プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

クラブハウス

2008-05-26 11:37:35 | インポート

うちがいつもシーカヤックツアーのスタート場所としている湯浅・栖原海岸から車で10分ほど走ったところに広川町・唐尾(かろ)海岸という所があって、そこに完全ビーチフロントの広い敷地の公園のような空間があるのですが、今年からそこもアイランドストリームのベースとして使えるようオーナーと交渉済みになっています。

 通常のツアーは以前のように栖原海岸からがメインですが、何度もお越しいただいてある程度漕げるようになった方にはここから出艇し、湯浅湾南部の鷹島や黒島、白崎海岸あたりのツーリングを楽しんでいただけるようスタンバイしています。またリピーターの方のクラブハウスとしても機能していて、プロジェクターを使ってのスライドショーや、ちょっとしたイベントを催したり、バーベキューとか鍋パーティーしたり、またお茶でも飲みがてら雑誌読んだりDVD見たり音楽聴いたりしながらくつろぎ、いろんな人と交流できる場所にもなっています。

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この写真はそのベースから真正面に見える鷹島。クジラそっくりの形をした無人島だ。そして夏場、この周辺に沈んでゆく夕陽がひときわ素晴らしい。

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 これはクラブハウス内の風景。「ネイチャーをカルチャーに!」というテーマで、旅やネイチャー系の本を読んだり、DVD見たりしながら有意義な情報交換ができるようセッティングしています。

 またぼくは個人的に「水と音楽」ってのをひとつのテーマとしてシーカヤック世界を探究しているということもあってか、特に素晴らしいサウンドで音楽が聴けるよう、スピーカー、アンプのセッティングにもマル秘の工夫をこらしています。そしてパソコンとつないでituneやナップスターの音源も高音質で聴けるようにしてあるので、世界中のありとあらゆる音楽が聴き放題となっています。「あの曲なんだったっけ」とか「あのCDほしかったけど買わなかったから結局きけずじまい」とかそんな音源にも速攻でアクセスしてガンガン聴けます。リクエストあったら言ってね。あるいはぼくがDJしますね。

 写真のJBLのスピーカーは実は安物なんだけど、セッティングにちょこっと工夫をこらすことによって、ジャズやクラブミュージック系に特によく合うようになっています。下手なジャズ喫茶には負けませんよ。中でもアルトサックスの音がやばいです。まあ、その盤の録音状態にもよりますが、ジャッキー・マクレーン、キャノンボールアダレー、ルー・ドナルドソンなどかけてみると、まるで本人が間近で演奏しているかのようなリアルさがあります。またラテン系のパーカッションがチャカポコチャカポコ鳴ってる姿も、空気の層そのものが揺れているかのような立体感と臨場感がありますね。あ、生音に近いギターの音色もやばいですね。ギターという楽器のみが持つ温かみというか、色気を表現するのがきわめて得意なようです。あと、テクノ・ハウス系の音もいい。ほとんどのワールドミュージック系も素晴らしく聴けます。聞き飽きたような盤でもこのシステムで聴くと、「ああこんな音も挿入されてたのだなあ」なんて細かな発見があったりして楽しめます。

 逆に「もうひとつだなあ」と感じるのはへヴィメタル/ハードロック系。ガンズ&ローゼズの「アペタイト・フォー・デストラクション」とかAC/DCの「バック・イン・ブラック」とかいろいろかけたけれど、ドラムの音がまずなんというか湿ったポテトチップスのように歯切れが悪いのと、ボーカルが隣の家の風呂で歌うおっさんの鼻歌のように、なんか遠くにくぐもって聞こえてしまうということです。

 へヴィメタル系以外では何でもだいたい合うし、クラシックなんかもまた最高です。

 というわけで、シーカヤックで湯浅に来られた折にはまた、こちらでぜひ音楽も聴きに来てください。水に揺られる感覚と、リズムに揺られる感覚っていうのは密接な関係があって、シーカヤックで海に揺られた後聴く音楽は、ハートの深い場所に染み入ってくるものがあります。ぼくはそういう感覚はほんとに大事なものだと思っています。で、そういうことを実感できるように空間をセットアップしています。


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