インテリジェント ワークス

子供達との泣き笑い

最後の練習

2007年04月05日 | 歴史
何しろ最近はイベントが盛り沢山で、日記の内容も前後しております。
途中まで書いていた「マイクロ主将奮闘す」に戻りましょう。

この日は卒業式の次の日。
昨年までの6年生が練習に参加する最後の日でございます。


最後の練習日に見学に現れたのはチュートン。

平成塾の歴史の中で、指導陣以外に付けられた初めての仇名の持ち主。
チュートンとは駐屯地の略でございます。

ここまで書くと誰の弟だか解りますね。
自衛隊、防衛大、駐屯地となります。

今日は自衛隊の最後の勇姿を見る為にやって参りましたが、まだ小さすぎて上からしか写真が撮れない。
お兄ちゃん達が活躍する平成塾に入って来るのは、まだまだ先の事のようです。


さて、そのチュートンが注目する先にいるのは、自分とあまり大きさが変わらない新キャプテン。


小さいながらも、周りの塾生を引っ張ろうと懸命に声を出しています。

そうです。
キャプテンに必要とされるのは、周りの塾生より上手い技術でも無ければ、有り余る体力でも有りません。
ましてや身体の大きさでも無いのです。

最も必要とされる事は、目の前のものに向かって真摯に取り組む態度と、それを克服する為の努力なんですね。
そう言う姿勢を見せるだけで、周りの塾生達は自ずと付いて来るようになるのです。


この日は前主将から色々とアドバイス。

主将になったからと言って、その日から全てを出来なくても構いません。
このように自分自身が勉強する姿勢が大切なんですね。

マイクロキャプテンは本当に他人の話しをじっくりと聞きます。
そして、それを必ず実行しようとするんですね。


さあ、この日は6年生最後の練習日。
卒部前の6年生に何をしたい?と聞いたら、全員が声を揃えて紅白戦と叫びました。

平成塾に入って覚えた野球。
色んな事を教えましたが、最後にそれらを駆使して野球を楽しむと言うのは指導者としても嬉しい提案です。

では、今日は思い切って野球を楽しんでみますか?


A、B、Cから選抜された塾生と6年生の混合チーム。

今日は存分に野球を楽しみます。


白組先発は矢田前主将と副大のバッテリー。

こうして投球練習を見ているだけで、色んな事を思い出しますね。
頼むから今日はその思い出をぶち壊すようなピッチングはしないでね♪


セカンドの守備に着くカブ。

随分と落ち着き、堂々とした立ち振る舞いになったものです。
身体の大きさは新主将とそれほど変わらないのですが、立ち姿が大きく見えるようになりました。
これは本人の自信の表れですね。


ショートは当然ポロ和です。

今でこそ当たり前の光景ですが、入塾当初は現在のプチ塾生よりも遥かに下手でした。
こう言う選手が存在する事で、他の多くの塾生の励みになりますね。

今のプチ塾生も頑張ればポロ和みたいになれるかもよ。
但し、ポロ和は人一倍努力した事を付け加えておきますが。



後ろに立っているのは早太。
諸事情から3年生と6年生の時の参加です。

気遣い屋の早太。
試合の時は相手チームに気を使わなくて良いからね♪


さあ試合開始。

紅組のトップはポワワン。

前主将相手に揺さぶりをかけようと、バントの構えで牽制します。
でも、そんな事をしても無駄。

ピッチャーとしての考え方を理解した前主将は、そんな事では動揺しません。


ほれ。

完全にバッターのポワワンを呑んでかかります。
打ってみな、と言いたげなピッチング。



かねがね思うのですが、平成塾では個々の技術よりも考え方を中心に教えて来ました。
集中しろと言うのでは無くて、その時に何を考えなくてはならいのか。
では集中しなくて良い時はいつなのか。
自分がドキドキする場面では、相手選手が何を考えているのか。
相手選手の上を行くには、今何が必要なのか等です。

当然5年生のポワワンにも教えている事ですがそこは先輩、矢田前主将の方に軍配が上がります。
この辺りが6年生と5年生の1年間の差なんでしょうね。


さあ注目の対決。

平成塾のエースと大砲が向かい合います。
今までは散々打ち込まれている前主将。
最後の日に、全ての借りを返しておきたいところ・・・


見事に高めの速球で空振り三振。

べったんのスイングスピードを上回る直球の伸びでした。
べったんの三振なんて、滅多に見れませんからねぇ。
何しろ塾長の投げる球を芯で捉えてますから。

へ?
ひょっとして、矢田前主将の方が塾長より上って事でしょうか?
そんな事は無いっ! と思う・・・
あの日の塾長は体調が悪かったのだ。
ええ、往生際が悪いです。 何か問題でも?




グラウンドに響く塾生達の笑い声と歓声。

平成塾の謳い文句であった「野球の楽しさと基本を教えます」が正に実践された瞬間です。