おととい、今年初めてのツクツクボウシを聞いた。
まだまだ暑い日が続いているが、確実に秋は近づいている。
夜になると、コオロギがにぎやかだし。
今日はシティカレッジ特別講演会として開かれた安藤忠雄氏の講演会に行ってきた。
建築家としてはむしろ、市の瞑想の森を設計した伊東豊雄氏のファンだ。
安藤忠雄氏の作品としては、「渡辺篤史の建もの探訪」で紹介していた
コシノヒロコ邸を知っているくらい。あの建物はアトリエとして見る分には悪くないが、
人が住みやすそうには見えなかった。講演で紹介された「住吉の長屋」はさらにひどい。
しかも、設計者自身、暮らしづらいことを承知しているようだ。
建築モニュメントならそれでもいいだろうが、人が暮らす家でデザインを優先し、
そこで暮らす人はそれに合わせるために寒さや不便を強いられるのでは、
本末転倒だ。安藤氏はそれくらいがまんすればいいと言っていたが、
ずいぶん横暴に聞こえた。
建築の話をもっと聞けるかと思ったのだが、それほどつっこんだ話はなかった。
その一方で、現状批判はありきたり、未来への提言も陳腐で
全体的に期待はずれな内容だった。とはいえ、直島には行ってみたい気がしたが。
安藤忠雄氏は独学で勉強されて今の地位を築き上げた点では本当の敬服に値する方だと思います。
でも、人が住まう家・・・と云う視点は持ち合わせておられないように以前から思っていましたが、やはりそうでしたか!
住宅ではなく建築分野の方との印象です。人が住まう住宅創りは机上の学問だけではなく、現場実践、お客様の声が大切で本当に難しい分野だと思います。
クラゼアさんにじっくりお読みいただくほどのものではないです。
博物館や万博パビリオンなら、デザイン優先でいいと思うのですが、
人の住まいとなると、やはり快適さ優先でないと……。
なんでも、冬の寒さを訴えた施主に対して、アスレチックに通って
体を鍛えなさいと言ったとか(笑)。
先日、大垣にできたFPの家のモデルハウスの記事を新聞で見ました。
去年の震災以降、FPの家について問い合わせが増えているとありました。
より多くの人が快適な家に住めるといいですね。