今日も駅前(AKIBAオジン)

ツクバEX開業日から始めた親父居酒屋の放浪記。下町の居酒屋、旅先の地酒・酒蔵・秘湯、森と水の話や、たまには政治談義など。

人形町ぶらぶらと「ボケ防止」

2014年05月03日 | お酒

 最近の休日は、メタボ解消を目的にアキバから人形町、八丁堀あたりまで往復することが多い。たまには、翌週からの仕事の段取りがてらウォーキングで虎ノ門まで足を伸ばし、帰り道で八丁堀あたりの静かな喫茶店に寄る。何度もよんではいるが同郷の「浅田次郎」の小説を再読したり、呆け防止にナンプレの難問に挑戦する。また、ナンプレの上塗りを兼ねたフロック狙いの「なるべく字を書かずに一級とか付くテッペン狙いの資格試験」が近づくと受験のため、パソコンを担ぎ2~3時間近く喫茶店に篭る。爺にも結構フロックはあるものである。

 年に2~3回の囲碁会が近くなると資格試験そっちのけで囲碁ソフト「天頂の囲碁」で別な意味の勝負勘の鍛錬などなど、暇そうだが殆ど呆け防止を中心に忙しく動いている。

 とは言っても、歩きがてらに飲み屋の外からの偵察は欠かさない。人形町あたりは以前と比較して庶民的になってきた。一部の老舗居酒屋は健在だが、新興の人気店「越前屋」や魚料理をメインとした居酒屋も多くなった。吉田類の「酒場放浪記」にも登場していた「笹新」、時たま行くときは一人で行くことが多いが、土曜日に女房を始めて連れて行った。昨年秋にはおでんの「ナポリ」が紹介されていた。いずれもテレビ放映以前に寄ったことがある。そのほかにも中々にいい店が多い。

 「越前屋」は前にも紹介したかは定かではないが、若者向きのサラダや唐揚げの「馬鹿盛」が人気である。焼酎メインのようだが、日本酒も定番ではあるが、純米酒以上も升のグラス中酒で、ほぼ一合でリーズナブルな価格がいい。土日も開店しているので平日外での飲み会に使いやすいので重宝している。

 堀留方面に少し入った「ナポリ」は、名前に似合わず「おでん居酒屋」である。珍しいおでん種もあり歴史を感じる。前回は、大阪のドクターオッサンが近くのビジネスホテルに泊まった折に、紹介がてらに寄った。閉店一時間前でおでん種が少なく残念だった。

 

 

 


長野の蕎麦と七味温泉

2014年04月20日 | 温泉

 このメンバー七人で長野まで行くのは初めてではない。まだ、新幹線の無い青年時代の真っ盛りに志賀高原か野沢温泉にスキーに行って以来か。今回の旅行は、ビューの企画の「地温泉シリーズ」の内、松川渓谷の七味温泉と決めた。小布施、善光寺などの観光名所や立ち寄りの名湯が多いことが決め手だ。

 Img_4370 東京駅から新幹線で長野へ、長野でレンタカーを借り、まずは昼も近いので信州蕎麦でも食らおうと一路「小布施」へ。小布施の蕎麦処「富蔵屋」に入る。時間が早かったせいかすんなりと座れる。めいめいに注文するがオジンは辛味大根つきの田舎蕎麦を注文。蕎麦汁はやや甘めだが、鋭角に切られたコシのある蕎麦は旨い。量も十分にあり満足じゃ!

 Img_4383 食後は暫し小布施の街をブラリと徘徊、徘徊老人の集団は当然に「枡一酒造」に吸い込まれ、当夜の酒の仕込みとなった。北斎館は生憎の休館、広島城無断改築を口実にして、この地へ改易された福島正則の墓所のある禅寺の古刹「岩松院」へと向かう。葛飾北斎80歳過ぎの「八方睨みの天井絵」がある。色彩は今もって艶やか、床几に仰向けに寝そべり鑑賞するも、なるほど、八方睨みではある。 Img_4397

 さて、小布施からいよいよ松川渓谷へと走ること小一時間、いまだ雪渓の残る「八段滝」を眺め、「雷滝」に到着。別名「裏見の滝」で滝裏に入ることを楽しみにして追ったのだが、渓谷への降り道が残雪で進入禁止。残念ではあるが、すぐ近くの最初の立ち寄奥山田温泉郷のひとつ「瀧の湯」に向かう。

Img_4425瀧の湯」の露天風呂は、渓谷へ下ること約5分。道路沿いの旅館とは離れている。簡素な男女別の脱衣所の奥には内風呂があり、露天は内風呂を通って外に出る。渓谷沿いの広々とした風呂は、それぞれの内風呂から出て混浴である。岩風呂、露天風呂は透明なカルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉とのこと、やや熱めである。露天客用と思われる広い休憩室で温泉玉子と高原牛乳を注文でクールダウン。

 車で5~6分走ると七味温泉にやや早めの到着。七つの源泉をひとつにブレンドしたことら名付けられた七味温泉「渓山亭」。「にごり湯」で源泉かけ流しの湯。夕食前に旅館お薦めの貸切露天風呂を予約。歩いて5分くらいのところにも露天があるという。早速外の露天へと気持ちが焦るが、その前に、部屋での飲み会用に地元の酒と肴を準備していないことを思い出す。我々の旅行では不覚である。

 車で10~15分下ると山田温泉街がある。七味に来る途中、山田温泉街に酒屋があるのを思い出す。早速、レンタ君で買出しに向う。下り始めて、瀧の湯と七味温泉の中間にある五色温泉を過ぎたあたりで車の調子がおかしい。パンクである。パンクしたタイヤは他の三本と比較して明らかに消耗している。予備のタイヤを積んでないワゴン車、山道の路肩に駐車し、レッカー車を待つこと約1時間半。相方は携帯不所持、こちらの携帯電話もレンタとレッカーとの交信で電源切れも近い。夕闇が迫りくる中、宿の仲間に連絡するも露天でのんびりしているらしく不通。何回目のトライでようやくに事情を知らせる。Img_4429

 七味温泉の売りの露天は、また次の機会にせざるをえないようだ。レッカー車に同乗して須坂のタイヤ店まで辿り着く。運がいいことにタイヤ屋の隣に「大型酒店」を発見。交換する間に、どっさりと須坂の遠藤酒造「純米・渓流」、「吟醸・渓流」、併せて缶ビールとハイボールを購入。不運を取り返してやるとばかり十分に仕込んだ頃合いにタイヤ交換終了。

