先日、『ねほりんぱほりん選』で、痴漢冤罪の被害者の回でも、
警察が一方的に決めつけて取り調べる横暴さが語られていたが、
『冲方丁のこち留 こちら渋谷警察署留置場』には
その実態がもっと赤裸々に綴られている。
まず第一に、取り調べの刑事の聞く耳持たなさには驚くばかり。
そして、拷問と言ってもいいくらいの留置所での被疑者の扱い。
こんな状況下に何日も置かれれば、終いには私がやりましたと
認めてしまうのも大いにありそうな気がする。
まだ裁判で有罪が確定していなくても、いったん逮捕されれば
マスコミは大々的に報道するから、体面を気にする職場からは解雇され
下手したら家庭さえも壊れることになる。
ふだん、法律違反などスピード違反くらいしか犯しそうにない
まっとうに生活している人でも、ある日、青天の霹靂のごとく
逮捕されてしまうという状況が起きないとは決して言い切れないと、
これを読むとわかってくる。
そんなとき、どうしたらいいかも、この本はある程度教えてくれる。
現行犯で捕まったら無理かもしれないが、任意同行というくらいなら、
すぐ警察の言いなりにならないで、まずやっておくことはありそうだ。
(スマホを取り上げられて誰にも連絡できなくなったらおしまい)
現実にそんな状況にならないことを祈るばかりだが、そういう不条理な
状況に置かれたときのために、心の片隅に留めておく価値はある。
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