ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2020.9.23 エンハーツ4クール目減量初回投与後1週間目のこと 4度目のかつらデビュー

2020-09-23 20:43:48 | かつら
 在宅勤務と4連休明けで6日ぶりの出勤である。

 昨夜は、治療前日の夕食以来1週間ぶりにお米のご飯(お寿司等)をお腹に入れ、副菜の野菜も食べられて、少しシャンとした。
 頑張って食べなければ元気になれないのは重々わかっているけれど、本当に体調が悪くてしんどい時は、“食べる”という行為にとても体力を取られて、とにかく信じられないほど疲れる。
 元気な人には“食べたら疲れる”なんて意味不明なことだろうけれど・・・。昨夜も食べ終わったらぐったりしてソファに倒れ込んでしまった。

 気持ち悪さは依然として残り、食後の疲れでウトウトしながら邦画を一本観た。ずっと家にお籠りだったから真剣に・・・、というわけではなかったが、この4連休で映画だけは邦画、洋画とも数本ずつ観た(目の前を流した)ことになる。

 洗髪したらより一層トップ周辺の髪の毛が寂しくなって、ああ、いよいよ明日からかつらだ、という覚悟が決まった。
 なかなか寝付かれなかったが、今朝は昨日までより少し眩暈と耳鳴りが軽減しているようだ。気持ち悪さは紙を一枚剥がすレベルで軽減しているのかまだ実感出来ない。

 朝食の量は大分復活して、ミニデニッシュに加え果物もヨーグルトもプルーンゼリーも頂けた。相変わらず青汁はパスだけれど。
 自分の身体の言いようのない不調な感じを一体どう表現すればいいかと考えていたが、一言で言えば、身体がまとまらない感じ、というのがフィットするように思う。

 体幹がしっかりして、そこから手足が伸びてきちんと制御出来ている普段の感じがない。手足がバラバラとまとまらずに、それぞれがどんどん勝手な方向に伸びて行って沈み込んでいくような感じ。だからきちんと立ったり座ったり身体を支えているのがしんどく、すぐにソファに倒れ込んでしまうということか。

 今日被ったのは先日買ったばかりの重さ19gのエアウィッグだ。
 昨年もこのタイプで少し明るい髪色のものを買った。けれど、今のように地毛がたっぷり残っていなかったので、ボリュームを増すために少し濃いめの髪の毛を手植えしてカスタマイズして頂いたため、実際にはもう少し重くなっていた。

 そして、かつらを額にピンで止める地毛が殆ど残っていなかったので、涼感タイプだけれど結構しっかりしたインナーキャップを被った上からかつらを被っていた。だから、初めて脱毛した10数年前に購入したかつらに比べればうんと軽くて楽とは言っても、暑い夏はそれなりに被っている感があった。

 今回、脱毛が気になるのは頭頂部と後頭部だけで、それ以外はまだ地毛がたっぷりある。ピンを止めず、インナーキャップも不要だからそのまま軽く乗せるだけでいいのでは、というアドバイスを得、ふんわり被ってみた。
 取れそうで心配ならピンはいつでも付けられるので、と1つ頂いてきたのだけれど、自分の髪とネットがちょうどうまい具合に絡まって、ズレるという問題はなさそうである。とにかく軽いし、締め付けられ感がない。すっかり涼しくなった(いきなり上着が必要なほどの最高気温20度程度)ので、かつらデビューには有難い日になった。

 まあ、私なんぞのおばちゃん職員がちょっとばかりヘアスタイルを変えようが、周りは感知しない。お互いの在宅勤務の影響で1週間ぶりに顔を合わせるという人が殆どだし、良いタイミングだったには違いない。

 さすがに身体はすっかり弱っていて、足元はよろよろヨレヨレしているけれど、デスクワークで力仕事というわけではないのでなんとかなっている。
 台風も近づいており、昼休みは雨になりそうだったので、お弁当のおかずはちょっと残念だったけれど、注文して席で頂いた。
 本当なら、食後は家にいる時のように横になりたいところだったけれど、そうもいかず。なんとなく物足りない感じがして、おやつと飲み物を買いに生協購買まで出向いたが、品薄で何もなかった。読む本がなくなったので、新刊を数冊買って戻ってきた。こちらも残念ながら品揃えがイマイチ。