 早速、須坂の町から七味へ夜道を走る。途中、七味温泉の入り口近くでカモシカと遭遇。カモシカには仕事で時たま遭遇するのため、ワシには感動はさほど無いが運転の相棒は相当驚いていた。旅館に夕食時間を一時間遅らせてもらう。その間、呑ん兵の仲間はどうしていたのだろう。実は小布施「枡一酒造」で購入した酒も車の中にあったのだ。旅館の自動販売機のビールで時間つなぎしていたそうだ。

 Img_4443_2 夕食は、囲炉裏のある個室で仲居さんがまめに給仕してくれる。燗で頼んだ宿の酒は、先ほど須坂で仕入れた酒と同じ「渓流」である。純米かと問うたがわからんらしい。酒席に持ち込んだ枡一酒造の「純米スクウェアワン」と比較しつつ遅い食事のせいか忙しく飲む。後ほど部屋に冷やしてある純米と吟醸の「渓流」と比較するのも楽しい。隣の囲炉裏でゆっくりと焼いているヤマメの塩焼きの香りが香ばしい。

 夕食も九時過ぎとなり仲居さんには残業をさせてしもうたわい。食後、早速に風呂にありつく。真っ暗な山道で取り残されずに、無事にたどり着いた安堵感か温泉が格別に感じられた。外の貸し切露天は残念ではあったが致し方なし。風呂上がりのビールと、その後の切れのいい「渓流」で気持ちよく酔う。

 Img_4465翌朝は晴天、志賀高原ルートの山田牧場まで足を伸ばす。未だ雪深く、除雪車がゴールデンウィークに向けて作業中である。車のナンバーもアチコチから来たスノーモービルの一連隊がブンブンとエンジンの調子を整えている。行き止まりから引き返し山田温泉街の真ん中にある町営の「大湯」に立ち寄る。高い天井と木の香りが漂う、熱めの素晴らしい湯である。カランは蛇口ではなく一寸角の木樋で、樋の堰板を倒すと、大き目の木樋に溜まっている湯が流れ落ちる寸法だ。従って、皆が一斉に使うと湯が無くなり出が悪くなるという。木造の建物は比較的新しいが、徹底的に昔のままに拘っている姿勢が嬉しい。すぐ近くに町の休憩所があり高原牛乳で一息つく。歴史の息吹感ずる「大湯」を後に、次の目的地、昼飯予定の善光寺さんまで約一時間走る。

 「」六分咲きのImg_4482善光寺裏手の駐車場に車を止め、本堂をすり抜け参道近くの蕎麦屋「小菅亭」に入る。運よく座敷の一テーブルが空いていた。ここの蕎麦は相変わらず旨い。特に「鴨せいろ」は鴨肉もたっぷりあり、尚且つ美味である。蕎麦も地粉が良いせいか、やはり信州は蕎麦に限るとの感。腹も満足したところで善光寺へのお参り、本堂で磨り減った「おびんずる様」の頭を撫でて無病息災を祈る。

 さて、最終行程は、仲間の希望で「川中島古戦場跡」、中洲と思いきや平野のど真ん中。何回か仕事で通りすぎてはいたが立ち寄ったことは無かった。改めて、いい機会だと思う。神社と銅像があるだけだが、戦の解説板が興味をそそる。美女山が何処か、どちらが勝ったか負けたか良くわからない。上杉謙信が信州から撤兵したのだから信玄が優勢と見てよかろう。

 そろそろ、帰りの新幹線の指定の時間が気になる。タイヤ交換したレンタカーを駅前に返した後、晴れて須坂で買いすぎた酒を何気兼ねなく飲める車中の人となる。それにしても、パンク発生が、全員乗せて翌朝の山道であったら思うだに恐ろしい。何はともあれ、無事にアキバに辿り着き駅前で改めて乾杯とあいなった。


錦糸町「勝馬」で馬を食う!!

2014年01月12日 | お酒

 9連休の初日の歳の瀬、洟垂れ時代のいつもの仲間との忘年会。錦糸町「マルイ」の両国方面の一つ目の道を入った角のビル二階の「勝馬」、名前のごとく馬肉がメインの店。前に2~3回使ったことがある。日本競馬会のウィンズの裏というロケーションをコンセプトに出店したようだが、馬を食っちゃバチが当たと思いつつも、ここ十年ほど競馬界とは遠ざかっているのでバチは当たりそうに無い。

 会社帰りによく使う西新橋の「輪違屋」と同じオーナー。かたやモツ、こちらは馬とチェーンでありながら、まったく別物のである。他にも数店展開したそうだ。最近の居酒屋チェーンはどこに行っても喧しくて個性がない。店名と年齢層を多少変えもても出し物は代わり映えしない。コストダウンのための仕入れのため致し方なかろうとは思うが、オジン年代の好みにはいまいち合わない。その点、まったく違う店の展開は感心する。

 前も競馬開催日外ではあったが、競馬とは縁のなさそうなグループや女性が多いのは意外だ。高タンパク、低カロリー食が魅力なのだろう。「勝馬」は馬刺しがメイン、馬の鬣(タテガミ)、フタエゴ、コウネなど盛り合わせに名札が張ってある。鬣の歯ごたえはわかるが、ほかは中々覚えられない。焼酎メインの店での飲み放題コースだが、数日前に新橋でオーナーに暮れに行くよと声を掛けたためか、日本酒はオジンの好みの「純米吟醸 出羽桜」の一升瓶をテーブルにドンと用意してくれた。馬刺しに「出羽桜」はよく合う。嬉しいの極みである。馬刺しと出羽桜はよく合う。あっという間に飲み干して燗酒と焼酎に切り替える。

 馬肉料理といえばさくら鍋の森下の「みの家」、吉原大門前の日本堤の「中江」が余りにも有名だ。馬肉料理は同じだが、店の出し物、雰囲気はまったくの別物。リーズナブルな上にメニューが多い、桜鍋もあるが鍋に拘らなければ居酒屋メインの「かち馬」的飲み屋はこれからの流れだろう。

 それにしても、本格的な桜鍋、2年前のY君の葬式の帰りに「みの家」で仲間と寄ったのが最後だ。寒い日などは本格的な桜鍋で一杯、懐かしくなってきた。


郡山での一息、奥座敷「磐梯熱海」へ

2013年11月24日 | お酒
 

 
 国、地方自治体、業界一同に会しての毎年の恒例イベント、地方都市持ち回りの今年は郡山市で開催。東京から近いため今年は開催当日入り。台風が追っかけてくる空模様に展示ブースの客の入りが気に掛かる。それでも結構忙しい。入れ替わり立ち替わりの接客で、同業他社のブースを冷やかす暇が無い。

