ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2021.11.23 旅は最終日、海の王者達に癒やされてそれぞれの家へ

2021-11-23 19:44:19 | 
 昨夜は家族飲み会解散後に入浴し、日付が変わる前にコロリと眠った。朝普段通りの目覚ましが鳴るまで目覚めることなく熟睡。

 浴槽足湯を済ませ、朝ドラを2回見てから3人でレストランに降りる。昨日は無言だった朝食も、今朝は息子が一緒で賑やかだ。隣に2,3歳の男の子と女の子連れの2つの家族がいて、こちらも賑やかだった。

 今日は息子のリクエストで水族館に繰り出すことに。
 チェックアウトして大荷物を預け、いざ出発だ。水族館最寄り駅直通の地下鉄に乗り込む。
 晴れの予報だったけれど、厚い雲も見える。冷え込んでいる。いよいよ冬の訪れを感じる朝だ。

 地下鉄内で息子が、事前予約をしていなければ入場出来ないことに気づいて、その場で電子チケットを購入。こういうことは平成生まれに叶わない。
 名古屋港の駅からそのまま水族館のエントランスへ。大観覧車や水上バス、南極観測船ふじの姿も見える。風が冷たい。
 水族館入場には長蛇の列が出来ている。チケットを持っている列の方が長いのは皆準備が良いということだろう。

 エントランスで、まずはシャチとイルカの大水槽が出迎えてくれる。大昔「オルカ」という映画を観たのを思い出す。文字通り海の王者、姿は黒と白で可愛らしいが、実に聡明で獰猛な生き物でもある。
 日本でシャチを飼育している水族館は珍しい。イベントスケジュールを見れば、ちょうどシャチの公開トレーニングが見られるという。早速スタジアムを目指す。

 先日の江ノ島水族館よりもかなり規模が大きく、人も入っている。まあ祝日だから仕方あるまい。チビッコ連れの家族連れ、ベビーカーも数え切れないほど。
 シャチのプールと客席は少し離れているが、大スクリーンでライブ中継をしてくれるので、なかなか見応えのあるジャンプ満載のパフォーマンスショーだった。
 夫はかなり寒かったようで私のストールを巻いて口数少な。
 その後は息子に先導されて館内を進む。白イルカのベルーガが可愛らしい。

 続いてマイワシのトルネードに並ぶ。ダイナミックなマイワシの群れの食事風景が、あたかもトルネードのようなのだ。クリスマスバージョンだというが、銀色のマイワシに色とりどりの光が当たってとても美しい。

 ここで私達も食事タイム。それほど空腹は感じないが、運良く窓際の席が空いたので、3人で名物のあんかけスパやきしめんなどを頂いて人心地つく。

 北館を後にして、南館へ移動。深海ギャラリーで珍しい生き物を沢山見た後は、ウミガメの赤ちゃんに対面したり、“くらげなごりうむ”でくらげの姿に癒やされたり。

 気づけばもう1カ所予定した行き先に廻るには厳しい時間になる。諦めて水槽を眺められるレストランでお茶。息子から便利アプリの使い方講義を頂く。
 
 もう一度最後にシャチ水槽に、と戻ると丁度公開トレーニングの最終回に当たった。今回はスタジアムからではなく、プールの近くで見学出来て、かなりダイナミックな写真も撮れて皆で満足。

 水族館を後にして、再び地下鉄に乗り、ホテルに戻った。ほぼ予定通りの時間で順調。
 荷物をピックアップしてタクシーで名古屋駅まで向かう。

 まだ早いけれど、夕食を3人で。
 今日も前回息子が訪れ、美味しい名古屋コーチン親子丼だったというレストランへ。今日は祝日限定の軍鶏の親子丼も提供されていて、両方の親子丼を食べ比べてみた。
 夫は鶏肉がイマイチな人だけれど、付き合ってくれた。息子は、ダイエットはまた明日からジムを再開するとのことで、プリンまで頂いていた。