 とりあえずなんとか1日働くことが出来て、胸をなでおろしている。
 確かに副作用による体調不良にはほとほと参っているけれど、救いはあのしぶとかった胸痛・骨痛から解放されていること。もう何年もロキソニンとコデインを飲み続けてなお痛みが当たり前のようにあったのに、毎食後のロキソニンから解放されただけでなく、唯一の痛み止めであるコデインまで日に2回で済むようになるとは夢にも思わなかった(もしかしたら朝1回だけでもいい日が来るかもしれない。調子に乗りすぎか。)。

 もちろん、今日のように台風が近づいていて気圧変動が顕著だと、無痛というわけでははいけれど、このくらいへっちゃら。この体調の悪さに加えてこれまでの痛みをいまだ抱えているとしたら、かなり辛かったと思う。だからやはりエンハーツには感謝だ。

 明日はもう少しまた元気になっていますように。
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2020.9.22エンハーツ4クール目減量初回投与後6日目のこと オンライン患者会参加の後は

2020-09-22 18:57:42 | Ruban Rose
 昨夜もお米のご飯が頂けず、夫にスープパスタを作ってもらった。連休中、毎日おさんどんをさせられる夫は、本当に可哀想。ごめんなさい。食後は、夫の趣味でちょっと昔の洋画を横目に観ながらウトウトウトウト。
 シャンプーをすると髪の毛が抜けること抜けること。浴室周辺の抜け毛の始末がいつまでも続いて滅入る。ベッドに入っても、胃の痛みと気持ち悪さでなかなか眠れず。丑三つ時まで悶絶した。
 その後3時間ほどウツラウツラして腹痛で目が覚める。ウサギさん便を脱出したと思ったら、普通便から軟便まで一気である。お腹の調子は、吐き気止めによる便秘を脱して、エンハーツの副作用そのものの下痢の第2タームに入ったといったところか。

 今日は午前中にRuban Roseさんのオンライン患者会を申し込んでいた。いつも通りに目覚ましが鳴り、昨日は二度寝して見損なった朝の連続テレビ小説をベッドで視終えてからノロノロ起きる。洗濯物が溜まっているのでまずはセット。朝食の支度をして、とにかくナウゼリンを飲み、せりあがってくる吐き気を落ち着かせてからなんとかロールパンを1個。
 夫が大好きな立派な桃を「お見舞いに」と買ってきてくれたものだけれど、残念ながら高価な割には全く甘みも味もなく、美味しくない。今年は不作だったようだ。

 1回目の洗濯物を干し終えてまだ時間があるし、お天気が思いのほか良いので寝具類等も外して2回目の洗濯。干し終わったらちょうどオンライン患者会スタートの時間になった。体重はまた44kgを割ってしまった。髪の毛もちょっとずつとはいえ抜け続けているのでさすがに大分薄くなり、夫曰く「長い休み明けで明日からかつらにしていくのがタイミングなんじゃない?」と言われる。正面はまだそれほどではないが、頭頂部、後頭部が結構目立つらしい。はあ・・・。

 書斎のPCに移動して患者会のZoomへ接続。フェイシャルとメイクのサロンを主宰されている白雪姫のように美しい今日の講師の先生と、患者会の代表のIさんや参加者の方のお顔が見える。本当にこんな状況でなければ成立しなかった出会いに感謝してご挨拶である。

 40分の予定だったけれど、参加予定のお二人を待っているうちに10分ほど経過し、代表からの挨拶、それぞれが自己紹介等をして半分の時間が過ぎる。気分が優れず吐き気と生唾で笑顔も出ない。座っているだけで精一杯で、愛想も悪くて本当に申し訳なかった。とはいえ、外出して参加はとても不可能だったから、こうして参加させて頂けたのはオンラインだからこそ。

 マスクの下の美肌ケアについてお話しがあった後、化粧水やクリーム等の付け方を丁寧にご指導頂く。スキンケアは温めて、優しく、包み込む。自分の手が一番の癒しという言葉に納得する。
 後半は美眉の描き方のレッスン。実際にペンシルと手鏡を持って実践した。治療による度重なる脱毛で、かつてはゲジゲジ眉毛だった私の眉はすっかりポワポワの薄いものになってしまった。元気になってくる兆しは全くないけれど、眉の描き方のポイントを知っていると知らないとでは全然違うだろう。

