散日拾遺

日々の雑感、読書記録、自由連想その他いろいろ。
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またまたやってしまいました

2014-03-01 20:18:40 | 日記
2014年3月1日(土)

 学びとは知れど悔しい今日の負け

 碁を打ってその足で移動、修論生が北海道と九州からやってくるのだ。
 冗談みたいだが、現在のゼミ生は北海道・東京・広島・福岡に各一名、巡回指導してやりたくとも、さすがに無理というものである。気の毒に思いつつ、折りに触れて東京集合の号令をかける。
 電車で気持ちよくウタタ寝していたら、けたたましい声にまどろみを破られた。僕の真ん前に、中3か高1ぐらいの制服女子二人。すんごい大声で言い交わしていることが・・・

 「え~、ヤスダ妊娠したわけ?ちょっと、あいついくつよ?」
 「45か、そんぐらいじゃね?ふざけてるよね~、チョー高齢じゃん!」
 「いいと思ってるわけ、妊娠なんて、チョー◯高」
 「まじ妊娠したんだ、ギャハハハ・・・」

 いや、こいつはたまりません。ヤスダ先生がどんな悪人だか存じませんがね。
 で、やってしまいました。

 「静かにしてくれません?言ってること、相当フユカイだよ。」

 むくれて黙り込んだ二人組、5分後に電車のドアが開くが早いか、ホームに駆け出してギャハハの続きを始めたことは言うまでもない。今度は電車の中のヘンなオジサンもネタになってたかな。

 平和な日本の土曜の午後。

豊かなはかりごと/孝當竭力 忠則盡命 ~ 千字文 032

2014-03-01 09:10:00 | 日記
2014年3月1日(土)

 台湾出身の張豊猷八段。
 ツルンとした頭にクリクリした目で愛嬌があるが、余暇にはボクシングで発散するそうで、実は肩の盛り上がったマッチョマンである。若手中心の研究会を主催して人望厚く、盤上では闘志満々のハードパンチャー、温厚と武闘の対照が公私を一貫している。

 尊名を、とりあえず日本語でどう読むのか分からずにいた。
 豊猷(りゆう)なんだそうだ。
 「猷」には「はかりごと」という意味がある。「豊かなはかりごと」は棋士にぴったりの名前だろう。台湾では、名前は誰がつけるのかな。
 昔、ユダヤを「猶太」と標記した。「猷」と「猶」はほとんど同字と思われるけれど、「猶」のほうは「なお」と読ませる副詞のようである。「はかりごと」の意味があるかどうか、数ある選択肢の中からなぜこの字が選ばれたか、また誰が選んだのか、興味は尽きない。

***

◯ 孝當竭力 忠則盡命
 父母への孝行には全力を尽し、主君への忠義には命を賭けて励め。

 注釈は不要だろうが、古人がこれほど「孝」を重んじ、すべての人倫の基本にこれを置いたことには、あらためて驚かされる。
 このことだけを記して、昨日に戻る。といっても、平凡なようで地味に長い一日だった。今日は今日が始まるので、ゆっくり書いていられないのが腹立たしい。