 帰りの新幹線まで一時間を切り、夫がお茶をご馳走してくれて新幹線ホームで息子が見送ってくれた。彼は10分後の下り方面に乗り込む予定だ。

 ということで現在、新幹線の席からこうして記事を打っている。
 これから私は、そのまま病院最寄り駅前のホテルに前泊して明日に備える。夫には申し訳ないけれど、一人で帰宅してもらう。

 過ぎてみればあっという間の3泊4日の旅。お腹も快調だった。
 また明日の治療が終われば・・・と思うが、こうして1日2万歩も歩ける元気さを頂くために、治療を続けていかなければと思う(ちなみに今日は13,000歩超えだった。)。



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2021.11.22 旅の3日目その2 息子が戻ってくる迄の夫との過ごし方とその後のこと

2021-11-22 21:51:55 | 
 朝食後のこと。
 夫が非を認めたLINEを送ってきたので、やむなしとする。

 とはいえ、土砂降りの中、出かけるのはどうしても気が進まない。
 うじうじしているうちに部屋の呼び鈴が鳴る。お掃除の時間だ。夫と息子の部屋が先に始まってしまい、夫がこちらに緊急避難して来る。2人の部屋の掃除が終わったタイミングで、今度は私が2人の部屋に移動して出かける準備。

 「せっかくここまで来たのだから」という夫の常套句で、出来れば本を読んでいたいという希望は破棄される。「お昼も食べなければいけないし、濡れるのは地下鉄の駅までだけだから」という言葉に、濡れたくないしホテルで食べてもいいし、の提案は却下された。

 出かけたのはちょうどお昼。チェックアウトの時間である。フロントで傘を借りてホテルを出る。ああ、やっぱり酷い降りだ。ものの5分歩いて直ぐに地下に潜るが、早くも滅入ってくる。

 夫は大須の商店街に行こうと張り切っている。息子が赤ちゃんの頃、一度来たというが殆ど思い出せず、何があるのか興味も沸かない。
 屋根付きアーケードだし濡れないから大丈夫、とのこと。大須観音にお参りしてから、ということで地下鉄24時間チケットを購入していざ出発。
 
 大須観音は俗称で、正しくは北野山真福寺寶生院。立派な本堂は2階建て。その周りに大きな白いノボリがはためいている。雨降りの中、境内の鳩たちが何故か水たまりで水浴びをしている。夫は面白がって写真を撮っている。
 まずはお参りを済ませ、自動車学校に通学中の息子に交通安全のお守りを頂く。

 早く傘を畳みたいとアーケードに入る。雨降りの月曜日の昼下がり、それなりの観光客がいる。
 何の当てもない散策である。そもそも夫は有松の古い町並みを歩きたかったようだが、そこに屋根はなく、諦めたらしい。後は是非きしめんを食して帰りたいとのこと。

 けれど、大須の商店街は新しめの今時のお店ばかりで、きしめん専門店のようなお店は見えない。朝食が遅かったし、私はまだまだ空腹を感じない。
 ようやく一軒、手打ち蕎麦のお店を見つけるが、まだ触手が動かず、そのまま別の通り、更に別の通りを歩く。

 空腹よりも足の疲れ、足の裏の痛みを感じてくる。びっくりするほど派手なお寺がドーンとアーケードに面しており、ちょっとたじろぐ。白い龍の巨大なオブジェが2時間毎に動くようで、皆カメラを構えている。織田信長の父である織田信秀の菩提寺だそうだが、こういうお寺に納骨するのはどうも・・・と思ってしまう。そう思いつつ、そのお寺の名物という「信長身代わり餅」をお土産に購入。

 さすがに草臥れてそろそろお昼を、とお店を探すが、見つからない。結局、最初のお店に戻ることに。既にランチタイムも終わる頃で客足がピークを過ぎ、広い席に座ることが出来た。私は初めて味噌煮込みうどんを頂き、夫は当初からの希望であるきしめん定食を頂く。味は私にはかなり濃いが、身体が温まる。
 途中、馴染みと見える年配の女性の1人客が2人入ってきて私達を入れて4人となったが、静かにゆっくり食事を摂れたので良かった。