 とても分かり易いレッスンで有意義な時間だった。参加出来た私たちは、先生から手取り足取りの指導が受けられ、アットホームな雰囲気でフレンドリーにお話しが出来てとてもラッキーだったけれど、色々ご準備してくださった先生には少ない参加者で申し訳ない限り。個人レッスンもご相談すればお願い出来るそうだ。
 最後には代表のIさんから、マスクの肌トラブル時のステロイドの使い方等のお話しもあり、30分ほど時間が押してお開きとなった。お礼のご挨拶をしてリビングのソファへ一直線。そのまま動けず昼過ぎまでダウン。

 お昼は夫が買ってきてくれたご当地カップ麺を頂くが、なんだかやけにしょっぱいだけでろくに味がよくわからない。梨を絞ってまるごとジュースにしてくれたのが美味しかった。とにかく一つ何かをすると疲れてすぐにソファに移動して横になる。食後、夫は映画を観ていたけれど、私は音がドンパチ煩いと思いながらベッドにも移動せず、2時間ほど寝たまま。

 そして気づけば早くも夕方。お天気が怪しくなってきた。洗濯物を取り入れて畳んだら、本日の家事は終了。
 金曜日から1歩も外に出ていない。夫から「とにかく歩かないと明日仕事に行けないだろう?」と言われ、普段は行かない、駅前よりは人出が少ないスーパーまで、夕飯に食べられそうなものを買い出しに出かけた。実に120時間ぶりに靴を履いて外に出た。びっくりするほど涼しい。5日ぶりのマスクをして、頭頂部の薄毛をカバーするのに買った帽子を被ってよろよろと。

 スーパーは結構混んでいた。普段の買い物は殆ど生協にお任せだし、後は夫が買い足しをしてくれるので、私自身はスーパーでの買い物はどのくらい久しぶりだろう。目が卑しくて、オードブルやらお寿司やらデザート等、食べられるかどうかわからないものもあれこれ籠に入れたら結構な量とお値段になった。
 1時間ちょっとの外出。戻ってきたらすぐに外は真っ暗。明日からはいよいよ4度目のかつらデビューかと思うとちょっと切ない秋分の日の夜である。


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2020.9.21 エンハーツ4クール目減量初回投与後5日目のこと 案の定お籠り

2020-09-21 18:37:46 | 日記
 
 連休3日目、敬老の日。
 昨日は朝お茶を飲んだ後は、殆ど水分が摂れていないことに気づいた。脱水だから余計フラフラしたのだろう。食後、またうつらうつらしながらソファに一体化。日付が変わる頃になって寝ぼけ眼で起きてぼーっとしていたら、夫がピンクグレープフーツを丸ごと絞って、グラス一杯のジュースにしてくれた。こんなに沢山、とても無理・・・と思ったけれど、時間をかけて全部飲み干したら身体に沁み込んだ。

 ヨレヨレしながら入浴した後は、やはり気持ち悪くて(全く身体を動かさずに単なる寝過ぎだという話もあるが)なかなか眠れず。あっちを向いたりこっちを向いたり、寝返りを打ちながら悶々とすること1時間余り。その後なんとか眠りについたようだ。

 今朝もいつもの時間に目覚ましが鳴ったけれど、お手洗いを済ませてまた眠る。涼しくて静かで、放っておかれればいくらでも眠れる。
 お腹を空かせた夫が「そろそろ起きてご飯にしないか?」と起こしに来る。一緒に食卓を囲みたいのだろう、待っていてくれるのは有難いのだけれど、なかなか思うに任せず起きられない。生唾も耳鳴りも眩暈も止まらない。

 とりあえず遠慮なく食事を進めていてもらって、自分のぺースで動かさせてもらう。ナウゼリンを飲んで気持ち悪さをダウンさせ、クロワッサンを温めてグレープフルーツジュースとバナナスムージーをいつもの半分、バニラティを準備して食卓へ。

 見れば、昨日丸ごと飲み干したピンクグレープフルーツの皮で、夫が綺麗な色のママレードを仕上げていた。食べてみて、と言われ、早速クロワッサンにつけて頂いたら美味だった。ぶどう、梨、りんご、ピンクグレープフルーツもつまめた。昨日の酷い不調は完全に水分補給が足りなかったのだと反省。水分が不足してお通じもさっぱりだから、余計気持ちも優れないのだろう。

