一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1906   日金山の閻魔と婆に御慶かな   薪

2018年01月28日 | 新年

(ひがねさんの えんまとばばに ぎょけいかな)

 日金山は十国峠とも呼ばれ、江戸時代以前の国名で「伊豆」「駿河」「遠江」「甲斐」「信濃」「相模」「武蔵」「上総」「下総」「安房」の十国が一望できる所から由来している。日金山から少し下ると、東光寺があり、本堂には延命地蔵菩薩が安置されており、伊豆地方の死者の霊は日金山に集まるため、彼岸には先祖供養のために多くの人々が登山する。本堂への参道には、石造の閻魔大王と脱衣婆が向かい合っている。

 御慶とは、新年を祝う挨拶のこと。作者は地獄へ落ちた時のために、閻魔と婆に救いを求めて挨拶しているようで、実に可笑しい。

ツグミ(鶫)落葉をひっくり返して何を食べているのかな?

コメント
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