 初日、なんとか天気はもって初日クローズの時間となり、駅前のビジネスホテルに宿を取った社の連中と別れる。他に設定の懇親会のため一人「磐梯熱海温泉」へ一人向う。宿は昭和・平成の両天皇ご夫婦も泊まったという四季彩「一力」とのこと。この地でも老舗旅館だそうだ。

 Img_3225磐梯熱海駅に着いたとたん、やはり雨が降り始めた。旅館に駅から電話をかけ迎え待って旅館へ。部屋にたどり着くまで入り組んだ廊下をウネウネと進み漸く部屋に入る。既に、先着の相部屋仲間が既に到着している。 先ずは、他のメンバーが着くまでの間にチビチビと飲み始める。会場の物産展で利き酒して仕入れた地元郡山のとても飲みやすい純米酒?(忘れましたスイマセン)を常温のままで茶碗酒。あっという間に四合瓶が空になる。懇親会のメンバーが着いたとの連絡、宿自慢の風呂は後回しで懇親会場へ。

 椅子式落ち着いた個室で福島牛のしゃぶしゃぶなど地元の特産品中心の会席料理に舌鼓。ここでは乾杯ビールの後は地元の「栄川」。先ほどの酒といい福島の酒は?ん兵には実にうまい。仲居さんの応接は老舗を感じさせ気持ちがいい。コース料理も遅いスタートで早10時近くとなり、ひとまずは中締めとなる。

 早速、お宿自慢の温泉に向かう。PH9の柔らかい源泉を保有。幾種類かの広い露天風呂を有している。温度も程よく調整され柔らかい気持ちのよい温泉である。浴室も綺麗で広い。露天も眺めはないがやや温めで長く入るには丁度いいだろう。だが次は、会長さんの部屋で二次会が用意されている。露天風呂の楽しみは翌朝に残しておく。60歳前後のメンバーだが、所属する世界の前向きな談義は談論風発。持込の日本酒「栄川」など飲みながら夜更けまで意見交換は続く。

 翌朝は、眠い目をこすって郡山市内へと戻り、研究発表会と会社展示ブースと掛け持ちで忙しい。若い人の発表は目新しく興味が湧く。オジンも多少とも関わった、我が社の若手の発表も順調に終わる。

 夜は元所属のOB会で「こだわりの肴と酒かっこ 郡山駅前店」 。昨年の旭川でも同様だが、地方でのイベントの効果は凄まじいものだ。店の殆どはイベント参加の会社などの利用で一杯。この店も、他の知り合いグループで占拠状態。あまりの忙しさのことか、中々注文が通らず多少イライラしているメンバーもいる。それでも、賑やかにして和気藹々とした飲み会である。

 飲み会が終わり前夜の夜更かしもあってか、他社のOB仲間一人とひっそりと抜け出す。10時までだが郡山駅中の蕎麦割烹「湖穂里」で飲み直し。「雪小町」、「大七 吟醸」をそれぞれ一合づつ注文。静かな雰囲気で、落ち着いて飲む酒はやはり旨い。

 

 

 

 


ランプの宿「越後・駒の湯温泉」と紅葉狩り

2013年11月10日 | 

 11月の当初の三連休、一寸北へ行けば紅葉のシーズン。秋葉原中央口駅ロータリーからいつものメンバー6人のオジンを乗せ一路魚沼の秘湯「駒の湯温泉」へ。

 還暦をとうに過ぎた年頃の輩であるからして仲間一人は親父さんの急逝で不参加。写真が趣味で紅葉の真っ盛りを楽しみにしていた一人だったことが残念である。交通事故で渋滞している関越道を途中榛名あたりのSAで昼食を摂るはめとなる。

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六日町インターから八海山ロープウェイへナビを頼りに一直線。八海山酒造と直営蕎麦店など見慣れた景色を通り過ぎる。ロープウェイの駐車場は八分入り状態、それでも一回待ちで乗車する。紅葉と緑色の杉木立の織り成すコントラストは、赤色こそ少ないが荒々しい八海山の山頂周辺と絶妙にマッチングしている。ロープウェイ頂上駅は霞がかかり遠望の山並みは全く見えない。しかし、近くの山並みと八海山は鮮やかである。

 ロープウェイ駅に降り見ると観光バスで一杯。ロープウェイ駅は相当の待ち時間だろう。帰り際に酒屋に寄り、宿での飲む酒は勿論「八海山」、「鶴齢」を仕込む。思いのほか宿到着が遅くなったのは渋滞のせいだろう。越後駒ケ岳の山懐に抱かれような「駒の湯山荘」には3年前に新潟での仕事帰りに寄って以来だ。Img_3379

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冷泉の類だが隣の湯船には温泉を沸かした湯を足して適度に調整できる。冷泉に長湯して〆に熱い湯に入り上がるのが入り方だ。一昨年の宿泊時にはあった沢沿いの混浴露天風呂の屋根はなく、脱衣場もない。集中豪雨で流され、その後、風呂は復旧したとのこと。夫婦二組の先客に遠慮したが、仲間一人は残り、こちらは内風呂へと入る。内風呂も冷泉だが隣の浴槽に熱した温泉を注いで暖まる。2000L/minの自慢の温泉噴流を利用した自家発電の30Wの電灯とランプの光だけ。日本シリーズ第2戦田中先発予想だが携帯は繋がらずテレビのない部屋で夜更けまで語り会う。Img_3386
 

 翌朝、早朝到着の新聞で日本シリーズ、楽天・田中を攻略した巨人のニュースに大喝采\(^^)/。旅館提供の朝コーヒーが特に旨い。

 朝食は地元の納豆と岩魚をメインの健康的な朝食を食した後、只見銀山湖へのドライブ。駒の湯から枝折峠越えの山道ルート。殆ど対向車のいない長く狭い山道をウネウネと走り枝折峠へ到着。ここから銀山湖への下り道。着いた銀山平の船着場には観光バスが多い。湖上周遊ルートは奥只見ダムサイトとのこと、早速長いトンネルを向うことにする。意外と長いトンネルを出るとダムサイト。

 Img_3407中学生時代に完成間もないダムサイトから小船で支流の沢でのモリを使った岩魚獲りを思い出す。ダム湖に注ぐ沢に着き上流へと遡り数十匹を獲れたのは今は昔。湖畔での岩魚の腹いっぱい食べた串焼きが忘れられない。

 奥只見ダム、当時日本一のコンクリート重力式ダムとして1957年に完成。この地行ったのは完成後4年後ぐらいだろうか。遊覧船からの紅葉見物も見ごたえがあるが、平ヶ岳などの越後と利根の源流の山々が美しい。

