一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1800   日一日一日一日春の山  炎火

2017年02月27日 | 

 (ひいちにち いちにちいちにち はるのやま)

眠っていた山は活動を始めている。山の木々は蕾を膨らませているし、草々も芽吹いている。麓では鶯も鳴き始めたようだし、囀りも始まった。

諸行無常というけれど、確かに世の中に「常なるもの」はない。常に変化している。「春一番」「春雨」「木の芽」「初音」などあらゆる季語は、この世の常ならざる季節の変化を言葉にしたものだ。

 それをこの句のように、時間としてこれでもかと繰り返されると、「恐れ入りました」と脱帽せざるを得ない。「刻一刻一刻一刻」では、せわしない。

フウセントウワタ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする