である。「3回まで良く規定量で頑張りました。○○さんは一貫してHER2薬が効きますね。次回は久しぶりに心臓超音波を入れましょう。」と仰り、予約の空きを確認してくださったところ3週間後は一杯で、6週間後になった。

 これまでの調査で、再発後にホルモン陽性がホルモン陰性に変異するケースは多いが、HER2陽性が陰性になるケースは少ないという。まあ、HER2薬が使えると使えないでは大きな違いがあるので本当に有難いことだ。ホルモン陽性といいつつ、ホルモン剤があまり効かない私としてはHER2薬が頼りである。

 8割に減量してどのくらい楽になるかはわからないが、怠さと気持ち悪さ対策のデカドロンは前回と同様トータル1週間飲むことになった。最初の2日は前回同様4㎎、これに加えて3日目から7日目は2㎎。これで効かなかったら、また別の薬を試してみるとのこと。

 酷い下痢はなかったので(使わなかった)アドソルビンは要りませんと言い、ワイパックスのお世話にもならずに済んだので今回はこれもなし。痛みもすっかり落ち着いているというと、コデインを減らしてみましょうか、と仰る。例えば朝夕で済めばそれでよい、とのこと。ひとまず3回飲めるように処方はするが調整を、とのこと。本当に薬の種類が減ってびっくりする。

 「大分頭頂部が薄くなってきましたが、なんとかまだ地毛です。」と言うと、「いや、そんなに気になりませんよ。」とのこと。病院では私がエンハーツ第1号でまだ地毛だが、第2号の方は1回目で抜け、第3号の方はまだ始めたばかりでわからないとのこと。第4号で投与開始したいと思っている方は絶対脱毛が嫌という方なので、薦めきれずにいると仰る。まあ確率論は自分に起こった時はオールオアナッシングなので、なかなか難しい。
 次回は簡易採血とレントゲン、次々回はフル採血と心エコーの予約が入り、お礼のご挨拶をして席を立った。

 化学療法室は椅子が一杯なほど沢山の方たちが待っている。LINEに繋がるシステムで受付をすると珍しく5人待ち。それでも、私の次の方からは1時間近く席が開かないので時間を潰してきてください、と言われていたのでラッキーだった。夫やお友達にいつものようにLINE報告。

 30分ほど待ってMさんが「お薬飲みましょう。」とイメンド125mgを持ってきてくださる。イメンドを飲んでから1時間後にエンハーツ開始だ。やはり今日は朝の採血の遅れから大分遅くなりそうだ。
 リクライニング椅子とベッドとどちらがいいですか、と訊かれ「早い方ならどちらでも良いです。」と答えると、15分ほどしてベッドに案内された。

 体勢を整え、お手洗いへ。その後30分以上待ってCさんが針刺しに見えた。お久しぶりだったが、痛みなくラッキー。
 その後15分ほどするとKwさんから薬が届く。「大変でしたね。」とカルテの状況を確認されながらお話し。吐き気止めアロキシ・デキサートミックスの点滴からスタート。エンハーツには今日も大きな遮光のオレンジ色のビニールカバーがかけられている。病院にチェックインしてから点滴スタートまで4時間近くかかっている。

 ブドウ糖の点滴開始とともに読書の続きを始めるが、イメンドのせいで眠くて眠くて何度も本を落としそうにになる。なんとか読み続けてそろそろ眠ろうかと思ったところで、今日も初めましての女性薬剤師さんがいらした。あれこれ副作用についてご報告。

 4クール目もエンハーツは30分で落とした。最初の吐き気止めが15分、ブドウ糖が15分、エンハーツ30分プラスα、再びブドウ糖15分、生食でポートフラッシュして終了。開始は遅かったが、終了まで1時間半かからずに無事終了。SpO2は96%。終了時血圧は102-71、脈拍は70で問題なし。

 抜針はMさん。あまり衝撃なく、痛まなかった。管が外れて身軽になってお手洗いへ。ご挨拶をして腫瘍内科受付へ移動し、ファイルをここで提出する。10分ほどしたら自動支払機で支払いをするように、と言われる。
 処方箋を薬局に送るテーブルまで移動すると「調整中」とあり、送付出来ない。がっかり。また時間がかかってしまう。言われた通り10分で自動支払機へ。お支払いはカードで12万弱。これまで100㎎のエンハーツを3本使っていた(243㎎)が、今回8割にしたことで2本(198㎎)で済んだため、3分の2の支払いで済んでいる。高い薬を半本も廃棄していたと思うと、胸が痛む。

 外に出ると、それほどの陽射しではないが気温は上がっている。上着は手提げに入れたまま、日傘を差して薬局へ。薬局で今日はファックスが送れませんでした、と受付へ。それほど待っている人は多くなかったが、結局小一時間待った。7種類の薬、4,000円弱をカード支払い。荷物が小さくて有難い。
 本日の病院と薬局の滞在時間は合計で6時間半。やはり疲れている。

 帰路は電車が混まないうちに移動してしまいたいと、そのままJR乗換駅を目指す。お腹も大丈夫そうなので、快速に乗った。席も確保出来、本も読めた。
 乗換駅の駅ビルの中華料理店で3時のおやつも過ぎた時間帯にランチを頂き、本を読み終わった。ランチも私が最後の客で、広い店内に私一人で申し訳ないくらいだった。

 本は本当にハートウオーミングで良かった。「育ての母の予定に付き合う約束で沖縄に里帰りした主人公。実の母が子供の頃に亡くなり、再婚して主人公を連れ沖縄に移り住んだ父ももういない。休暇は三日。家族の思い出の場所をめぐるうち、主人公は不思議な感覚にとらわれる。この三日がおそらくタイムリミット。三日目が終わったら・・・終わったら、どうなる?」という裏表紙の惹句。興味があればぜひどうぞ。

 最寄り駅に降り、涼しいので歩いて帰宅した。定時で帰宅するのより若干早かった。
 生協のお届け品をふうふう言いながら取り込む。薬を整理したり、洗濯機を廻したり、最低限の片づけをして机で書類を整理していたら夫が帰宅し、一緒に洗濯ものを干してくれた。

 食事は食べてまだ時間が経っていないので要らない。ちょっとひと眠りしたいかな、とまたしてもソファでたっぷり2時間以上眠ってしまった。夫は私が寝ている間に一人で夕食を作ったようだった。もう当てにされていないダメダメ主婦だ。
 フルーツだけにしようかな、とも思ったけれど、食べられるうちに・・・と生協から届いた冷たいぶっかけうどん。

 ステロイドのせいか、長いお夕寝をしたせいか、こうしてブログを打てるくらいには元気だ。が、お腹の気持ち悪さは少しある。
 明日は午後に二つのウエブ会議である。金曜日は在宅勤務だ。エンハーツ減量4クール目、どうか少しでもマイルドに乗り切れますように。
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2020.9.14 エンハーツ3クール目投与後19日目のこと さくさくすいすい

2020-09-14 21:29:04 | 日記

 週明け月曜日。9月も中旬、めっきり涼しくなった。
 昨夜は空調も入れずにすんなりと眠りにつき、明け方お手洗いに起きることもなく、ぐっすり眠った。思うに空調をつけっぱなしにしていると、いくら冷え過ぎ防止策と称して靴下を履き、長袖長ズボンのパジャマを着込んでいても、やはり冷えるのだろう。

 今朝は夫が出張先直行でライナーによる重役出勤だったので、のんびりムードがなんとなく伝染してしまった。
 体調がすっかり復調し、熟睡出来たので、ご機嫌である。朝ヨガと瞑想もしっかり行ってから朝食。投与後はなかなか飲めなかった朝の青汁も復活し、初物のシャインマスカットを始め果物もたっぷり頂く。朝の連続テレビ小説も、2か月半の再放送を経てようやく新作が再開した。

 外は大分涼しいようなので、七分袖のブラウスに長袖の薄手のジャケットを羽織った。念のため日傘を差して歩いたけれど、朝からじりじりと太陽光線に焼かれることもなく、通勤の道中も快適だった。体調不良の折、同じ道を歩きながら途中で気が遠くなりそうになったのが嘘のようである。

 金曜日の在宅勤務を挟み、4日ぶりの出勤である。まずはメール等の処理。投与後の体調不良時は気持ち悪さや疲労感だけでなく、何だか頭にぼんやりと霞がかかったかのようだった。それがすっかりクリアになり、何ら悩むこともなくさくさくすいすいと仕事が捗る。
 ああ、普通に仕事が処理出来るというのはこういう感じだったのだな、と改めてどれほど調子が悪かったのかを実感する。そしてその間、いかにパフォーマンスが下がっていたのかを思い知らされる。

 こんな状態で仕事を続けていて良いのだろうか・・・と、すっかり弱気になっていたけれど、こうしてまた元に戻れば、今後はいかに体調不良の期間を短く出来るか、投与後の副作用軽減策について主治医とよく相談しながら最大限の工夫をし、出来るだけ投与後のパフォーマンスが下がらないようにしていかねばと思う。

 お昼もお散歩方々駅前まで遠征出来たし、定時で仕事を終えて、久しぶりにヨガスタジオに向かえた。
 夕方、いきなり外が暗くなって予報通り雨になったが、そんなお天気でも仕事帰りにヨガクラスに通えるというのは体調が復調した証拠である。まずは一日しっかりと仕事が出来ること、次は仕事を終えて帰宅後、家事が出来ること、最終形は仕事帰りにヨガクラスに通い、帰宅後も家事が出来ること、という順序だろうか(家事は、コロナ禍で一切宴会がなくなり、日々定時で帰宅する夫の活躍にすっかり頼っているけれど・・・)。

 今日はあいにくリアルなイントラさんのクラスではなく、スクリーンに投影されるクラスだったけれど、コロナ禍の中、リアルクラスよりも空いている(男性2人、女性6人)ので、これはこれで環境的にそう捨てたものではない。
 美律ホルモンヨガというお気に入りのクラスだし、明後日の治療以降少なくとも10日はヨガクラスどころではなくなることを考えれば、贅沢は言っていられない。

 今朝は出勤前、今月初めてのお花も届いた。先月は例年どおり、暑い8月は切り花が持たないので切り花はお休みで、ミニ胡蝶蘭の鉢上が一度届いたが、今月からまた切り花が再開である。
 クリーム色のカーネーションが3本、花を沢山つけた濃いオレンジのスプレーカーネーションが2本、カスミソウとクジャクソウ、ユーカリが1本ずつ。花言葉はそれぞれ「純粋な愛」、「美」、「清らかな心」、「ひとめぼれ」、「新生」だそうだ。
 こうして月に2度、季節の旬のお花が届くのは楽しみなサプライズ。気持ちが華やぐものである。
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2020.9.14 オンライン患者会のお知らせ

2020-09-14 06:43:05 | お知らせ
 かねてよりお世話になっている患者会Ruban Roseさんが、第1回のオンライン患者会を企画されました。
 来たる連休最終日、9月22日(秋分の日)にZoomで開催されます。
 化学療法中の私も早速申し込みをいたしました。
 先着10名様とのことですが、まだ若干お席があるようです。ご興味のある方は下記概要・アドレス等をご確認の上、お申込みください。

 テーマ:秋に向けてのスキンケアと眉の書き方ワンポイント講座
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このような社会情勢の中、まずは気持ちが塞ぎ込んでしまわないように、私たちが日頃より親しんでいるアロマやハーブだけでなく、様々な体験を通じて得られる楽しみをみなさまと共有することができればと、今回はオンライン患者会を企画しました。
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 今年の夏は、いつもより暑く、新型コロナウィルスの影響により、マスクをしていて汗や湿気で蒸れて 擦れやすくなるため、肌のトラブルをお持ちの方が増えました。
 これからの秋に向けてのお肌の集中ケアに合わせ、マスク着用の期間が続くと思いますので、マスクをしている時のお肌のケアを学びます。
 また、化学療法中の方は特に、眉の書き方についてお悩みかと思いますので、キレイに見せるワンポイントを教えていただきます。
 季節を取り入れた学びを楽しみながら、自己免疫を高め、QOLを向上させていきましょう!

<今回のプログラム>
・秋に向けてのスキンケア
・眉の書き方

<開催概要>
【日 時】 9月22日(火)10:00~10:40
【料 金】 無料
【対象者】 乳がんをはじめ、女性特有のがん患者さん
【定 員】 10名様(先着順)
【場 所】 Zoomによるオンライン開催
 
<お申し込み先>
 https://forms.gle/QAym4WiGUscMkem3A
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