 この後、お城にでも行くかと言われるも、かつて行ったことがあるし、雨の中これ以上歩くのは勘弁してほしいということで、再び地下鉄に乗って駅のアーケードを冷やかす。
 何にも欲しいものもないし、早く帰ってお茶でもしたいとホテルに戻ってきた。見れば4時間近い外出で既に万歩計は11,000歩を超えている。疲れるわけである。地下鉄でちょっと2駅座るだけで、ウトウトしてしまうのだ。

 綺麗に整った部屋に入り、濡れたコートを干し、濡れた靴を脱ぎ、ほっと一息してから、ラウンジでお茶。
ここのラウンジは4階まで吹き抜けのアトリウム。水のせせらぎも聞こえ、とても開放感がある造りになっている。
 息子の帰りを待つので夕食が大分遅い時間になるのは必至。小腹を満たすのにスコーンと紅茶を頂く。
 1時間ほどのんびりと寛いで、私は部屋に戻り、夫は近くに見つけた中古レコード店へ繰り出し、掘り出し物をゲットしてきた。

 ホテルのロビーにはチェックインした時にはまだ飾られていなかったクリスマスツリーが美しく輝いている。
部屋には「今日から空調システムを冷房から暖房に切り替えさせて頂きました」というご案内も入っていた。今年もいよいよ40日を切ったと思うと、ちょっとゾクッとする。

 息子は無事研修を終え、一旦自宅に戻って身軽になって新幹線に乗り込み、夕食は以前一人で訪れた時に頂いてとても美味だったという、ひつまぶしのお店を指定してきた。出かける時には雨があがり、ほっとする。

 明日はお互い帰京と帰阪になるので、最後の晩餐である。
 一杯目から三杯目までお店が紹介している通りの美味しい食べ方をし、皆であっという間に平らげた。私は二杯目のネギとワサビの薬味をたっぷり散らす頂き方が一番好きかしらん。
 
 そしてホテルに戻って三度(みたび)私の部屋に集合。これから最後の宴会スタート(2人は缶ビール、私はオレンジジュース)である。振り返れば今日も17,000歩弱、雨にもめげず良く歩いた1日だった。
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2021.11.22 旅の3日目、息子が出かけた雨の月曜日、気分も土砂降り

2021-11-22 10:37:39 | 

 昨夜は今朝の早起きに備えて早めに解散。ほろ酔い加減の2人を追い出した後、入浴を済ませ、酷使した足を抗ウィルスのアロマオイルで入念にマッサージした後、11時前にはベッドに入った。

 そして今朝、夜中に一度も起きることなく5時に目覚ましが鳴る。外は真っ暗だ。雨はまだ降っていない模様。

 「おはよう」LINEを入れて、2人が起きているのを電話で確認。夫のくぐもった声が聞こえた。6時にはタクシーをお願いしてあるという。足湯を済ませてから身支度にとりかかる。

 5時40分には身支度完了。いつでも送りに出られると電話した。5時55分には部屋を出るという予定だったから、ちょっと迷って50分過ぎにお手洗いに入ったら電話が鳴った。慌てて出ようとしたら電話が切れたので、予定が早まったのかと思って2人の部屋をノックする。

 ちょうど息子が靴を履いているところ。会社のパソコンが重くて大きいとのことで大きなバッグを携えている。よくもまあスーツも靴もパソコンも、あんなに小さなキャリーケースに詰め込んできたものだ。

 ロビーに降りると正面玄関に白いタクシーが待機していた。息子は無事に乗り込み、夫と揃って車が見えなくなるまで見送る。
 年明けには26になる息子に対して過保護な親だなあと我ながら苦笑する。夫は「まあ、こんなことは滅多にないし、旅のいい想い出になる」と。そこまでは良かった。