 
 帰り道、長い長いトンネルを抜けて奥只見から越後湯沢へと向う途中に二泊目の地酒購入。昼食は、最近評判の魚沼地方のB級グルメ「きりざい丼」と立ち寄り湯を求めて五日町ICを降り、川原沢鉱泉「幸栄館」へ。納豆と、この地方の漬物と隠し味にピリ辛調味味などを混ぜた具を魚沼産コシヒカリに乗せた丼物だ。シンプルな地元食である。ビールを注文し、美味しい魚沼の漬物を肴に、鍵に大鉄瓶の掛かった囲炉裏のある部屋での昼食。

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その後、大きな水車のある広々とした内風呂に浸かる。駒の湯での低い湯温と比べて熱いくらいの温度も、暫くすると然程に温くなり大変気持ちよい。宿の若い主人から話を聞くと、数日後にはB級グルメに出陣するという。健闘を祈る。

 夕方近くに越後湯沢の友人の眺望抜群のマンションに到着。早速、食事がてらの一杯のためブラブラと越後湯沢の駅前まで徒歩で降りる。5時すぎに駅近くの居酒屋を覗くが客もいないのにあっけなく断られる。一見さんはお断りにしては余りにも愛想が無い。三連休故に不安の中、ロープウェイ方向に歩くと道沿いに雰囲気のある居酒屋がある。「どん呑」という店だ。暖簾を潜り6人でいいかと聞くと即OK。メニューは意外に多い。先客は家族連れ、カウンターと追い込み座敷、奥に個室がある。結構キャパシティーはある。日本シリーズを見ながら暫し旨い地酒を飲みながらあれこれの肴で腹一杯。

 宵闇で足元もとないため帰りは駅前からタクシーでマンションまで。ほろ酔い気分で、タオルを片手に隣接するホテルの温泉大浴場へと。ほろ酔い気分の温泉露天は大変に気持ちが良い。リビングルームで越後湯沢駅内の酒屋で買ってきた肴とビール・地酒で盛り上がる。

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翌朝、霧雨模様の中、苗場プリンスホテル近くのドラゴンドラへと向う。ホテル近くの専用駐車場からシャトルバスに乗り換えへゴンドラ乗り場へと向かう。20~30Mおきに発車する100台は超える6人?乗りのゴンドラはストレスを感じさせない。田代高原への約5kmに及ぶロープウェイは紅葉で彩られた谷超え山超え進み絶景である。先日の青空と紅葉の八海山とは趣は違うが、小雨に濡れた鮮やかな紅葉が迫りくる圧倒的な迫力は一見の価値はある。小雨が止んだちょっとした合間にゴンドラ直前には虹が架っていた。

 三連休で関越高速の混雑が予想されるため一路東京へと向う。月夜野IC近くで昼食場所を探すが中々ない。漸く定食屋を見つけカキフライ定食を注文。小さな店の姉妹がテーブル周りをはしゃぎ回り愛嬌を振りまく。可愛いものだ。

 帰りの関越高速は前橋で花園先で事故渋滞、少し遠回りだが高崎JCから走り慣れた北関東道へと即時に迂回判断。夕方にはほぼ予定どおりに秋葉原着。

 旅行の企画は楽しいことで、はたからみて全く苦ではない。来年も同じメンバーで温泉旅行に出掛けることを祈る歳かなとフト想う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


高崎駅前東口駅前周辺探索

2013年08月22日 | お酒

 最近多い群馬出張。近くのレンタカー会社に車を返し、近くのオープンしたてのビジネスホテル「ココグラン」に宿を取る。いつもは駅前のビジネスホテルが常宿だが、ノートパソコンを置くと書類が開けない位狭い。たまには広い部屋に泊まろうかと初めてのチェックイン。宿泊費は少々高いが広い部屋は新しく気持ちがいい。大風呂の露天風呂は、新幹線高崎駅のすぐ隣にあり新幹線の出入りが上から眺められる。また、炭酸泉で肌に細かい泡がまとわり付き気持ちがよい。昼間の約200km近くの運転の汗をひと風呂浴びて流す。

 夕食がてら街へ、西口にはよく行く店があるが、東口の新規開発とばかり駅へ向かう途中に見えた「伝蔵東口店」へと入る。鳥専門の店だ。1階のカウンターでビールから日本酒(純米は一種類、名前は失念!!)へ。肴は「鶏ささみ」、「せせり」などを注文。客層は家族連れから出張族のおじさん連中など多彩だ。二階もありキャパシティはありそうである。焼酎中心のメニューで日本酒の銘柄は少ない。肴の単価は普通だが日本酒の銘柄は少ない点が一寸気にiなる。

 もう一軒と、「伝蔵」を出て駅前の大通りをホテル方面にわたる。交差点に面した正面に居酒屋の「大天狗」から賑やかな声が。日帰りでは通りすぎることが多く気にはなっていたのが誘われるように入る。ここはモツがメインだ。5~6人のカウンター席とテーブルが3~4つの小さな店だが、元気なママさんがいる。前の店で飲んでいたのでチューハイを注文。肴はモツ串を塩で注文、タレも旨い。地元常連さんの会話が賑やかである。出張で帰り時間調整のリーマンさんも立ち寄っている。暑い最中窓は開けっ放しでだが気楽に飲める店である。メニューは串物以外あまり書いてないが、ママさんに注文すると結構あるようだ。ビールなどの冷えものは凍ったジョッキで出してくれる。暑い夏場には大変有難く旨い。常連さんも気安く話しかけてくれるのが、この店のフランクな雰囲気を物語っている。


みっちり函館周辺4日間その2(大沼周辺編)

2013年07月29日 | お酒

 函館に着いて三日目を朝を迎える。有名な函館朝市で朝食を摂ろうとホテルをチェックアウト後に車で函館駅へ。朝市でもアジア系の旅行客が多いこと。ラビスタ函館のバイキング朝食と比較すると値段も結構お高い。

 函館駅から大沼公園へ向かう。途中大沼と駒ケ岳一望に望む「きじひき高原」へと寄り道。ほとんど車の往来の無いスカイラインを展望台へと到着。大沼と駒ケ岳と空の青さが心を広々とさせてくれる。Img_2404

 「きじひき高原から元来た道を戻り、途中、森方面へ左折。大沼の手前で右折して七飯町のミルクロード脇の自然食レストラン「ニョール」へ。入り口が目立たない小さな看板で通り過ぎてしまう。小さく地味な佇ますいの新しい木造の建物に大きなテーブルが二つだけの店である。自然食を自然の中で提供したと関東方面から移住してきた女性オーナーが切り盛りしている。メニューは自家製野菜を使った二種類のみ。のんびりとした雰囲気の中で裸足の女性オーナー兼シェフと懇談しながらの昼食。美味しい食事を戴いた。

