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ホタル・ウォッチング

2008-06-07 22:32:33 | 日常のスケッチ


夕食後、ふと思い立って、大安寺川のホタルを見てきた。
ここは県外からも見に来るホタルの名所なのだ。わたしは今回初めて行った。
とちゅうまで車で行こうかと思ったが、そこからもかなり歩かないといけないので、
けっきょく家から歩いていくことにした。片道20分だった。

着いたのは7時45分ころで、まだ空が完全に暗くなっていなかった。
それでも、すでに川岸の草むらにホタルの光が明滅しているのが見えた。
土曜日でもあり、見物客も大勢いた。

上にリンクを貼ったHPの写真を見ると、川沿いの道から眺めるように思えるが、
じっさいは、浅い小川の周囲に公園のように整備された場所があって、
もっと間近から眺められる。そこは、四方を山で囲まれていて
見える範囲には人工の光はひとつもない。いや、厳密には、育てる会の人たちの
詰め所があって、そこには明かりがついているが、なるべく光がもれないように
囲ってある。その育てる会の人たちは、はっぴを着てあちこちにいて、
質問するとほたるについていろいろ説明してくれる。

よそではホタルの棲む用水などを上から見下ろすようになっていることが多い。
ここはホタルの数としては多いほうではないが、周りじゅうほたるが
飛び交っていて、上からも下からも横からも見られるのがいい、とのこと。
じっさい、飛んできたホタルを手で簡単につかめた。
もちろん、キャッチ・アンド・リリースだ。

今日はまだピークではなく、15日から20日が一番見ごろだそうだが、
そのころは月が明るくなる。今日は三日月だから、月の条件はよかった。
完全に暗くなると、山の斜面の木の間にも、点々と光が見えた。
飛び立ったホタルが、光ったり消えたりしながらゆらゆらと飛ぶさまは
幻想的でほんとうにすてきだった。全部で100匹はいたと思う。

でも、すぐ近くで建設中のバイパスが22年に開通するので、
そうなると、車の明かりが漏れてきて、今ほどの情緒はなくなるだろうという。
そういえば、引っ越し前に、このあたりを探検中、山の中で「テロ警戒中」と
いう看板を見つけたとブログに書いたことがあるが、あの看板が出ていたのは
このバイパス工事現場だったのだ。

もし気が向いたら、こんどはカメラを持って行くかもしれない。


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