2016年10月31日(月)
「賢者は苦痛なきを求め、快楽を求めず」
アリストテレスの言葉だそうだが、ショーペンハウアーが『幸福論』で「最高の処世訓」と評しているらしい。いろんなコメントがネットに出ていて、「(短絡的に考えるなら)アリストテレスは『嘘つき』だ」と食ってかかる愉快なものもある。(http://www.a-inquiry.com/ijin/3204.html)
僕としては、アリストテレスの浩瀚な著作群のどこにそれが書かれているのか知りたいのだが、手元の事情ですぐには調べがつかない。そういう気もちで見渡すと、おしなべて皆、出典確認が甘いようなのが気になる。
2015年度のノーベル文学賞を受賞したベラルーシのスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチに『セカンドハンドの時代』という聞き取り作品があるらしく、ぜひぜひ読んでみたいと思うが、引用に関する限り無自覚なセコハンは間違いのもとで、ろくなことはないとしたものだ。
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