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食後、牧舎の匂いの強烈な街道をホテル方面に帰る。大沼プリンスホテルに早めのチェックイン後に早々に大沼公園へと向かう。大沼駅近くの遊覧船の発船場に時刻に間一髪で間に合う。静かな湖水を、喫水線からの駒ケ岳の絶景。きじひき高原からの上からの景観も併せて、感慨深い。大沼プリンホテルに戻り、レストランでシェフお薦めのコースと冷酒(地酒?)を注文。アルカリ性単純泉の温泉(西大沼温泉)は透明で優しい湯である。露天風呂に面する人造池?の対岸に蛍を放していたのか微かに光っていた。

Img_2447翌日10時に途中の踏み切りを森行きのSLが通過するとの駅員さんの情報に、鹿部への道中でもありSLをカメラ構えての待ち伏せ。久しぶりに目の前をSLが通過する。森駅までのようだがSLファンが沢山乗って社内からもカメラの放列。

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列車を見送った後、一路、噴火湾沿いの鹿部へと向かう。走るほど駒ケ岳の山容が変化する。海の香りがしたと思うとそこが鹿部だった。「鹿部間欠泉」で足湯に浸かりながらの間歇泉見物。ここ鹿部は温泉が多いとのことに頷ける。鹿部名産の「たらこ」と「とろろ昆布」を仕入れて保冷ゆうパックで自宅へ送る。

 また来た道を函館へと向かうが、途中、車の目の前を横切る「」に遭遇し、車内は大騒ぎ。サブワークの一つである林業で、熊の皮剥被害など獣害対策を検討していた矢先の事、なにか縁を感じる。途中、地元久保田牧場が経営する牛肉レストラン「チャレンジビーフ黒べこ」に入りビーフで昼飯。Img_2468

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食後、昨日の昼食先の「ニョール」の手前を「城岱高原」へとハンドルを切る。高原全体が牧場そのものの「城岱高原」は広々とし、青い空に緑の牧草、間近に迫る牛の群れに感動。函館市街と函館山も島のように浮き上がっている。函館山からの夜景に劣らず市内の夜景が素晴らしい人気のスポット。函館市民の星空鑑賞のお薦めポイントだそうだ。Img_2486

 函館市街に意外に早く到着。帰りの航空便は八時過ぎ相当ある。3回目の函館山、霧が流れて展望が良くない。会社への土産を仕入れる。山を降り、家族の希望の函館山麓の旧公会堂の内部見学や風の強い海岸を散策、立待岬を眺める。Img_2494
夕方近くにはC君宅に車を返却し、有難いことに空港まで送ってもらう。途中、蕎麦屋で夕食を済ませ、函館空港にて元気な姿での再会を約し別れる。

 幕府軍が最後の砦とした函館、何となく土方や榎本の気持ちが分かる気もする。次に、行く機会があったら松前方面などにも行ってみたいものだ。


みっちり函館周辺4日間その1(函館市内編)

2013年07月28日 | 居酒屋

 

 相当に暑い夏が続きそうだと世間が騒いでいる夏休みの少し前、七月の始めに家族で函館旅行を急遽計画した。長年の千葉暮らしから昨年地元函館に帰った友人C君のお薦めの倉庫街にあるホテル「ラビスタ函館ベイ」に申し込む。函館の花火大会と函館出身のグレーの「コンサート」の間の週で出発まで二週間を切っていたがホテルはOK。しかし、既に夏休み料金だ。ともかく往復の飛行機と函館のホテル二泊は予約。後は周辺の観光地のホテルと言うことで大沼プリンスホテルを予約。

 Img_2251函館での足は、C君の特別仕様の大型ワンボックスを4日間貸して貰うことになった。空港到着後、タクシーでホテルへ。生憎の曇り空、函館山頂上付近は見えつ隠れつの状態。ホテルにチェックイン。荷物だけを部屋に置き、ホテル前で待っていてくれたCさんの案内で市内の概要把握と車の操作を兼ねての市内ドライブ。一回りの後、車をホテル駐車場に置き、C君と夜に久しぶりの一杯を約束し、家族を連れて赤レンガ倉庫街の函館ビヤホールで食事をする。

  ビヤホールから友人と連絡を取り、宝町付近の居酒屋「東屋」へ、カウンター席と追い込みで約30人ほどが入れるか。カウンターに座りビールで一年ぶりの再開の乾杯の後、イカのお造りを肴に唯一の日本酒「一の蔵」を頼む。函館での年金暮らしのアレコレなどを肴に?む。物価が安いせいか優雅、かつ、余裕の年金暮らしがうらやましい!!。遅くまで話は尽きないが、ここの女将は「すずらん姉妹という元歌手だそうだ。「こまどり姉妹」「ザ・ピーナツ」と同時代に謳っていたそうだ。ホテルに帰ってネットで探すと有名になったグループ姉妹より遥かな美人姉妹。売れなかったのは不運であったか。今は父親の残した寿司屋を居酒屋に衣替えして営業しているそうだ。明日も会うことを約して静かな夜の市内をブラブラとホテルへ。

 ホテルの部屋からはレンガ倉庫と函館湾を真下に見て眺望はいい。風呂は函館湾を真下にイカ釣り船と松前への海岸道の灯りをみながらナトリウム塩化物泉500L/minの源泉掛流しに浸る。人気の秘密が納得。

 翌日の朝食は、ラビスタ函館ベイの人気のひとつである朝食バイキング。「いかソウメン」、「いくら」の乗せ放題で満腹でお得感満点。ただ、中国人ツアー客のマナーには驚き。バイキング客用の「いくら」の入ったボールや高原牛乳のボトルを自分達のテーへブルへと持ち去りパーティ然。後ろに並んでいた客は唖然忘然。ホテルも毅然とした態度を取るべきだが傍若無人を許している。

 Img_2282朝食後、まずは函館山へと向かう。曲がりくねった道を山頂近くの駐車場に到着。展望台からの昼の函館市街の眺めは、青い海を切り拓いた海の中道に作られた都市そのものであり半島の付け根の先にある高原とバランスがよい。夜の函館は夕食後のお楽しみに残し、函館山の裾に広がる教会群へと向かう。住宅街の突き当たりのオルガンの音色が心地いい「ハリスト正教会」に駐車し、「函館聖ヨハネ協会」、「カトリック元町教会」など近くを散策。

