プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

最低限の技術、ルール、知識

2015-07-28 23:30:13 | 湯浅湾ツアー

 近年、特にシットオントップカヤックで釣りに出る人が増えて久しいですが、カヤックの技術も、海のルールも、気象・海況に関する知識も全く持たずに海に出る人が多く、困ったことも増えています。漁船が頻繁に出入りする漁港の入り口で釣りしていてひっくり返って漁船に轢かれそうになって助けられたりとか、風にダーッと流されてしまって戻ってこれなくなったりだとか、航路で止まって釣りして漁船にどやされるとか、まあいろいろあります。

 別に無理なこと、難しいことを考える必要はないですが、ガイドなしで自分で海に出る場合、最低限の技術、ルール、知識は必要になります。
 自分が船長なのだから・・・。

 ネットショップなどで数千円~数万円ほど安く購入し、何の予備知識のないまま海に出る人も多いですが、そういう人は結局楽しめないまま終わってしまいがちです。購入のコツはできるだけその場所、地元、フィールドに根差したショップを通し、購入と同時に技術やルールや知識を教えてもらうことです。それが一番の近道ですし、結局長い目で見ると安上がりになります。逆にフィールドに根差したショップの人間は、ネットショップで買って何の知識もないまま海に出る人を「こまったなー、別に自由といえば自由なんだけど、勘弁してほしいよな~」と見ているのが本音です。
 カヤックはけしからん、カヤックは危ない、カヤック乗りは海知らん・・・、と、
 色んな筋の人に舐められてしまうからです。 

 まあ無理にうちで買えとは言わないですし、どうぞご自由に、の世界なのですが、こちらも人の子。当店を通してご購入いただいた方に対して特別に応援したい気持ちになります。ですが、そうも言ってられない現状があります。あまりにいろんな人が増えました。

 どんな人でも無償でここ湯浅湾のローカルルール、注意事項などをお教えいたします。
 忙しかったり、いなかったりすることもありますし、なかなか手が離せないこともあったりしますが、それでも極力はお伝えさせていただきます。ですのでここら近辺でカヤックされる方、ぜひ一度アイランドストリームにお立ち寄りください。ふらっと立ち寄るだけの人のために夏場はアイランドカフェも営業しています(不定休)。
 最低限の技術、ルール、知識さえ身につければ、
 カヤックは世界最強と言っていいほど本当に面白い乗り物です。


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緑灰色の川

2015-07-28 23:01:58 | イベント

 あさって7月29日に開催する日高川ツアーの下見にちょっといってきたんですが、濁ってるねえ。
 10日ほど前の台風による豪雨の影響が残ってるわけですが、2011年の紀伊半島大水害以来、どこの川も濁りがなかなか落ちない体質になってしまっているようです。
 多くの川の上流にはダムがありますが、ダムって底の水を出して下流に流しているわけですね。で、底には泥がたまっている。特に集中豪雨や洪水のあとにはガンガンたまる。それが放水によって流れ去るまでしばらくかかるわけですね。 というか流れ去る前にまた次の大水が来て、泥がたまっていく。

 というわけで、こんなんじゃ、ただ漕いで下るだけならいいけれど、
 テナガエビを取ったりシュノーケリングしたりという、川遊びには全く適さない。
 本来ならばものすごく透明度の高い川なのにねえ。 

 なので産湯海岸ツアーに変更することにしたいと思います。
 魚の多い、透明度の高い、シュノーケリングにも適したフィールド。 


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