 ロビーに入るやいなや忘れ物大王が、「あいつ、朝ご飯を忘れた!」と言う。昨夜、コンビニでわざわざパンと飲み物を調達していたのだ。なるほどそのビニール袋、確かに持っていなかった。
 「なんと、せっかく買ったのに!」と応えると、夫曰く、色々準備をしている途中に突然私が現れたので、段取りが崩れたのだと宣う。
 「え、私のせいですか?」いきなり横っ面をはたかれた気分。

 思わずむっとしてそのまま部屋に。こういう時、別の部屋を取っていたことに感謝する。
 忘れ物大王とそのジュニア、これは自己責任なのではないか。まあ3人とも昨日の強行軍の後、かなりの早起きでヨレヨレしているし、無事新幹線に乗ることが出来たことで十分合格点なのだけれど。

 かくして息子は10分経たずして名古屋駅に到着し、予約した新幹線発車時間まで余裕の20分弱。セルフィーの写真が次々に送られてきた。
 寝過ごすことなく定刻に新大阪に到着して、会社最寄り駅には普段より早めに辿り着けたという。良かった、良かった。
 それにしても連休の合間に悉皆研修とはなんともお気の毒なことよ。

 息子が出てからは眠いし、不愉快だし、新聞に目を通した後はウトウトとニュースをBGMにふて寝。朝ドラをBSと地デジと2回見終わると、夫から電話。朝食はどうするの、とのお誘いである。

 夫は、私が何故こんなに不機嫌なのかいまひとつピンときていない。LINEで一言「朝から不愉快」と連絡したけれど、既読スルー。一日の始まりを台無しにされた気分を再度伝えるが、自分からは決して謝ってくれない。

 今日は和洋食ブッフェのレストランへ。起床から既に3時間半以上が経過している。一時はお腹が空いていたけれど、もはや時間が経ちすぎてよく分からない。

 広めの4人席に案内される。ビニール手袋をしてとりあえずサラダやフルーツ、スープとジュースを取って戻る。タンパク質が何もないと思い直して、オムレツを焼いて頂く。フレンチトーストを一切れにグリーンスムージーで今朝の薬を飲んだ。食事中もほぼ無言。夫は目が腫れぼったい。寝不足なのだろう。

 私は何時間喋らなくても割と平気だ。いつも夫が沈黙に我慢できなくなって謝ってくる、というのが結婚以来のパターンである。

 窓の外はいつのまにか予報通り強い雨が降り出した。
 今日は特に行きたい処もないし、雨の中、傘を差して靴を濡らして不案内な処を歩くのもストレスだ。
 明日は又2人であちこち予定を組んでいるようだし、明後日は通院日。今日は夜、息子が戻ってくるまで部屋でのんびり持ってきた文庫を読んで過ごすだけでもいいかな、と思うしょぼくれた気分の週始まり。文字通りのブルーマンデー、“いい夫婦の日”には縁遠い日である。


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2021.11.21 旅の2日目はタイムスリップの欲張りスケジュール、歩いて歩いて2万歩超え!

2021-11-21 21:56:25 | 
 昨夜はあの後、高校時代のZoomオンライン同窓会に途中参加。最後まではとても残れずに入浴後、こてんと眠ってしまい、今朝は目覚ましが鳴るまで一度も目覚めずぐっすりだった。足湯を済ませ身支度をしていると、夫と息子が約束の時間に部屋まで呼びに来る。
 今日の朝食は和食をチョイス。お粥を選んで少量多品種のおかずを美味しく頂き、朝からしっかりエネルギーチャージ。

 お天気が心配だったけれど、出かける頃には青空が広がった。おまじない代わりに折りたたみ傘を持つ。ホテルから徒歩でバスセンターに移動し、予定していた高速バスに並ぶ。
 始発ではないから既に席はそこそこ埋まっていたけれど、ほぼ先頭に並んだ甲斐があって最後列の5人席を3人で使うことが出来た。揺られること1時間ほど。終点の明治村に到着。