 夫はその後、余分に作ったママレードをお友達に差し上げるための壜に貼るラベル用紙を買いに行く、と出かけた。私はそれをいいことにまたソファと一体化してWOWOWで録画した邦画やドラマをだらだらと見続ける。

 夫が戻り、今更のように空腹なのに気づく。塩っ辛いものがやけに欲しい。何か作る元気はないし、作る気もない。カップ麺のスープまで残さず飲むなんて普段はあり得ないのだけれど、身体が塩分を欲していた。ナウゼリンを飲んで吐き気を落ち着かせてからでないと、やはり口に入れられない。なんと酷い食生活と思うけれど、ここで食べられるものを口にいれなかったらまた脱水になる。一緒にほうじ茶も飲めた。

 こうして在宅勤務の金曜日から丸4日、一歩も外に出ていない日がまた過ぎた。
 駅前に出た夫によると、駅前通りやアウトレットモールはかなりの人出だそうだ。本当なら仕事をしている筈の月曜日。お休みだからこそこんな自堕落な生活が許される。
 唯一仕事らしい仕事といえば、PCの脇で夫を叱咤激励しながら国勢調査の入力を済ませてもらったことか。

 明日こそきっと掃除と洗濯、そして少しお散歩をして足を動かさないと。何より靴を履かないと。いよいよ足が退化しそうである。とにかく、この気持ち悪さと疲労感が少しでも収まってくれますように。

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2020.9.20 エンハーツ4クール目減量初回投与後4日目のこと 気づけば夜・・・嗚呼!

2020-09-20 19:42:04 | 日記

 昨夜、夕食後はタリージェの眠気で、ビデオを視ながらソファーでうつらうつら。結果、入浴後に目が冴えてしまい、気持ち悪さもあってなかなか寝付けず。ワイパックスを飲もうかどうしようかと思いつつ、長いこと寝返りを打っている間になんとなく眠りについた。

 シルバーウィーク連休2日目。まだ明日も明後日もお休みだと思うと、身体がすっかり緩んでしまっている。
 朝、お手洗いに起きてから迷うことなくまたベッドに戻る。夫はそのまま起きたようだったけれど、私はまたもウトウトウトウト。
 全然起きる気配がないから、とリビングにいる夫から携帯がかかってきて、「そろそろ起きない?」と言われたのが10時過ぎだったか。
 隠れ家パン屋さんのカレーパンを半分、チーズのパンを4分の1、紅芋の蒸しパンを一口でもうお腹一杯。シャインマスカット2粒とピンクグレープフルーツを2房、梨をひとかけ。バナナスムージー、グレープフルーツジュースと紅茶という最近のスタンダードの朝食をなんとか頂く。

 食後はまたリビングのソファと一体化して、録画したドラマを2本ほど見たらお昼を過ぎる。見れば夫もスヤスヤとお昼寝をしている。そして目覚めたと思ったら、音楽を聴き始めた。
私はその音が辛くてベッドにUターン。涼しくていくらでも眠れる。気づけば夕方近い。当然お昼は抜きで、連休に入ってからコデインは朝夕だけになっている。それでも痛みがないのだから喜ばしいことだ。

 のそのそ起きてPCで各紙にざっと目を通すこと小一時間。夫がキッチンで、明日のおかずにと肉豆腐を作っている匂いが漂ってくる。出汁の効いたいい匂いの筈なのに、いきなり鼻に突いて気持ち悪くなる。感じ悪くもまたベッドにUターン。そして気づけばまた眠っている。

 外は早くも真っ暗。「夕飯出来たよ~」と起こされる。実家の母への日々の生存確認の電話も、欠かさないというだけで、会話が全く冴えない。
 夕飯は夫が酸辣湯麺を作ってくれた。けれど、一歩も外に出ないどころか、家の中でも殆どお手洗いとリビングと寝室の往復だけで全く動いていないし、口の中は生唾で満ちているし、食欲がない。半分以上手伝ってもらってなんとか食事を終え、食後の薬を飲んだ。