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 五稜郭では、「五稜郭タワー」から全景と函館山方面を見て、改めて半島の都市との認識を持つ。五稜郭内へと入った後、「函館奉行所」や堀端の散策路をぐるりと歩くが、当たり前だが昔日の戦の面影は無い。

昼食は五稜郭タワー名物の「五島軒」のカレーを食べ、「トラピスチヌ修道院」へと。しばし、空港方面に走ると森の中に修道院があった。観光バスも無い(ラッキー!!)広い駐車場に車を止め、厳かに修道院へと入る。静謐の中に白レンガを基調とした美しい教会が現れ、厳格な女子修道院の雰囲気を醸し出す。Img_2365_4

 夕方近くにホテルへと戻り、家族とホテル前の海鮮居酒屋「きくよ食堂」で夕食。食後(自分は後でT君とのこともあるので軽く一杯)、夕闇迫る函館山ロープウェイ駅へと向かう。途中、観光タクシーから声が掛かる。観光ボランティをやっているというドライバーさんの話では、ロープウェイかタクシーまたはバス以外には交通手段はない。バスやロープウェイの行き帰りの混雑を考えるといいかと、タクシーに乗り込む。さすが観光ボランティア、名解説を受けながら夕暮れ時の「立待岬」から山頂に。山頂では見事な函館の夜景に感動。展望台は大変な混雑だが、シーズン真っ盛りはこんなもんではないそうだ。運転手さん、大挙してバスでやってきたと見られる中国人?観光客を巧妙に押しのけ、ご当地一番の撮影スポットを確保し家族全員での記念撮影のカメラマン。帰り道では「旧函館公会堂」など昼の趣とは大きく違う教会街を案内しつつホテル玄関まで。行き帰りの待ち時間や混雑を考えるとタクシーを利用するのは大変なお得感である。

 明かりの消えた函館の住宅街を、夜風に吹かれてブラブラと10分ばかりホテルまで歩く。ホテルに着き、まずはラビスタの展望露天風呂から函館湾を見ながらのんびりと浸かったことは言うまで゛も無い。

                         その2(大沼編)に続く。・・

 


吉田類と新橋駅前烏森

2013年07月27日 | お酒

 烏森「まこちゃん」。吉田類のBS「酒場放浪記」で二度目の紹介。最近ご無沙汰していたが木曜日の夕方、出張帰りに会社仲間と「まこちゃん本店」に直帰。二号店の呼び込みはあったが親父酒場の雰囲気満点の本店に入る。以前に寄った二号店は雰囲気が違い普通の居酒屋風。クーラーも効いて値段も気持ち高い。その点、本店は親父世代の烏森的雰囲気は守られている。

 「酒場・・」放送前の雰囲気とは一変、以前はいなかった早い時間からの一人飲みが目立つ。おのずから回転が速い。一方、テーブル席は満席だ。宣伝効果抜群のようだ。もつ焼き各種、自慢のはらみ刺しを肴に生で喉を潤す。その後は酎ハイの大衆酒場の王道と焼きトンの一通りで腹を満たす。レバ刺があれば言うこと無しなのだが・・今は「お上」のお達しでどこも巡り合えない。

 翌週の仕事帰り、いつもの仲間と汽車駅前広場すぐ近くの立ち飲み屋「海鮮水産」に立ち寄る。店お薦めのお任せ刺身盛り合わせを肴にホッピーセットを注文。立ち飲みの雰囲気は抜群。隣の一人飲みのリーマンさんと早速会話開始。隣のリーマンさん時々寄るそうだ。話が盛り上がり、少しだけよが中(ナカ)のお替り数杯でホッピーからハイボールへチェンジ。話が進むうちにテリトリーは違うが外資系の同業者と分かりお互いエールの交換で〆となる。まさに立ち飲みの醍醐味か・・

 


ニュー新橋ビルの土曜日

2013年05月20日 | お酒

  強風、豪雨が真近に来るとの予報の中で水道施設の見学会。街探検のグループ、子連れや爺々婆々のカップルなど、それなりに参加者も多く見学会のお手伝い。風は強い中、事前予報の雨もなく見学会と市開催のイベントも無事終了。スカイツリーの勇姿も皆さんに楽しんで貰えたようだ。

 案内ボランティア終了後、流行る気持ちで最寄駅から私鉄で新橋まで乗り換え無しの小一時間。四時頃ではあったが小雨降る汽車ポッポ広場のニュー新橋駅前ビルへ。新橋馴染みの少ない仲間と待ち合わせが年寄りには分かり易い。

 えいやあ!!とばかり、ビル二階エレベーター前の「初藤」、幹事がコース料理+飲み放題メニュー2980円を注文。酒は大丈夫かと疑問になるが、愛知半田の本醸造「国盛」の封が切られていない4合ボトルが出る。

 旨い酒だ。飲み放題だが何だか分けのわからない酒を出す昨今、六人で生ビール、ボトル3本、チューハイなどソフトドリンクを注文していいのだろうか。久しぶりに嬉しい気分だ。


避暑地の先駆地は、霧積温泉

2013年04月30日 | お酒

 森村誠一作「人間の証明」で有名となったフレーズ「母さん 僕の麦藁帽子は何処にいったんでしょう・・」との舞台。その昔、軽井沢開発以前は長野への街道沿いの霧積温泉が避暑地であったという。伊藤博文が仲間と憲法草案をここで日夜作成したと聞く。与謝野晶子や多くの文豪などが長く逗留した地でもある。

 明治になり軽井沢が開発され、霧積温泉も山津波で大半の旅館が流され一挙に廃れてしまったようだ。現在は後で開業した姉妹旅館も閉館し、山奥の一軒宿になってしまった。Img_1359
今では山奥の霧積温泉は、秘湯中の秘湯と言える。気になっていた温泉であった。

 いつもの地元仲間と秋葉原駅前で集合し、群馬の山奥の温泉宿へ。途中、碓氷峠の横川に寄り道。かって難所だった旧国道18号線・碓氷峠の上り口の、今は安中市に合併した旧松井田町の国の重要文化財のアプト式鉄道の景勝「めがね橋」から続くトンネルを歩く。

 山深いが赤いアーチ橋が印象的な「坂本ダム」に寄り、昼食兼ねて温泉施設「峠の湯」に立ち寄る。Img_1383
自分はレストランで「峠の釜飯定食」を注文。景色のよい広々とした露天風呂で一風呂浴びる。麓の駅へとの往復列車が汽笛を鳴らしながら発車する。子供は喜びそうだ。

