「 高湯温泉」の「玉子湯」、懸案であった仲間の三ヶ月遅れの卒業旅行。厳密には再任用で卒業と言えるかは疑問だが、まあ、「温泉に出かける口実」というとこか。
朝、秋葉原和泉小学校前の通りから仲間のミニバンでスタート。福島西ICで降り、丁度12時、福島市の老舗蕎麦屋「喜多屋」へ直行。運転役に遠慮しつつ、名物の手打ち蕎麦と「青ばた豆腐」、「にしん棒煮」を肴に地元福島の「栄川」、「花泉」の冷酒を注文。やはり旅先では昼酒は欠かせない。
福島市から走ること約30分町並みが途切れ磐梯吾妻スカイラインの入口、高湯温泉へ到着。この高湯温泉は、山形の蔵王温泉、白布温泉と並んで東北の三高湯と呼ばれているそうだ。駅から近く家族連れで電車の旅には適している。一昨年の野地温泉よりも近い感がする。
高湯温泉の入り口の「玉子湯」は創業140年の老舗旅館。なかなか予約が取りづらい宿と聞いているが、立ち寄りは可能だそうだ。
まずは、露天風呂へ。ここの風呂はすべて男女別で、女性専用の露天も別にある。女性に人気のある所以だろう。
「天翔の湯」(左)と「天渓の湯」(右)は男女交代制だが、いずれも広々とした白濁の掛け流しである。仲間は熱いというが、お神にとっては湯加減は丁度よろしい。
宿の露天でひと風呂浴びた後、タオルを片手にブラブラと村の立ち寄り湯である「あったか湯」へ。まだ新しい立ち寄り湯であるが、泉質は殆ど変わらない。木風呂と岩風呂の半露天風呂があり、男性用は木風呂であったが見晴らしはあまりよくない。休憩所での飲食が制限されているのも難点である。250円の入浴料ではむべなるかな。
夕食時、宿のメニューの福島・末広酒造の「壺中春 生酒」を注文。青森を故郷とする仲間が持ち込んだ青森黒石の地酒「特別純米 亀吉」と飲み比べ。すっきりした旨みが飲みやすい。青森の尾崎酒造の「安東水軍」は部屋飲みとした。福島市内で「奈良萬」を購入する予定だったが、昼酒ですっかり忘れてしまった。
宿由来の「玉子湯」は創業以前からの茅葺の風情を残し、脱衣所と湯槽の境のない質素な作りだ。湯小屋の周りには小さな源泉が2箇所あり、コンコンと白い源泉が湧き出している。いずれの泉質も同じで白濁し、口に含むと酸性(PH2.8)が強いせいか酸っぱい味がする。飲泉は不可だが、うがいには効果があるようだ。
翌朝は当初予想に反して快晴。気分良くスカイラインをドライブし、つばくろ谷の絶景を見た後、吾妻小富士の湿原散策。途中、横向温泉の本館へ立ち寄る。受付もなく湯治場の雰囲気すぎる。昼飯時でもあり帰りの時間も考えると次の機会に譲ることにする。
レイクラインを左に秋元湖、小野川湖を右に眺め、裏磐梯五色沼に到着。五色沼の写真スポット毘沙門沼は相変わらずの混雑。昼食をとった後、桧原湖側へと異動、分かりづらいるり沼を越え弁天沼まで探勝路を歩く。顔に纏わり付く虫を払いながらも神秘的な沼の風情を堪能する。
ゴールドラインを抜けたあたり、想定外に「栄川酒造」が出現。当然に利き酒タイム。飛んで火に入る夏の虫とばかりに、めいめいに6~7種類の利き酒をして、好きな銘柄を購入して帰路へ。
途中、農協などに立ち寄り野菜の買いだし。猪苗代湖の西の国道を白河ICまで殆どノンストップの快適なドライブ。高速に乗り7時半近くに秋葉原に到着。
運転手さん、運転中にお酒も飲まずにご苦労さんでござんした。