一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2061  第273回 5月岩戸句会

2019年05月29日 | 

卯の花ややさしき人はやさしく老い  洋子

山法師逢う日逢わぬ日逢えない日

 

山法師ほらアクリル絵の具の白    美部

山法師子等が投げ合う手裏剣

 

静けさの八十八夜更けゆきぬ     イヨ

さざなみの水田すいすい二羽の鳥   〃

 

さみどりが日毎に白し山法師     海人

葉には葉の木には木の色雨蛙

 

汗一斗田植え上がりの冷一合     裕

風薫るテラスの隅の豆の蔓  

 

母の日や母のははにも花届く     沙会

ふっくらと米に笑窪のグリーンピース  〃

 

大輪のアマリリス我が庭を占め    歩智

湯の町を揺らし手筒の花火かな

 

感覚を全開にして風薫る       さくら

蚕豆や深窓育ちの姉妹のごと         〃

 

夏めくやビル先端に鷺が立つ     鞠

里山のパン屋に並ぶ麦の秋      〃

 

山法師夢は下天のごとしなり     炎火

海を裂く夕日の道にヨットかな

 

薫風や一人遊びの磯鵯        雲水

濃紺を極めてあやめ開きけり

ナルコユリ(鳴子百合)

 

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