一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2067  夏場所や櫓太鼓のきざむ空  麻奈美

2019年06月07日 | 

(なつばしょや やぐらだいこの きざむそら)

  この句の作者も、やはり俳句の美女軍団BMJ会員。相撲の世界と言えば、17年も続いた日本人横綱の不在、モンゴル人横綱朝青龍、日馬富士の暴力問題、親方を引退した貴乃花問題、稀勢の里問題、最近のトランプの相撲観戦など、大いに世の中を騒がせている。

  現実の相撲界は政界同様、私にはかなり淀んでいるように見える。人間界同様と言うべきか。しかしこの句から、五月の両国国技館の、櫓太鼓の鮮明で爽やかな音色が天まで届き、汚れたこの世の芥を払拭している、という作者の感覚が希望として伝わって来るような気がする。

キョウカノコ(京鹿の子)

コメント
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