 もう40年近く前、就職した年の夏休みに訪れて以来だけれど、はっきり覚えているのは帝国ホテルがとても立派で蓮池が綺麗だったくらいで、記憶がかなり曖昧だ。
 夫と息子は初めての来訪。国指定重要文化財満載、映画やドラマロケ地でも有名な野外博物館である。
 チケット売り場で3人分の乗り物券セットを購入し、いざ散策スタート。息子がガイドマップを持って先導してくれる。

 今日はかなり欲張って前半は明治村、後半は犬山城というハードスケジュールを組んでいる(私は2人にお任せで今回は何もしていない。)。明治村滞在時間は3時間半の予定だ。
 一つ一つゆっくり見ていたらとても間に合わない。まずはエントランスで本日の日付「明治154年11月21日」の前で記念撮影をし、1丁目からスタート。生まれた日をプリントしてくれる機械もあって、夫と私がそれぞれプリント。うーん、1面だけだけれど、実に時代を反映している。

 家族連れ、カップルなどで園内はそこそこの人出である。空は青く、紅葉もちょうど見頃。期せずして紅葉狩りも堪能出来て一挙両得。歩き始めればどこも写真映えする建物ばかりで、ついつい3人でスマホを向けっぱなし。
 夏目漱石の住宅では書斎に座り、第四高等学校の物理教室では教壇に立ち、2丁目、3丁目と歩き進む。

 品川燈台からの入鹿池(世界灌漑施設遺産に登録されており、国内最大級の貯水量をほこる農業用ため池)の風景も素晴らしいが、この池の存在も全く記憶にない。何を見ていたのやら・・・。
 動態保存されている京都市電に乗って、市電の名古屋駅まで。100年以上も経った車両が現役でチンチンと鳴らしながら走る姿はとても可愛らしい。ここでもうお昼の時間。蒸気機関車はちょうど給水タイムでお休みだという。そして昼休み明けはとても混雑するのでお早めに、とのアドバイスも頂く。

 お昼にレストランに入る時間はないので、ベンチに座ってたこ焼きをつついてとりあえず小腹を満たす。その後、これまた動態保存されている蒸気機関車の発車20分程前に並んだけれど、一番乗りではなかった。3両編成蒸気機関車の二両目の客車は113年経っているとのこと(ちなみに私達が乗った車両は109年で、「そちらのシートに秋篠宮ご夫妻が座りました」などというアナウンスも。)。
 SL東京駅まで乗車し、4丁目に到着。

 ここからはかなりはしょって、建物の中には入らず、雰囲気だけ外から見るに留める。それでも帝国ホテルの中央玄関からエントランスだけは見なくては、と5丁目を目指す。喫茶室は満席、結婚式の会食中のご家族もいらした。コロナ禍で沢山の方たちを招待する披露宴は出来ないのだろう。新郎新婦、ご両親で6人ほどのテーブルだった。

 移築当時のビデオ等も見て帝国ホテルを後にした。監獄等が固まったゾーンを経て、長崎県にあったという聖パウロ教会堂を覗いたらちょうど挙式中だった。
 ここでもう時間切れ。既に予定していたバスを逃しており1時間遅れ。村営バスで正門まで戻り、入り口のカフェでコロッケを頬張る。これでお昼ご飯はおしまいというなんとも・・・のことだ。

 バスで犬山駅まで移動。20分ほどの乗車中、窓ガラスに頭をゴンゴンぶつけながら爆睡してしまった。この睡眠で少し元気になる。
 犬山駅からも息子が先導してくれる。お城まではレトロなお店が立ち並ぶ本町通を行く。ろくにお昼を食べていないので、夫は「これは買い食い通りだな~」と右をキョロキョロ、左をキョロキョロ。牛肉のにぎり鮨やら五平餅のお団子やらで何度もお昼の補足をする。米粉を使ったバームクーヘンの小洒落たお店に入り、試食をしたら美味だったのでお土産に買い求めた。

