カマキリは、蟷螂(とうろう)とも言う。名前の由来は、「鎌で切る」から「鎌切り」となったという説と、「鎌を持つキリギリス」からという説がある。
さてこの句、そのままの解釈では意味をなさない。カマキリを人間と見立てて読むといい。つまり、カマキリのような酔っぱらった男か女が、交番の若いおまわりさんに食って掛かっているのだ。
交番には、落とし物、例えば子猫や子犬を拾って届けに来たり、逆に落とし物をしたので探して欲しい、認知症の母親がいなくなったので探して欲しい、などと様々な依頼が舞い込む。
猿や猪が出たから捕まえて欲しい、泥棒に入られた、人が車にはねられた、などと様々な問題を解決しなければならないのが、おまわりさんなのだ。本当にご苦労様です。
ヤマユリ(山百合)