一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1513   卯波立つ安徳天皇未だ六歳    沙会

2015年05月28日 | 

  安徳天皇の父は高倉天皇、母は平清盛の娘の徳子(建礼門院)。平家物語によると、満1歳4か月で即位し、歴代最年少の数え年8歳(満6歳4か月、6年124日)の時、壇ノ浦で祖母・二位尼(平時子)に抱かれて入水、崩御したという。陰暦3月24日(陽暦4月22日)のことである。平清盛の築いた日本初の武士政権は、清盛の死によってわずか20年余の短期間で滅亡し、源氏による鎌倉政権へと移ってゆく。

 さて、卯波は、陰暦卯月(4月)に立つ波のこと。卯の花の咲く時期で、陽暦では5月頃に当たる。

 もう一つ、原句は「まだ」とひらがなであったが、「未だ(いまだ)」にした。「まだ6歳」と「未だ6歳」では、意味が違う。この場合は、「未だ」であろう。

コメント
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