散日拾遺

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追記 ~ 蛙のほっかむり

2016-10-07 08:02:22 | 日記

2016年10月7日(金)

 先の英語本に依れば、両眼の配置から捕食者(肉食動物)と被食者(草食動物)を区別できるという。被食者では、視野に入る危険な存在を少しでも早く察知する必要があるから、ひたすら視界を広げる方向へ淘汰圧がかかる結果として、両眼は顔の側面に位置することになる。事実、ある種の草食動物ではほぼ360°の視野を達成している。いっぽう捕食者では、目をつけた獲物を精確に位置づけ観察し、そこまでの距離を測定することが求められる結果、両眼は顔の前に揃って間隔が小さくなるという。さもありなん。

 それで思い出したが、医学部の実習で使う顕微鏡は使用者の顔の作りにあわせ、接眼鏡の双眼の間隔を調節できるようになっていた。前に使った学生と交代するとき、僕はいつでも間隔を広げなければならなかった。つまり大方の仲間よりは両眼の間隔が広かったのである。

 僕って、被食者(草食動物)の末裔なのだ、食われる方なんだね。妙に納得するものがある。家族に気味悪がられるが、蛙は嫌いじゃないもんな。いっぽう短気で知られた精神科のX先生やZ氏などは、それで渾名をつけられるぐらい眼の間が狭かったっけ。

 ひとつ分からないこと、史上最強の捕食者と目されるティラノサウルスの両眼は、顔の横に付いていなかったっけ?あれは逆に視野を通過する獲物を逃さないため、という説明になるのかな。

 僕の気が散りやすいのは馬と同じ事情で、目隠しが要るのかもしれない。

Ω