 そうこうしているうちに現存する日本最古のお城、国宝犬山城の入り口へ。その姿を見上げつつ、当然のことながら、この後、大層な坂やら階段を上らなければならないとちょっとため息。
 そして残り時間は、と見れば、帰りの特急の時間を逆算するとかなり微妙だ。天守閣に入るのに最後列は50分待ちとのこと。ひとまず頑張って登ってみることにして、チケット売り場まで。
 天守閣に入らなくてもここからは入場登閣券が必要とのこと。割引きもないという。天守閣に入れないことを覚悟で中へ進む。

 検温を済ませて門を潜ると、長い長い列である。天守閣の上には見学中の何人もの人たちの姿が見える。その姿の外観を見るに留め、一休み。
 「ライトアップされた天守閣は、いわゆるインスタ映えといわれるような美しい写真として沢山ネット上にあがっているよ」と息子がスマホで見せてくれる。春の桜の頃もとても美しいようだ。上からは木曽川も見渡せ、そのロケーションの素晴らしさが魅力とのこと。残念だけれど、欲張りすぎだったので、致し方ない。

 踵を返して今度は下りの石階段を降りる。かなりふくらはぎが張ってきている。針綱神社でお参りをして、犬山遊園駅を目指す。鵜飼いも行われているという木曽川沿いを歩く。ジョギング中の人ともすれ違う。遊歩道が桜並木になっており、春の頃は美しいだろう。川を越えれば岐阜県である。鉄橋には名鉄線が走り、息子が「僕が生まれた頃には電車と車が並行して走っていたんだ。」と教えてくれる。それは怖い。

 てくてく歩いてようやく駅に到着。予報に違わず雲が厚くなってきて気温も下がってきている。さすがに歩き草臥れてぐったり。特急の始発駅に戻って、時間があったらお茶でもしようかと思うが、カフェもコンビニも何もないことがわかり、またまたぐったり。
 それでも、息子は自分で予約したパノラマカーの先頭席に座れてご満悦のようだった。夫も私も電車が動き出して5分ほどでまた舟を漕いでしまった。30分の乗車で名古屋まで戻ってきた。地下鉄に乗り、ホテル最寄り駅まで。

 私のリクエストで、前にテレビで紹介された台湾混ぜそばのお店へ。ねぎやにんにく、にらがたっぷり。辛かったけれど元気が出る味だった。息子は大盛りにして辛さもプラスして大汗をかきながら頂いていた。夫は汁ありのラーメンにしていたけれど、こちらも相当辛かった。

 部屋に戻ってきて、2人はまたこちらの部屋に来て日本シリーズを見ながら缶ビールで酒盛り。スマホの万歩計を見れば21,000歩を超えている。ああ、足がぱんぱん、足の裏がジンジン。早くお風呂に入りたい。

 明日、息子は職場研修で大阪往復の予定。なんと5時起きで新幹線に乗っていくという。お疲れ様な事である。
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2021.11.20 ヨーガスートラ講座第2章最終日、キールタン講座基礎編3日目 その後は・・・

2021-11-20 22:20:41 | ヨガ
 
 今日はオンラインヨーガ・スートラ講座第2章8回目、受講最終日だ。
 昨日は、帰宅後夫の帰りを待って大急ぎで夕食を摂り、H先生の“やさしいフローヨガ”のクラスに参加した。星1つの初心者向けだけれど、結構きついので足が遠のいていた。けれど、体調が良い日に出席しなければずっと出られないことになる。思い切って行けばプラネタリウムの投影の中、たっぷり汗をかけた。夫が迎えに来てくれて買い物を済ませて帰宅した。
 帰宅後、今日からのお出かけのパッキングをしているうちに日付が変わってしまった。

 土曜日仕様の目覚ましが鳴る前に起きて、BSで朝ドラの復習をしながら朝食。洗濯機を廻し朝食後は急いで干して、書斎に移動。今月も学びの時間である。今朝も無事にZoomに繋がり、ご挨拶した後は出席確認。
 今日もSさんご子息のT君がなかなかママから離れようとしないのが可愛い。4月からスタートしたこの講座も今月で修了である。

