現在、「みちのく潮風トレイル」を歩きに三陸海岸に来ています。
「みちのく潮風トレイル」とは、北は青森の八戸、南は福島の松川浦にいたるまでの海岸線エリアを、森林や里山、浜辺、港、磯、集落などを通って歩き繋ぐための道です。全区間あわせると500キロ以上に渡ります。それを全部いくのは今回時間がなくて無理ですが、このたび四日間で面白そうな区間を歩くつもりです。
昨日は八戸から種市海岸、今日は普代村から北山崎まで歩いてきました。種市〜普代間は電車で移動です。電車といっても超ローカルなやつですが、それがまた風情あっていいものです。
ほんとは今週、大峯奥駈道をトレーニングがてら縦走しようと考えていたのですが、先日の台風で山がえらいことになってそうなので急遽変更したわけです。
このトレイルはまだ始まったばかりですが、すごく可能性を感じます。三陸海岸の海岸美はハンパなく凄いのですが、それを人力で移動しながら楽しむという文化はこれまでにありませんでした。
たけどじっくり人力で、ゆっくりとした移動によって見えてくる、本当の魅力があるのです。
トレッキングに加えてさらにシーカヤッキングも入れるとますます素晴らしいものになるでしょう。両方での人力移動。それは多分いまの日本人より外国人の方がその価値がわかるだろうと思います。欧米の先進国にはロングトレイルの文化が根付いているからです。もしかしたら外国人旅行者から火がつくかもしれません。
これからの世の中、良質なロングトレイルの存在は、その地の価値、イメージともに大いに高める力を持っています。特に世界的な視野でみるとそうです。これからこのトレイルもじっくり育っていくと、東北の復興にも寄与するものになると思います。