 嗚呼、なんという一日。着替えはしたけれど、起きていた時間は一体何時間だろう。まあ、明日も明後日も休めるからね、と身体に織り込み済みだから、明日から仕事なんだから!というシャンとした気持ちには全くなれない。
 それでも、横になったら気持ちが悪くていつまでも悶々とするというわけではなく、眠ることはできるのだから、それはそれでまだ有難いこと。このまま夜もたっぷり眠れて明日は少し元気になっていられますように。

 一方、世の中はGoToキャンペーンの東京除外が10月から解除だというし、この4連休の空港の混雑ぶりをテレビで視ると、ちょっとたじろぐほどだ。2週間後の感染者数のグラフを見るのが今から恐ろしい。
 とはいえ、ようやく暑さが一段落し、旅をするにはいい季節であるのも事実だ。治療中の体調不良がなく、コロナ禍でなければ、お出かけ好きの我が家も間違いなく小旅行に出かけている筈だ。
 この連休の帰省がお正月以来だという人たちのインタビューを聞くにつけ、皆がどれだけ自粛を続けていたのかもよくわかる。悩ましいことである。



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2020.9.19 エンハーツ4クール目減量初回投与後3日目のこと オンラインでヨーガ・スートラの学び再開!

2020-09-19 21:43:57 | ヨガ

 今日から4連休。そして「オンラインで学ぶ!ヨーガ・スートラ講座(第1章)」の初日だ。
 平日よりちょっとだけ遅く起きる。エンハーツを投与して3日目だから体調は良いわけがない。吐き気が酷いし、耳鳴りに眩暈もする。それでも起き出すことが出来るのは、Sさんの講座をリアルタイムで聴きたいというその一心からだ。
 朝食の支度を終えて、夫を起こす。クランベリーとくるみのロールパンを一つ、シャインマスカットを2粒とりんごと梨をひとかけずつ。バナナスムージーとグレープフルーツジュース、さくらんぼのフレーバーティを頑張って頂く。今朝から食後の薬は吐き気止めがデカドロン2㎎に、整腸剤ミヤBMと痛み止めコデインの3種類。

 あまりに顔色が悪いので、少しでも元気に見えるように薄くお化粧をした。
 洗濯機も廻さないと・・・と、もたもたしているうちに開始前の接続チェック時間になる。2歳になってすっかりお喋りが上手なT君を抱っこしたSさんの姿が見える。こちらもカメラをオンにしてご挨拶。次々と参加者の皆さんが画面の上に揃っていく。チャットが上手く出来たら開始前まではフリータイムですとのことだったが、何故かうまくいかずに、結局そのままスタート時間になってしまう(ちゃんとエンターキーを押せていないだけで途中から復活した。)。

 今回のオンライン講座は、月1度1時間の講座が来年2月まで計6回のスケジュールだ。まずは参加者の出席を取るところから。講師養成講座でご一緒した皆さんも沢山。御夫君とご子息T君のご紹介があり、いよいよスタート。数日前に送付されたSさん渾身のノートがテキストだ。クラス中の約束が3つ紹介される。
 気楽に受講すること、水分摂取もお手洗いも自由であること、質問もいつでもOKとのこと。

 そして、ॐ(オーム)の音でクラスが始まるのがSさんのスタイルだ。Zoomの限界で、皆がマイクをミュートにしていないとどうしても声が被ってしまうが、皆さんとの一体感が感じられるのはやはり自分以外の声が聴こえることも大切。
 続いて呼吸のガイドがあり、気持ちがどんどん穏やかになっていくのが判る。あんなに気持ち悪かったのに・・・、と驚きながら深呼吸に身を委ねた感じ。

 テキストの「はじめに」のページから“沢山の愛とエールを込めた”説明があり、「ヨーガ・スートラ」の基礎情報についての説明。これから6か月は「ヨーガの目的について」の重要な第1章を学ぶ。
 この講座が終わったら、第2章であるヨーガの実践の章の講座開催を予定されているという。

 聖者パタンジャリが残した3つの功績についての説明があった後は、“パタンジャリを讃えるシュローカ”をSさんに随いて唱える。聴いて、真似して口に出して繰り返して唱える-この学びの方法、とても懐かしく心が解れる形だ。サンスクリット語のローマ字表記についてのお約束も整理して復習。なかなか発音が難しい音もあるけれど、ルールとして覚えていけばそれぞれのスートラが読みやすくなる。

