自然の中にいると、
感性ってやつがひときわ研ぎ澄まされてくるものがある、と、
色んな人が言ってるのはご承知の通りですが、
では一体、五感とか感性とはなんぞやとか、
自然体感とはなんぞやという理屈までは、
まあ別にとりたてて探究するべきもんでもなかろうと、
原発事故前までは思ってましたけれど、
事故後しばらくしてから結構考えるようになりました。
と言いますのも、
放射能てのは絶対どんなことがあっても、
人間の五感では感知できない領域のシロモノでありますね。
で、その、目にも見えずニオイもせず聴こえもしないブツに
おそれおののくとは一体どういうことなのかな? と
ふとした時に思ってしまいますと同時に、
じゃあ五感とはなんなんだろうとか、
肌に感じるとはどういうことなんだとか、
素朴な疑問が湧き上がる自分に気付いたからです。
特に目には見えないけれど、
肌を転がる風とか、潮の香りとか、聞こえ方とか、
そういう視覚以外の感覚が研ぎ澄まされるというのが
アウトドアの世界でありまして、
特に海に出たらそういう意識をより強く持つのが、
そのスジのプロだってところがありますからね。
ふつうはまあ、「どうでもええやん」と思うところだけど、
その辺を意識するのが、アマチュアの人と微妙に違う点かもしれません。
というか、ただのぼくの癖かもしれませんが。
ということで、これはあくまで個人的な興味の部分ですが、
五感と脳みその関係とか、
神経の関係とか、そういう本を時間の合間を縫って、
ここ半年ほど黙って読んだりしてたんですが、
なかなか奥深い世界であると同時に、
かなりぶっ飛んでる世界でもあるなと思いました。
まあぼくは結構ぶっとびの世界も好きだったりするんですが、
特にすげえなと思った研究者に、
ラマチャンドランというインド系の人がいまして、
「これがインド系の天才型の哲学者か」
という見本のような人で、度肝を抜かれました。
日本人には絶対いないタイプで、
その理屈っぽさはお笑いの領域に入っています。
かなり好き嫌いが分かれるかと思いますがぼくは結構好きで、
下手なお笑いの人よりもオモロイなと思いますね。
こんなんです。興味ある人はどうぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=o2bANldEBwE&feature=relmfu