先日25日にうち(アイランドストリーム/The Seventh Sense cafe)で開催した、
濱口祐自ギターライヴ、
素晴らしい夜になりました。
ゆうじさん、すごく気持ちがこもった演奏で、
特に後半のステージ、 ちょっと神がかってるような瞬間すらありました。
それを支えるものすごい技術、
年期、
音の響きへのこだわり、
音楽への愛、
人間味の奥深さ。
心優しいお人柄。
すべてが音に現れている。
本当に素晴らしい名演の現場に立ち会えて幸福でした。
去年、今年とこの同じ時期に野外ステージで開催しましたが、
次回は新しく建てた店内でもやりましょうという話になりました(ハコ内の音の響きが結構いいようだ)。
寒い冬の時期、あるいは雨降ったら室内、
気候、天気のいい日は屋外、
年二回くらいやろかいな、と。
ライヴ後、色んな話をして、
ゆうじさんから「海文化」という言葉が出てきたとき、
嬉しかったですね。
特に和歌山は海文化が大事なんよ。
縄文系海洋民に始まって戦前くらいまでずっと続いてきた紀州の海洋文化ってものがある。古式捕鯨ほかたくさんの新しい漁法を編み出して全国に広めたり、ハワイ、オーストラリア、中南米、カナダなど世界の海に繰り出していった海の民をたくさん輩出しているのが紀州だ。北海道やサハリンまで海路を開いた豪商も輩出している。チマチマ、セコセコしとらん、スケールのでかさがあるってことだよな。
おおらかで豊かな、海文化のノリを取り戻さないと。
今の時代、やはり海の「遊び」の世界が大事になってくるやろな。
シーカヤックとかそうやし、音楽なんかもそう。
まあ、那智勝浦の海で生まれ育ちマグロ漁船まで乗ってる濱口ゆうじさんはシーカヤッカーみたいなもの。
実際、パドル握ると指の感覚が変わるからカヤックはせんと言ってらっしゃるけれど、ものの見方とか感覚とかまあ色々、ほぼほぼシーカヤッカーなのよ。名誉シーカヤッカーみたいなもの。
ぼくもまあ、長年音楽を聴きまくって育った人間だから耳は肥えている自信ある。でも肥えてようといまいと、ミュージシャンから田舎のおっちゃんおばちゃんまで、どんな耳の人が聴いても超一流のギタリストですね。こんな人が同時代に、和歌山県にいるなんて、奇跡的だと思いますね。大げさではなく。