 ここで参加者の方たちから1分間スピーチを!とSさんから衝撃の発言。内容は皆さんの心が明るくなるようなものを!とのこと。これは、瞬時に今の自分の心を観察するという課題だった。

 実際にはスピーチはないことになったが、これは予定通りだったようで、なし、となったタイミングでの心の動きはどうだったのか?を穏やかに観察することができると、これからの学びについての躓きが少なくなるということだ(その後、その課題が出た時の気持ちをチャットで送った。)。
 これは、ヨーガ・スートラの第1章1-2に書かれていて、私が担当させて頂いている患者会のクラスでも毎回ご紹介しているヨーガの定義、その目指すものである「ヨーガは心の動きを鎮めるものです」というもの。

 その後、実際にヨーガ・スートラの各々の章を聴いて声に出して繰り返す。ヨーガは幸せになるために行うこと、という大前提を改めて確認する。良い結果を得るために必要なことはいつも必ずしも楽しくはないし、うまくいかないこともある。それは想定内のこと。けれど、苦労や我慢をしないといけないということではなく、うまくいかなければルールに立ち返ればよいという教えだ。

 続いて心の動き(チッタ・ブリッティ)に触れる。テキストと同封されてきたトゥルシー(インドの神聖な良い香りのお茶)をその場で開封し、香りを嗅いでみてその時の心を観察する。Sさんが見本を実況中継され、私たちも後に続いて開封、感じたことをチャットに書き込んでいく。

 ヨーガ・スートラの第1章1-3は心を騒がせるものがない、心がしみじみと幸せであること、それが本来のあなた(セルフ)であること、この世界の全てのものは純粋なもので出来ているという教えだ。
 今日は1-4が最後の学びの章になった。しみじみ幸せでないときには心がネガティブなものに囚われているということ。イライラしたり哀しかったり心が騒がしい時、心の鎮め方を日常生活で色々やっていきましょう、という教えだ。

 これで今日のクラスは終了し、次回来月には1-5から入るそうだ。この後、今日のクラス動画配信もあり、オンデマンドで復習が出来るようになるという。時間外の質問もいつでもOKとのこと。この後も10分ほど質問タイムも取ります、とSさんが仰ると、すぐに手が上がる。

 現役のインストラクターのM先生も今回は参加者のお一人だ。闊達なクラス、皆が学びに対して真剣に向き合っている姿に心が励まされる。何度も押し寄せてくる吐き気でしゃんと座っているのが辛かった。けれど、気づけば瞬く間に1時間半近くが過ぎた。途中リタイアすることもなく、最後の最後までミーティング退出が名残惜しいほどで、手を振っての退出だった。

 満ち足りてぼーっとした面持ちでPCを切り部屋から出、洗濯機をセットしたら、すぐにソファと一体化。洗濯が終わったところで夫と一緒に洗濯物を干し終えたら、もう動けなくなった。
 ソファに横になるとウトウトウトウト。夫は昼過ぎにお腹空いた~とカップ麺を一人で摂っていたが、私は気持ちが悪くて生唾が止まらない。残りのスープだけ一口飲ませてもらって塩分補給。

 その後夫は私が食べられそうなものを買い出しにスーパーと隠れ家パン屋さんまで2往復してくれた。その間もずっとソファと一体化して、だらだらうとうとビデオを視ているうちにあっという間に夕方に。
 さすがに空腹で胃が痛くなり甘栗とほうじ茶を少し頂く。昼はコデインもミヤBMも飲まずじまい。

 夫と夕食を共にするには、やはり昼は抜くくらい空腹にしておかないととても無理だ。朝のうちはかなり蒸し暑くて頭は痛く、熱っぽい感じがしたけれど、午後あたりから大分気温が下がり、身体が楽になった。

 夕食は冷やし中華をリクエスト。放っておくと私が食事をしないで済ませてしまいそうなので、夫が自分ではそんなに好きではないこうした夕飯を作ってくれるのには頭が下がるばかりだ。本当に酸っぱい麺類しか喉を通らないのだから困ったものだけれど、おかげさまで完食できた。
 気持ち悪くてサボっていた生ごみも処理した。明日はもう少し元気になっていたいものである。
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