この句を、全て漢字にすると、「黄落の絨緞捲る竹箒」となる。視覚的に全然感じが違うのが良く分かるだろう。
銀杏などの黄葉する木々の落葉が、絨緞のように敷き詰められているのは美しいものだが、箒で掃くとなると結構大変だ。実際毎日やっているからこそ「めくる」という言葉が出て来たのであろう。
特に、雨が降ってしまうと、地面に張り付くから、尚更「捲る」が相応しくなる。更に落葉が多くなると、竹箒では間に合わず、熊手の出番となる。つまり、落葉掃きではなく、落葉掻きとなる。
ロウバイ(蝋梅、蠟梅、臘梅、唐梅)ロウバイ科ロウバイ属 の落葉低木