 前回学んだ2-46の「安定した心地よいものがアーサナです」と2-47の「安定した姿勢で座り、リラックスして努力を手放すことで永遠なるもの(セルフ)を体験することが出来ます」を瞑想タイムで体験しましょう、とのこと。
 まずはॐ(オーム)の音を3回唱え、パタンジャリを讃えるシュローカを唱えてから、背骨のS字カーブを意識しながら心地よく座り、永遠なるもの(本当の自分、セルフ)を体験する瞑想。すっきりする。
 
 今日は2-48からスタート。
 2-48は47の続きで、アーサナの効果は、二元性の対立がなくなること、である。自分の中の混乱や対立、矛盾などが、心地よく座り安定してリラックスすることでなくなって、ハッキリした感覚が戻ってくる。 

 2-49 安定して座ることがされた後、呼吸の仕方を意識的に変えることがプラーナ(生命・気息)アーヤーマ(制御)である。

 2-50プラーナーヤーマは吐く、吸う、止めるという動きがあり、場所、長さ、回数によって調整され、長く微細なものになる。
 心が疲れているとき、興奮し、怒っている時、呼吸は乱れ、短く浅くなる。快適に安定して座り、プラーナーヤーマをすることで深く長く静かで穏やかな本来の呼吸に戻る。

 2-51 外に吐く、内に吸うという境地を超えた自然と起こる呼吸が4つ目のプラーナーヤーマである。
①吐く息、②吸う息、③止まる息についてはしっかりした指導者に教えて貰うものだが、④努力なしに穏やかで静かな息が保たれている、という④つ目は誰かに教えて貰って出来るものではなく、自然に起こる境地である。意識せずに呼吸できるようになることを体験すると、普段の生活でもゆったりと穏やかで心が乱れにくくなる。

 2-52 その(プラーナーヤーマ)結果、あなた自身の内なる光を覆うものが取り除かれる。
光り輝く本当の自分を覆う雲のようなものが取り除かれる。ヨーガのクラスですっきりする(前向きな自分に戻る)のはこのためである。

 2-53 そして、心を何かひとつのことに留めておくこと(ダーラナ-)が出来るようになる。
プラーナーヤーマのもう一つの効果であるダーラナーは八支則の一つ。心を一つに留めておくこと(一点集中)で、これが瞑想の入り口である。心が曖昧になって雲が覆ってきた時にもプラーナーヤーマで心がクリアになり、はっきりとした明確な意思が戻ってくる。

 2-54 感覚器官(五感)が対象物に結びつくことをなくし、こころがその本質そのもののようになることが、プラティヤーハーラ(制感)である。
 五感の刺激にくっついて心が動いてしまい、本当の自分は何か、というところに辿り着けない。ヨーガや瞑想では五感をコントロールすることが大事である。ここでバガヴァットギータの話の中に出てくる馬車に乗る主人公の絵の説明があった。
 五感は肉体(馬車)であり、対象物(にんじん)があることで目的地へまっすぐに行けなくなる。この対象物があっても目的地に進めるように、感覚の奴隷ではなく、感覚を扱う王様のように振る舞おうというものである。

 2-55 プラーティヤーハーラの練習によって、意志をもって五感を完全に制御出来るようになる。
私達は五感に振り回されて生きているが、プラーティヤーハーラにより、自分で自分をコントロールする(落ち着きたいときに落ち着き、食べたくないときには食べずにいられる)ことは深い満足感と安らぎを得られ心地よい。直ぐには出来なくとも誰でも練習すれば必ず出来るようになる。

 ということで、2章が一旦修了した。この後、第3章は来春に開催することを目指して準備してくださっているという。さらに年が明けて冬の間は単発で第1章、第2章の詠唱と瞑想するクラスを開いてくださるという。楽しみなことである。

