一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1978  第263回 岩戸句会 7月

2018年08月08日 | 岩戸句会

火星輝きサボテンの花開く      薪 

「死に至る猛暑」糸尻よく洗う

炎暑帰路黄色帽子のごあいさつ    豊春

床下の猫の鼻先青蜥蜴

夕立あとどこかで魚煮る匂い     稱子

九体の仏像涼し浄瑠璃寺 

いづこより称明のごと蝉しぐれ    佳津

紅花や古へ人の野にたてり

素っぴんの園芸女子汗清ら      さくら

ペティキュアの青貝めくやプール底

炎昼や跡形も無き川の街       海人

炎天に挑むかのごとボール打つ

この夏の稼ぎ流され海の家      歩智

平成の最後の夏のこの無慈悲

生ビール念仏唱う喉仏        炎火

七夕の話序でに宇宙軍 

蝉時雨より深きもの人の声      一煌

大バケツに今年も元気蓮の花

あいさつが暑いのひと言皆同じ    貴美

今日もまた「命に関わる暑さ」です

山百合がユラユラ揺れて風を呼ぶ   鞠

コオニユリ飛び火の如し日は沖に

音かすか少し淋しき遠花火      沙会

「海の日に」生まれた娘砂時計

蓮の花寄り添いて生く我と犬     洋子

具だくさん冷し中華をもてなせり

掃くゴミの山から蟻のもがき出る   余白

街中のトンボ帰れよ生誕地

吠える犬を吠えるに任す炎暑かな   雲水

桔梗をひょろひょろ咲かす暑さかな

ヒオウギ(檜扇)

コメント
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