 のんびりした時間を持ち、いよいよ霧積温泉へ。途中、安中市の水源である山深く人の気配の感じられない霧積ダムを見学し目的地へと向かう。霧積に到着。閉館した姉妹館の霧積館の駐車場に車を置いて、唯一繋がるドコモで「金湯館」に到着の電話。Img_1390

 徒歩で直接行くと20分くらいだそうだが、仲間を見回すと歩いて宿まで気合の仲間はいない。霧積ダムで知り合った新潟からきた旅行者は「金湯館」への登山道をずんずん登っていった。我々は暫し待つ。迎えのマイクロバスがやってきた。女性の二人組と乗り急峻で狭い山道を10分位走り大きな水車が目印の宿に到着。宿の手前には鼻曲山への登山道の案内板がある。霧積温泉「金湯館」は高崎市倉渕の境にある標高1655 m鼻曲山の南斜面。鼻曲山は、長野県軽井沢町の北東隅とも接し浅間山の絶景ポイントでもある浅間隠山の稜線上にある。山の反対側はオジンの最近の仕事の一つでもある林業エリア。しかしながら、稜線は言うに及ばす近くに足を踏み入れたことがない。鼻曲山再接近である。いつかは仕事的にも行くかねばならないとは思う。 Img_1403

 宿につくと、直ぐに1階の部屋に案内される。角部屋含む三部屋使用。二階は寝室とのこと贅沢な部屋使用。驚いたのは部屋前の洗面所。冷水が二つの蛇口から洗面器に流しっぱなし、何と蛇口のバルブがない!!持参した「缶ビール」や日本酒を溢れる冷水に漬ける。あっという間の飲み頃。洗面所ではなく自然の冷蔵庫だ。Img_1415

 まずは部屋到着し自然のクーラーで冷えたビールで「乾杯!!」。ひとまず宿の周りをブラブラするが稜線の向こうでの熊出没の話を聞いているので歌を歌いながらの散策だ。風呂は冷泉に近い淡い炭酸泉が体に泡を纏わりつかせる。露天はなく普通の内風呂だが気持ちが良い。露天は欲しいが川の上流域で水量もなく川を愛でるわけにもいかなそうだ。

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食事は1階での部屋食、素朴な山菜料理中心だか川魚の刺身もある。まずは宿の地酒をぬる燗で一人約二本づつ注文。飲み終わった後、買ってきた千葉と地元坂本宿の「木戸泉」と「坂本宿」でワイワイと談笑。

翌日、妙義山へ行く。歴史ある「妙義神社」の古木に挟まれた参道のとても長い階段を上り参殿する。汗を流したあとはお風呂で一休みである。妙義ふれあいプラザ「もみじの湯」の露天風呂は妙義山と桜を背景に麓に広がる景色が素晴らしい。

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 年はとっても文化的な触れ合いも肝要と帰り道で明治五年に設立した富岡製糸工場へと行く。世界遺産登録へと力が入っているのが分かる。市の駐車場に入ると地元の祭メンバーが盛り上がっている。製糸工場からの帰り、駐車場に戻ると既に祭が閉会し、テント下で仲間の打ち上げパーティーの最中。町会のメンバーの皆さんからは、売れ残った煮込みやおでん、更に運転担当以外はお酒までいただき折りたたみ椅子で一緒に盛り上がってしまった。されど、帰りを考えると後ろ髪を引かれる思いで一路アキバへと帰る。Img_1449

次の旅行は秋かな?


春いまだの「猿ヶ京温泉」

2013年03月17日 | インポート

 10数年前に仕事で奈良俣ダムと八ッ場ダムへの視察。今回は途中宿泊した猿ヶ京温泉野の花畑 蔵屋敷」、春いまだだがプライベートな旅行である。前年に奥の法師温泉「長寿館」に寄った際、三国峠越えの国道沿いの赤谷湖に面したコンビニからの眺めで思い出した。

Img_0516 更に、その気になったのはインターネットでの旅館の猪鍋コース。猪肉には各種のミネラルが多く久しぶりに食したくなった。久しぶりの猪肉で満腹。煮過ぎると硬くなるので鍋に入れるタイミングが難しい。食事処では自分たちの外に3組の家族連れ。女将さんの丁寧な応接が嬉しい。地酒の燗酒を注文し美味しい時間を持つ。Img_0535風呂はカルシューム・ナトリューム泉、加熱・加温だが内風呂は広く、露天風呂はやや狭いが赤谷湖を眺望でき気分は良い。

 旅館隣の古民家ではスモークの香りが何故か懐かしい。翌朝、新潟経由で帰ろうと国道を苗場へと向かう。苗場プリンスに近くになるにつれ雪が舞い始める。まだ三月だと改めて気づく、チェーンも持たず、スタッドレスでもないので内心ハラハラである。

 苗場プリンスの駐車場は車で一杯、スキーシーズンはまだまだ続いているようだ。プリンスの食堂はほぼ満席。スキー客の半数近くは東洋系外人さんである。外国語圏の感もある国際化も進んだものだと妙に納得。

 ? 40数年前の学生時代を思い出す。三俣の神楽峰への山スキー(雪洞泊まり)の帰り、夕方にスキー客に賑わう苗場スキー場に向かう。友人と待ち合わせ苗場ロープウェイ山頂駅に降りる。山の中に雪洞を掘り寝たことを思い出す。天井の雪を氷替わりの角のロックを飲む。催すと誰もいないキラキラと粉雪が舞い散る天空の雪原に這い出し、プリンスホテルのある麓に向けての立ちションベン。雪洞の光輝く明るさの中、大変気持ち良く酔った。翌朝はキスリングを背負って早朝のプリンス前のゲレンデをシュプールを付けながらパラレルで滑り降りた。

  新潟県に入ると国道脇にうず高く積まれた雪壁を通り抜け越後湯沢へ。昼食に予定していた駅前の蕎麦屋は満員。仕方なく駅ナカを土産選びがてらの軽食。一路、帰路に着く。

 

 


至福の下町居酒屋巡礼

2013年02月10日 | お酒

 久しぶりの下町はしご酒。昼過ぎ青山の仙人からのお誘いの電話。有楽町線「住吉」の東陽町方面出口近くの「山城屋酒造」で待っていると言う。2年ぶりぐらいだろう。

 茨城の客先から一旦会社に帰り、大急ぎで六時近くに店に到着。堂々とした白暖簾は老舗の風格を感じる。相変わらずの人気店でカウンターはほぼ満員だが仲間が4人席を確保し、既に3人で盛り上がっている。着くなり追っかけ生ビール、「煮込み」と「ぶり刺」を注文。コノ字カウンターは常連客で満席だが静かさはいつもの風景だろう。賑やかな盛り上がりは、この店の奥のテーブル席では許されるかも?。ただし、テーブル席2時間の時間制限、慌ただしい気分だが次の一軒をと「吉田類」の気分で二軒目へ!!

 二軒目は、有楽町線の隣駅「錦糸町」。ロッテ会館と錦糸公園の間の飲み屋街、津軽出身の親父さんの経営する店の青森居酒屋の「 佞武多(ねぶた)」。肴も津軽料理が多く、日本酒も津軽中心。 「純米 じょっぱり」、「ん」などの地酒を注文。肴は「せんべい汁」、「はたはた寿司」など。「はたはた寿司」は寿司のイメージとは違い、酢で〆た刺身である。実に美味、癖になりそうではある。飲み代もリーズナブルで津軽出身でなくとも気楽な飲み屋である。

 千葉に帰る仲間と別れ、どうしてもと言う仲間の地元「平井」へ三軒目。平井駅東の平井三丁目のきんめ屋」へ。「きんめ屋」は銚子など房州の魚を中心の居酒屋。新鮮な魚を様々な形で料理してくれる有難い店である。「きんめのかぶと煮」を肴に「味ヶ澤本醸造」を注文する。コップと受け皿になみなみと注がれた酒を最初はそっと啜る。

 下町の居酒屋、「吉田類」ならずとも癖になる。

 


伏見の酒蔵

2013年02月02日 | お酒

 金曜の夜。山口出張の帰り、なかなか会えない大阪の同期の仲間と仕事の打ち合わせに京都に泊まることとなった。当日、ワンマンカーの宇部線で老人(自分も?)急病にで救急車が来るまでとの暖かい配慮のためだった。東京ではありえない心ではある。会議も遅くなったことにもよる。

 Img_0875
翌朝、仲間との待ち合わせの時間まで間がある。京都に泊まる際には「東寺」に寄ることとしている。見下ろされる圧倒する仏像群の荘厳な佇まいの「金堂」の仏像は特に感動させられる。幸運なことに「五重塔」の内部開放中。初めての塔内部には入る。寺院でもっとも高いと言われている塔の心柱は四面に仏像が鎮座している。

 仲間の自宅との真ん中当たりの近鉄・桃山御陵。オジンの日本酒オタクは知ってのことか伏見での打ち合わせとなった。お気遣い有難いことだ。Img_0898

 製造現場とはかけ離れた月桂冠酒造、黄桜酒造とメジャーなところを見物。月桂冠では日の目を見なかった珍しいポスターに出会う。その後、少し離れた玉の光酒造まで行くがフォークリフトが動いている製造所があった。伏見にあって「作っている!!」それも嬉しい。目立たないが周辺にも小さな酒造が多い。何れ探して飲んでみよう。

 昼飯時でもあり、著名酒造直営の食事処は何処も観光客で溢れんほどに満杯。旨い酒が飲めて食事が出るところの匂いを嗅ぎ分ける。鼻を利かせて、中心街から外れた玉の光から駅に向かう途中の狭い路地の奥、どん詰まりに蕎麦屋がある。 「京の四季」という蕎麦屋である。観光客は気づかないロケーション、静かで落いて話せそうである。

 店内に入るなり、まずは伏見の酒「桃の滴」を一合注文。肴は量も十分な千円そこそこの天麩羅定食を注文。客はご夫婦か一人の女性客など、いずれも地元の方らしい。落ち着いて飲める。仕掛けている仕事や今後のあれこれなどを肴に、「月桂冠 京山水」、「都鶴 京の嵯峨野」、秋田の酒も頼んだかな?

 有名酒造近くの直営店か、「るるぶ」かなんかに載ってる店よりも、いい店だと実感した。他の有名酒造はどうだか知らないが、玉の光酒造がひたすら伏見で作っているのが認識できたのは感動であった。

 

 


新山口の日本酒巡り

2013年02月02日 | お酒

 午後いちで滋賀の大津での打ち合わせのため、朝早くの新幹線で京都へ。打ち合わせ終了後、翌日の山口県庁、山口市役所など3ヶ所での打ち合わせのため新幹線で京都に戻り、六時過ぎに新山口に到着。旧くは小郡と言った駅前のビジネスホテルに、まずはチェックイン。部屋にバッグを置くや会議同行の相方と夕食がてらに駅前に。

昨年飲んだ居酒屋は休みの看板。そこで、去年15分の乗り換え時間の間に、暮の恒例宴会で使う酒を仕入れた駅近くの「いわしろ酒店」へ。ご主人に「五橋」を飲ませてくれる店を紹介してもらう。丁度、ご主人が「五橋」を配達するところだと言う。

 おでんの「うらら」を教えてくれた。2~3分ばかり奥に歩き、トンネルのような町屋を潜った先にネオンが光っている。カウンター中に和服のママさん、カラオケスナックとの折衷に近い。確かに大鍋におでんが煮えている。これを指しておでんやと言ったのか。ママさんに「おでんやさん」かと問うと笑っていた。追っかけ酒屋のご主人が「五橋」を届けに来た。早速、「五橋の燗酒」とおでんを注文。暫し、ママさんと「小郡」の名前が消え「新山口」となった所以など地元の話題を肴に酒が進む。

 2~3合飲んで勘定を済ませたと同時に、常連さんの一団が店に入ってくる。しかし、次の予定もあるため一言二言挨拶を交わし、ママさんのお見送りで店を後にする。

 ホテルの裏の飲み屋ビルの三階、日本酒バーの「eau.de.vie(オー・デ・ヴ゛ィ-)」。昨年は仲間4人で二階のカラオケスナックで盛り上がっている最中に抜け出し見つけた店だ。利酒士の免状を持っているという和服姿が良く似合う和風美人のママさんが一人でやっている。

 今年はスナックに寄らずに「うらら」から直行。バーのような入り口から照明をおとした落ち着いた雰囲気の中、お酒の嗜好をママさんと会話しながら日本酒を選ぶシステム。隣の先客の飲んでいる酒が気になったので、先ずはそれを注文。宇部市の永山本家の「」である。中国地方を中心の酒米「雄町米」をベースに蔵付き酵母で作った山廃作り。燗でもよさそうだがワイングラスで冷酒で飲む。酸味が利いて旨みが広がる。有りである。

 肴は最初の数品のアテのみのシステム、しばし、語らいながら2~3種の日本酒をチョイス。日本酒談義に話が弾み、楽しい時間をすごす。二回目だが、いつも珍しいお酒を飲ませてくれる。

 やや早いが、後ろ髪を引かれる思いで翌日の資料の確認もありホテルへと戻る。