 この後質問タイムが若干あり、最後に皆でॐ(オーム)を1回唱え、名残惜しい中、お開きとなった。

 続いてスタートするキールタン講座開始まで10分。
 お手洗いを済ませ、新しい部屋に入り直す。ヨーガスートラ講座から引き続きキールタンのクラスにも参加した方も入って来られる。

 出席を取った後は、前回のおさらいから。
 「ジャヤ ガネーシャ」、「ガネーシャ シャラナム」、「オーム ナマシヴァーヤ」、「シヴァ シヴァ マハーデーヴァ」、「ナタラージャ」の5つのキールタンを何も見ず、連続してただただ歌う。Sさんの歌声を聞いて繰り返すいつもの形式で自分も歌うと、あまりに気持ちよくて毎度のことながら座っていながら身体が自然に揺れる。そしてそのままウトウトとしてしまいそうになる。

 今日はヴィシュヌとその化身(代表的なもので10もある)から。
 その役割や容姿、属性、持ち物、乗り物等プロフィールについて話された後、神話の説明。Sさんの神話の説明はいつもながらとてもリアルで楽しい。
 「オーム ナモー ナーラーヤナーヤ」を気持ちよく歌った後はクリシュナへ。ヴィシュヌ神の8番目の化身だ。それぞれ色鮮やかな絵を見ながらの講義はとても興味深い。講師養成講座の時に学んだことも思い出しながら、知識を再確認する。
 「オーム ナモー ヴァガバテー ヴァースデーヴァーヤ」、「アーナンダ ナンダ ゴーパーラ」の2曲を歌う。懐かしくも愉快な感じがするキールタンだ。

 最後にラーマ。ヴィシュヌの7番目の化身、ラーマーヤナの主人公。インドでは理想の息子、兄弟、友、王として模範とされている。
 「ハレー ラーマ ハレー クリシュナ」を唱い、質問タイムを経てお開き。次回が最終回、女神のお話も楽しみだ。瞬く間にお昼になった。
 
 6月以来5ヶ月ぶりに乗車する新幹線の時間を逆算し、大急ぎでゴミ捨て。簡単にカップ麺とデザートのランチを摂った後は、洗濯物や荷物をまとめ、タクシーで最寄り駅まで。外は雲一つない暖かいいいお天気だ。
 息子は既に自宅を出発し、私鉄のプレミアシートで中間地点に向かっているとLINEで連絡がある。

 予定より早めに移動出来て順調にJRに乗り換え、新幹線の駅に到着したところ、なんと出発間際に緊急停止ボタンが押されるというトラブルで発車見合わせ。発車したら再度同じトラブルで結局10分の遅れ。
 車内のお伴は宿野かほるさんの「はるか」(新潮文庫)。デビュー作「ルビンの壺が割れた」が面白かったので手に取った。“大どんでん返し再び!「再会」した二人の、愛と狂気の行方。”という帯。するすると読み進み、エピローグはなるほど、こう来たか、というものだった。

 車内では恒例のアイスクリームを愉しみ、最終的には2分の遅れで(あのダイヤでよくも!と思う。)名古屋駅に到着。先着した息子が迎えに来てくれて、地下鉄経由でホテルまで。チェックインしたのは夕方になった。
 今回は一つ置いた隣のダブルとツインを2部屋取っている。ダブルの部屋には大きなソファがあり、集まってお茶をするのに便利である。

 夕食はお散歩がてら息子お薦めの名古屋コーチンのお店へ。予約していなかったので30分ほど待てば、とのこと。時間調整に夫のニットをゲットして戻る。奥の半個室のテーブル席に案内してもらえてラッキー。
 2人は生ビールで乾杯。揚げ物から串焼き、酢の物、自慢のコラーゲン入り水炊き鍋等、出汁が美味しくてすっかり堪能。鶏肉はちょっと、という夫も満足した様子でお店を出た。
 外の大通りはどこもすっかりクリスマスイルミネーションが瞬いている。ジャケットを羽織るだけで十分暖かくとても楽だ。

 明日はバスに乗ってショートトリップである。
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