ハイヒールを履くのは、背を高く見せるというよりも、日本人の場合、六等身をせいぜい七等身に見せたいためだろうか。ハイヒールを履いているだけで、私はその女性を好きになれない。
「分かっちゃいるけど止められない、かっぱえびせん、ハイヒール」その健気な思いは想像できるが、そんなものを履き続けると、将来必ず外反母趾になり、痛い思いをする羽目になることが、眼に見えているのだ。
さて、この句の面白いのは、ハイヒールと紙マスクの取り合わせだろう。そのミスマッチが面白い。それが、つんつん歩いているんだから、尚更である。